滋賀県東近江市五個荘の「石馬寺」の「大仏宝殿」と、「本堂」内部の拝観をさせて頂きました。
庫裏の玄関から座敷に上がり、拝観を受付けて頂きました。
石庭の背後にある岩壁で、白ネコが昼寝をしていました。
庫裏から「大仏宝殿」へ渡る通路を歩いていた時、見つけました。
猫は、気持よく寝ていましたが、このまま石になり、「石猫寺」と呼ばれる創作話はどうでしょうかね。
この後、受付の女性から「大仏宝殿」まで案内され、次に本堂の拝観をするよう説明されました。
受付で頂いた「木造役行者腰掛像」の絵葉書です。
鎌倉時代の作で、国指定重要文化財のこの像は、「大仏宝殿」に入り左手に進むとあります。
像の後ろには、大木をくりぬいて作ったようなアーチ型の背景があり、杖を持ち、高下駄を履いた役行者[えんのぎょうじゃ]が岩に座った形です。
役行者は、名を役小角[えんのおづぬ]と言い、7世紀後半に活躍した修験道の開祖と言われています。
「木造役行者腰掛像」の両脇には「前鬼、後鬼像」があり、強い法力を持ち、神鬼を従えた伝説が、ちょこんと座る小ぶりな鬼の姿に表現されているようです。
「大仏宝殿」にはその他、すばらしい仏像が並んでいました。
入口を入った正面にひと際大きな金色の「阿弥陀如来座像」を中心に、左右それぞれ三体の仏像が安置されていました。
又、入口を入り右手には剣を持ち牛に腰かけた「威徳明王牛上像」があり、顔と、両腕が側面にも付いていました。
すばらしい仏像を間近に見ることが出来て、大変感動しました。
撮影禁止で、写真で紹介出来ないのが残念です。
「大仏宝殿」から本堂へ向う通路の先に小さな本堂の入口が見えます。
本堂の仏壇の脇に、石馬寺の本尊「十一面親世音菩薩」の御詠歌が、掲げられていました。
「まつかぜや やまのたをりの いしばでら いさごのなみに こまぞやすらぐ」
仏壇の脇には、「雲居国師」と書かれた座像がありました。
仙台、松島瑞巌寺の開祖「雲居希贋国師」で、この寺を臨済宗、妙心寺派として再興された方だそうです。
以上、偶然立ち寄った石馬寺の印象的な仏像の拝観は、忘れられない思い出となりました。
ありがとうございました。