武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

遠い夜の海から(作品紹介519)と ヒロクニさんの絵から刺繍を

2019-07-27 15:43:00 | Weblog

こちらの作品は、ほとんど鉛筆で描かれたものに、色鉛筆で彩色。

この絵は、個展に出品する間もなく、購入者が決まってしまった絵です。

タイトルは、「遠い夜の海から」となっていて、20年位前に描かれた作品と思われます。

この絵を描いた頃は、明石の海や、淡路島の海をヒロクニさんと散歩していた時期で、

絵を見たとたん、海を見ていた時間が懐かしい。

海沿いを自転車で、あっちこっち行ったものだ。

明石と淡路島を行ったり来たりするフェリーもよく乗った。岩屋に到着するやつです。

淡路島へ行くと、淡路島の医者で、ヒロクニさんのパトロンになって下さっていた仁寿堂病院の院長の島太郎先生とばったり出会ったり、

用意してくれていたアトリエの家を訪ねたりして、「へぇー。」とか、「そうだったの?」とか、相槌を打つ。

農家の離れの家をアトリエにしていたようで、家を見ながら間取りを教えてくれたりと、若い頃に過ごした時間のことを

話してくれます。

夜遅くまで、淡路島にいて、帰りぎわにバスに乗った。

沿岸の道を通る道のりで、暗い海を見ながら、怖いような感じと、昼間の明るい海原とは違う暗さに驚きながら、

海になれていない私は、希望と少しの不安を胸にひめながら、その海を見ていたのでした。

若かった私は、ちょっとエキセントリックな気持ちに囚われて、感傷的な気持ちになっていたのでした。

この絵を見ていると、そんな時間を思い出しました。

 

 

夏になるとTシャツのデザインが気になる私です。

ヒロクニさんの絵柄から、オリジナルTシャツを作る時がありますが、

刺繍にはまってしまい、ワッペンを作ろうかなぁ~と思案していたのです。

いろいろ試行錯誤しては、ほったらかしていたのですが、なんとか1つ柄が決まり、

ポケットTシャツを作りました。ポケットの部分を全面刺繍してあるTシャツです。

こちら↓

タグも手作りで、「hirokuni.com」と。

ちょっとユニークなTシャツだと。

ヒロクニさんは、お気に入りらしく「サホリ、これスゴーク好い。」と言って、

「俺、刺繍に開眼した!」「今まで、刺繍をバカにしていた。」とか、「手作りって感じがしないのがいい!」

「ポケットの雲と空がなんともいい!」と絶賛してくれています。

元来のTシャツではなく、ちょっとくったっとした生地でよく伸びる生地のTシャツで、

色がちょっといいTシャツだから合うのだと思っている。数は4枚しかない。

早く、お店に持っていかなくっちゃと思うのでした。

 

最近、「刺繍にいいと思って。」とヒロクニさんが、絵を壁に貼ってくれています。

こちら↑

ジャン・コクトーの絵を。フランスの詩人・画家で有名です。

どう刺繍にいいのかわからないのですが、見ているうちにわかるようになるのかしら??

コクトーは、フランス人らしい芸術家で、詩人であり、小説家であり、絵画、映画等、マルチな才能を持った人で、

ピカソを尊敬していました。

我家には、絵本「おかしな家族」があります。本当におかしな家族なのです。

 

 

夏にいいと思って、浴衣の生地で座布団を作りました。

さらっと気持ちよい生地なのか、さっそくピーちゃんが横たわっています。

あまった生地は、ノースリーブのトップスを作りました。

ヒロクニさん曰く「その服着て、座布団持って歩いたらいかんよ。」と、嬉しそうにいいます。

生まれて初めて服を縫ったのでした。

やろうと思えば、何でもできるのかも?しれませんね。

 

 

 

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ミニアチュール神戸展ーわたしの万有引力ー のご案内

2019-07-23 13:16:58 | Weblog

 こちらの企画展に参加しています。

ギャラリー島田(神戸)にて、19回目の参加です。

こちらの企画は、たくさんの画家、彫刻家等が参加されていて、いつも小さな作品が気軽な値段でという趣旨で行なわれています。

武内は、ピンク色の作品を出品中です。

こちらの作品です。

裏にサインと、題名が書かれています。

タイトルは、「雲の~」。雲の字だけが目について、タイトルは前文思いだせません・・・・。(汗)

