昔に出会う旅

歴史好きの人生は、昔に出会う旅。
何気ないものに意外な歴史を見つけるのも
旅の楽しみです。 妻の油絵もご覧下さい。

下関市唐戸の古い洋館

2007年09月18日 | 山陽地方の旅
8/13朝8:00から下関市内見物を始めました。
下関市唐戸桟橋近くの9号線の交差点に架かる歩道橋の上から明治以来の古い洋館がきれいに見えます。



向って左側の2階建ての建物は、「下関南部町(なべちょう)郵便局」、向って右側の3階建ての建物は、「旧秋田商会ビル」です。
歩道橋から西に見えて、お盆休みの朝で人通りもほとんどなく、スッキリとした全景写真が撮れました。



上の写真と同じ歩道橋の場所から東側に見える「旧下関英国領事館」です。
「唐戸洋館めぐり」と紹介されている建物は、以上の3つです。朝の開館していない時間帯には、歩道橋の場所から3つの建物の全景が眺められます。



唐戸桟橋付近の地図です。
ピンクの部分は国道9号線、赤い〒マークの場所が「下関南部町郵便局」、赤い十文字の場所が「旧秋田商会ビル」、赤い丸印の場所が「旧下関英国領事館」です。
ピンクの国道9号線上にグレーで歩道橋が描かれていますが、赤い四角に囲むマークの辺りから全景写真を撮りました。



下関南部町(なべちょう)郵便局です。
1900年(明治33)に建てられた下関市内最古の西洋建築だそうです。
現在でも郵便局として使われており、日本で最も古い現役郵便局舎でもあるそうです。今年で107年間も使用されていることになります。
建物のデザインには古さを感じますが、建物はよく補修されているためか、あまり古さを感じませんでした。
建築物の耐震基準がなどが厳しくなっていると聞きます。安全対策を考えると古い建物を使い続けることも難しい問題ですね。



1915年(大正4)に建てられた「旧秋田商会ビル」です。
屋上には茶室の屋根や、数本の松も見え、本格的な日本庭園が造られているようです。最近流行の「屋上緑化」のモデルのようなものですね。
現在、建物1階は「下関観光情報センター」で使われ、2~3階は、書院造の住宅になっているようです。
「秋田商会」は、木材商、海運業などを営む、下関でも代表的な企業だったようです。



「旧下関英国領事館」で、国道9号線を挟んだ向かいから撮った風景です。
1906年(明治39)全国で3番目に開設された英国領事館で、英国人技師によって設計された2階建て赤レンガの建物だそうです。
1階が事務所、2階が住居で使われていたそうです。
屋根の中央に三角形の切妻が特徴だそうで、ちょっとかわいらしいデザインですね。



「旧下関英国領事館」の説明板です。


植込みにバラの実がたくさん色づいていました。



ちょっと特徴のある門と、その前にガス灯が立っていました。



上の写真に見える塀の下にあったガス灯の説明板です。




ガス灯を見上げた写真です。


通りから見た「旧下関英国領事館」です。
ちょっと異国情緒が味わえる通りですが、何とも風流な松の木が気になります。