武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

リンゴの巻

2009-05-18 21:42:26 | Weblog
毎日新聞夕刊(東京都内版)2007年8月21日(火)掲載のえ

ニューヨークの街、ビッグアップル。季節は秋。

友部さんへ
中村ようさんが、前をやって、
友部さんに吹ってもらいました。
時は、あっという間に過ぎて、
昨日のように思えます。
藤原章生記者からの電話で、
「友部正人でス」「ハイ、ワカリました」。
あの夜は、密猟の夜を、
お願いして吹っていただきました。
南京街の夜、ヒコーキ堂は満杯いで、
奇妙な親密感で、
満足げなヒトでいっぱいでした。
           ヒロク二

歌手の友部正人の思い出は、忘れていたリンゴ。ある時、北海道のリンゴの産地の人が、収穫期にリンゴ畑でコンサートをやらないかと、呼んでくれた。七飯町の人。歌の中に、日本人の精神に反発するくだりで、こんな一節がある。「りんごが好きな土地に生まれ りんごの考え方なんてちっとも好きじゃないから・・・」。それを気に入った町の人が声をかけてくれた。その時に、町の人から、りんごはアメリカからきたんだと聞いてびっくりした。同時に、父の故郷から送られてくるりんごの思い出や、りんご園に入り込んだことを思い出したと語ります。

わたしが友部正人さんを知った瞬間。
ずっと前に、柳町光男監督の「17歳の地図」を昔見て、やりきれない気持ちになったことあり、今見たらどうかと思ビデオを借りてきた。ヒロク二さんと見ていたら、「友部だ。」と言う。ヒロク二さんが、時々話題にする友部正人さんをジーと見た。やっぱりやりきれないなと思って見ていると、今度は、「これ沖山だね。」と言う。この映画を見ていると、やはりやりきれない気持ちになった。感情移入の激しい見方をするので、救いがないと疲れてしまうのである。ヒロク二さんは、真剣に見てないのが、救いだったかも。とにかく、暗い映画。原作は、中上健二だし。この映画に出ている女優の沖山秀子さんも、ヒロク二さんのロック喫茶に来ていたたらしい。ワタシは女優だよというオーラが凄かったと聞いた。そして、ナイーブな人とも言う。しかし、ヒロク二さんは画家が本領なので、店は6年間経営して、画業に戻ったということです。



コメント (1)
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