パネルに油絵具。

油彩なのですが、ヒロクニさんが値段を付けました。2万円になります。

夕焼け色に、白い雲。

たくさんの画家が出品していますので、ご興味がある方は、もし、よければ足をお運び下さい。

色鉛筆画でもよく登場する、「夕焼け色」だけが、はみ出していって、油彩の作品に。

暑くなると、油彩をちょこっと描く、ヒロクニさんの夏の絵です。

サイズは、キャンパスサイズ SM、22.7センチ×15,8センチ。

もともと、若い頃(20代)は、油彩を描いていて、賞金稼ぎをしてみたということも。

2点の作品を名前を変えて同時に応募して、作品を取りに行った時に、ひょいと2点持って帰ろうとしたら、

神戸二紀会の中西勝先生に、「武内、そんなことしよったんか!」と大声で怒られたそうな。

色鉛筆画の個展にも顔を見せて下さり、「武内、お前外人みたいな絵を描きよって!」と笑顔で言われたりしてました。

ヒロクニさんと、中西勝先生の思い出話もいろいろ、武内から聞いています。

またの機会に書いてみたいと思います。

若い頃のヒロクニさんの話で、洋画家時代の話です。

 

 

詳細は、こちら↓

http://gallery-shimada.com/?p=6266

場所:ギャラリー島田 

    神戸市中央区山本通2-2-24 リランズゲートB1F・1F

日時:2019年7月6日(土)~8月4日(日) 11:00-18:00 *最終日は16:00まで

TEL&FAX 078-262-8058 

メールアドレス info@gallery-shimada.com 

 

毎日、蒸し暑いですね。

 

 

 

 

 

 

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coffeeのまわりに(作品紹介518)と ヒロクニさんの音楽あれこれ

2019-07-17 17:56:15 | Weblog

「coffeeをアリガトー」と書き込まれています。

この絵は、6Bの鉛筆と赤い色鉛筆を使って描かれているのが、最大の特徴で、こういう絵は少ない。

顔に見える部分があって、ちょっと怖い。

ビックリ目と大きな唇に見える形のところが怖いのです。

ヒロクニさんは、6Bの鉛筆をナイフで削っていて、筆圧が強いので折れにくいように削っていて、

筆圧強く、画面に線を引いていく。

塗りこめ方にも特徴があり、サラッと描くのはもっての外で、早いスピードでグイグイ描きます。

台所で、額に入れられたこの絵を見ながら、台所に貼ってあるピカソの絵が気になった。

↑台所の壁に貼られている、ヒロクニさんのコーナー。

左は、映画のポスターと思われる。その右が、我家で貼られているピカソの絵。

左下は、ヒロクニさんのメモの絵。

映画のポスターが謎なんですが、本筋と外れるので、ピカソの絵について語ります。

 

このピカソの絵を見て、「ドラ・マールの肖像だ。」と思って見ていました。

ピカソの絵に「泣く女」という絵が、多くありますが、そのモデルとなったのは、ドラ・マールという女性です。

この絵は、泣いていませんが、少し悲しげではあります。

ドラ・マールは、知的な女性で、シュールリアリズムの写真を撮ったりして、ピカソの理解者でもあったと言われています。

しかし、ピカソは、ドラ・マール意外にも、マリー・テレーズや、後にフランソワーズ・ジローと次々と女性関係が増えます。

その中で、知的で繊細なドラ・マールは、精神を病んでいき、嘆き悲しむことが多くなっていったようです。

ピカソは、生憎入り混じった感情の中にいることを好み、フランソワ・ジローが瞑想などをすると、そんな事をするなと、怒り狂ったらしく、

清々しい空気とかは嫌いだったようで、悪感情の中のエネルギーを吸い取って制作していたような気がします。

やはり、混沌というか、破壊と創造が根源の芸術家だと思います。

色々伝記も読みましたが、愛人の間を行き来するだけでなく、わりと娼婦のところへも足繁くかよっていたようです。

 

