武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

カツ丼の巻

2009-05-08 22:08:09 | Weblog
毎日新聞夕刊(東京都内版)2007年1月23日(火)掲載のえ

いったいカツ丼はどこへ?

今、神戸で、カツ丼の美味い店を知りたいでス。
荷風とか、誰それさんが好きなカツとは、
何なのか、淋しいときに喰いたくなる。
カツ丼や、カレーライスも、coffeeもあるのだから、
死ぬほどツライ孤独や、淋しいオッサンも、
今夜のどん底を抜けて、
明日はカツ丼とカレーを命がけで喰え!!
              武内 ヒロク二

マジシャンのマギー司郎さんは、東京に上京して3年目に生まれて初めてカツ丼を食べた。アパートとキャバレーの間の中華料理屋のショーウインドーにカツ丼があり、「食べたいなあ」と思うけれど、食べれない。理由は、家賃が払えなくなるから。食べるまで1ヶ月悩み、お金をためて食べたのが、上京して3年目。食べたらうまさに吃驚。丼1杯を独り占め出来る喜びと語ります。

この度は、わたしはヒロク二さんに怒った。「せっかく作ったカツ丼は、どこに描いてあるのぉ!!」と。そしたら、下の小さい四角の中を指差し「ここ」と言う。そうしたら、小さなカツ丼が描いてあった。この仕事を受ける前に、鈴木琢磨編集員がわざわざ家に来られて、仕事の説明に来られたときの帰り際に、壁に貼ってあるお好み焼きの絵(メモというかスケッチ)を見て、「こんなんやめてよ!」「こんなのも!」「こんなのも!」と言われた。そして、「サホリさん、見張っててよ」と最後に言われて帰っていったのです。そうです、この時点で、わたしは鈴木琢磨編集員の部下となり、ヒロク二さんの下働きをすることになったのです。この「カツ丼」の絵には、わたしは不服であった。しかし、ヒロク二さんに服従してしまった。ああ、悲しや!カツ丼はどこに!!見張りを突破したヒロク二さんは、「これでいいのだ。」とあぐらをかいてどっかりとちゃぶ台の前にすわっている。

ヒロク二さん曰く、「この方は、マジシャンだからカツ丼は隠してしまった」と云うことです。納得しにくい説明なので、ヒロク二さんを上目遣いでじ~と見てしまった。猫のキタハマがよくする行為の「かつお節下さい」目線と同じです。




コメント (1)
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