ピカソの事は、わりと詳しく、書けば延々となるので、絵に戻ります。

ジーと見ている内に、半月の形の後ろに、正面からピカソと思われる人物と、花を持つ手が合体していて、

花籠を持つ女性の手と、女性を抱擁する男性が、合わさっていて、2人の人物がいるのに気がつきました。

赤い色の部分は、唐突に描かれ、笠を被ったように見える人物も、やや強引なので、色面としてして見ていて、

ドラ・マールが1人描かれていると思い込んでいました。

私は、気がつくのに1週間位かかり、ヒロクニさんは知っていて見ているのか?

この絵は、ピカソにしては、ちょっと失敗作かも?と思い、見ていました。

ピカソは、とても成功している作品と失敗作と思われる作品があるのです。

どうみてもバラバラになっているとか、形が気持ち悪くなりすぎているとか。

 

この絵を見て、ヒロクニさんも、わざわざ顔に見えるようにしているかもしれないと思うのでした。

アトリエに入ったら、ピカソの画集が広げてあって、見たことがないような、名作の絵じゃない方の絵ばかりが並んでいて、

その絵からもインスピレーションを得ているようです。

ヒロクニさんの場合は、成功しているのか?失敗しているのか?

結果は、これから出るだろうから、不安ながら見守っています。

ちょっと、成功しているとは言いがたいような・・・・・・・・。

なんか、母親みたいな感じになってしまって、嫌なんですけど、

ヒロクニさんは、「かーちゃんがいないと困る」とか言っていて、困ったものです。

年の差婚なのに、なんか甘えられなくて、甘えられています。

 

 

ここのところ、ヒロクニさんがよく聴いている音楽を紹介します。

毎朝、毎晩、よくかかっているCDです。

こちら↓

ヒロクニさんから、「検索してくれ!」と言われ、アマゾンで買いました。

私は、これはロックか?いや、待てジャズ?と???と思い、やっぱりジャズと思い直しました。

ラムゼイ・ルイス・トリオの「ジ・イン・クラウド」というアルバムです。

オシャレな感じで、非常に楽しい。暑苦しい季節も爽やかに過ごせそうな感じで、私は、初めて聴いた。

ヒロクニさんは、音楽は詳しくて、アルバム名や人物の名前は、よく覚えているのにはいつも感心します。

 

もう、1枚は。

こちら↓

イタリアのジャズ・ロックグループ。

アレア。

こっちは、ロックと思っていたら、ジャズとロックの融合ですって。

こちらのアルバムは、街へ出たとき、CDのショップでいろいろチラシを持って帰るのですが、

その中のマイナーなチラシからセレクトしてきて、「検索してくれ!」と。

未知の音楽のCDを買う時は、「聴いてみないと解らない!」が、合言葉で購入に走ります。

聴いてから、「素晴らしい!」と絶賛していて、これもよくかかります。

こちらは、陽気な感じと不思議な声がミックスされていて、力強い不思議なジャズロックです。

爽やかにはならなくて、パワーを貰う感じの音楽です。

 

この二つの音と、上記のcoffeeの赤と黒の絵は、よく合っていて、

この2枚のアルバムをガンガンかけながら、出来上がったといっても過言ではありません。

台所でも音楽をDJしていて、ガンガンかけるので、ついていけない。

 

 

 

↑庭では、ピンクのインパチェンスが花盛りです。

2苗なんですが、花付きをよくするように、剪定して育てました。

唐突に植えてある、里芋の葉が、ジャングルのような雰囲気を出してくれています。

 

 

最後にピピの寝顔があまりにも可愛いので撮りました。

こちら↓

鏡の前で、倒れるように寝ています。

もう、すっかり暑いのに、昨日、ヒロクニさんは、台所でストーブを焚いていて、我家では、激震が走ったのでした。

そんな後に見る、ピピちゃんのこの寝顔は、宝物です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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草(作品紹介517)と エキナセアの花とヒロクニさん

2019-07-08 15:50:33 | Weblog


絵の裏に「草」とタイトルが書かれています。
画面左に、エキナセアの花が描かれ、壊れた鉄製のコーヒーミルと、
スターバックスの珈琲の容器とマッチ。あと得体のしれないものと共に。

この絵は、6Bの鉛筆と色鉛筆使用。

エキナセアの花は、この季節が来ると、よくスケッチするヒロクニさん。
始めは、咲いた花を描き、後には枯れた花を、最後はドライフラワーのように茶色くなった花を描きます。
ピンクのエキナセアが一番気に入っていて、自ら手折り、ガラスのコップに飾る。
そして、よく描いている絵をよく目にします。
私は、枯れたエキナセアの花の絵がの、線の感じがとても好きでした。



↑現在咲いている我家のエキナセア。
このピンクのエキナセアは、ガーデニングを始めた頃に、ネットとで多年草セットを頼んだら入っていたもので、
他の花は全滅してしまったが、このエキナセアだけが今でも花を咲かせてくれる。
もう、8年くらい咲いている。
いつも季節が来るたび描いている花で、この花をいつも描いているのです。


ヒロクニさんのこの絵は、一種の静物画だとは思うけれど、どのモチーフも
ヒロクニさんにとって血肉になってしまったような感じで、対象をいちいち見て描いている訳ではない。
偏愛するものが、身体に取り込まれているから、ヒロクニさんの絵だという感じ。
なんかある種のフェチ感覚といってもいいかもしれない。
そんな風な感覚で、絵を見てもらえたら嬉しい。

ヒロクニさんって健康的なヒトなんですけど、好きなものを撫ぜて触っている姿を目にします。
好きな本は、絵具で好きな表紙に変えてしまったり、好きなCDには、ちょっと落書きをしたり、
なにか、愛しているものにちょっと自分の何かを擦り付ける。
だから、神戸の街の絵も、街の中にどっぷりと浸かり、あの店、この道、この角、そして珈琲。
そして風を味わう。
珈琲への愛もあり、突然何の脈略もなく珈琲の絵が登場するのも、なるほどなんです。
「俺の絵は、愛なんだ。」と豪語したこともあり、その時、「えっ!」という顔をしたが、
偏愛という風に置き換えたら、分かり易いかもしれませんね。



現在、7月に入りエキナセアの花が満開です。
ヒロクニさんが、好きだということで、増やしていった、我家のエキナセアの花たち。


↑季節の終わりに、花が咲き終わった苗を購入。(安かった)
もっと、くすんだオレンジだと思っていたが、なかなかホットな色のエキナセア。
年々、花数が多くなってきています。



↑こちらは今年購入。
ココナツなんとかと言うエキナセア。
カクノトラノオが繁茂している中で咲いています。


↑今年は里芋収穫出来そうな予感。
昨年よりすごく大きくなっていて驚き。




そしてピピちゃん。作ったシーツの上で。
最近、草色が好きになってしまって、思わず手に取ってしまいました。
インドのバテックの布の端切れを2枚買い、つなぎ合わせてシーツを作りました。
材料費計100円成り。ミシンは、壊れているので運針でチクチク。
半幅帯を作るのに、運針をしていたのが練習となり、かなり縫うのが早くてうまくなったようで、 
「えっ、あれ?終わった?」という感覚になっていて、変なことが進歩したのだなぁ~と感心しました。
何事も、「慣れ」なのかもしれません。


刺繍の合間に食事や、一昨日はピピちゃんの脱出防止柵を窓近くに付けたり、母の昼ご飯や、
母はまた健康に関するボケ防止のバカ高い機器を買うと言い出したりするから、
「詐欺商品」かもと思い、会社を調べつつ、資本金とかも書かれていないし、あまり信頼できない旨を説明するのに一苦労。
ヒロクニさんは、やたら「マッサージをしてくれ!」と言うし、やはり、私の癒しはピピの「お顔や寝姿」だったりするのです。
「なだかなぁー。」と言うのにも、慣れが大切なのでしょうかねぇ。


これが作った柵です。
網戸と併用します。ピピちゃんは、怖がりなので網戸だけでいけると思いましたが、用心することに。
ピピちゃんなしでは、現在の生活の心の潤いが枯渇する危機があります。




コメント (2)
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