武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

地下鉄と人物(作品紹介529)と れんこん団子

2019-10-29 12:37:22 | Weblog

地下鉄に乗る人

右の傾いた骸骨のようになっている部分は、地下鉄の入り口。

どうも地下鉄に乗ろうという人は、女性のようです。

ヒロク二さんの描く女性らしき人は、表情の可愛らしさと、佇まいから女性であろうと思いました。

髪の毛とかもないのですが・・・・。

赤と水色と6Bの鉛筆の組み合わせも、この頃よく描いているだ。

朝、ヒロク二さんは、「鉛筆が、鍵を握っているでしょ。」と私に言う。

そうなのかもしれないと頷きました。

鉛筆と色鉛筆が混ざり合った作品が多く描かれることになるのか?

見守っていきたいと思っています。

 

庭では、秋らしく周明菊の花が咲きました。

今年は、昨年より花数が少ない。

それでも、フワリフワリと風に揺れながら咲く、周明菊はいいものです。

佇まいは清楚な感じで、静かな感じがします。

黄色の中心にオレンジの雄しべが可愛く、白に映えています。

静かな感じがするのは、何故なのか?

そんなとりとめの無いことを考えます。

 

 

そして夕食は、れんこん団子。

豚の挽肉にれんこんを摩り下ろしたものと刻んだものを入れ、蒸しました。

味は塩と酒を混ぜ込んでいます。

ポン酢と大根おろし、刻みねぎで頂きます。

ヒロク二さんは、「ポン酢に付けて食べて。」と言っているにも関わらず、

そのまま食べて、「これは好きじゃない。」とか言います。

「味はあまり付いてないから、何か付けないと!」と言っても、

そのまま食べて、「これは好きじゃない。」の一点張り。

もう、知らんわ。勝手にしろと思ったのでした。

 

 

と、ここまでブログを書いて思うのですが、刺繍にエネルギーを取られているのか、

以前のように何故か面白可笑しく書けなくなっている。

以前は、ヒロク二さんを面白ろ可笑しく、批判したりしていましたが、

どうも、そういうノリが無くなっていているのには、気がついています。

ヒロク二さんも12月で82歳になります。私も57歳。60歳目前。

すっかり高齢者夫婦です。

私の両親もそろって80代。介護が3人同時ということが起こらないように願っています。

そんな年齢に私もなっているのに、驚きです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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渦と人(色鉛筆作品紹介528)と渦巻きについて

2019-10-22 16:38:47 | Weblog

やたら渦巻きが描かれている作品。

ヒロク二さんは本当に「渦巻き」をよく描く。

渦巻きしか描いていない鉛筆の6Bの作品もあったが、渦巻きを描いて何十年かもしれない。

私達も結婚して30年を過ぎたが、それ以前から渦巻きは絵に登場する。

ヒロク二さんは、渦巻きの夢もみる。

どういう夢かと云うと、夢では子供で、駄菓子屋へ行くそうだ。

駄菓子屋では、老婆が現れて、子供のヒロク二さんへ手で何かを老婆は、渡す。

何だろう?と思ってみると「ヒロク二さんの手には、渦が置かれている」という。

そして、ヒロク二さんは「また、渦だ・・・・。」と。

この夢は、何回もみる夢の1つらしく、この夢の事を話す時、「俺も、嫌になっちゃうよ。」と付け加える。

それと、描かれる渦は、親和性があるのかどうかはわからないが、兎に角、渦を良く描きます。

この絵はドローイングタイプの絵ですが、渦の中に、目だか宇宙だかわからないものも

描き込まれて、なんか激しい。

人物が組み込まれていて、う~ん、これって人なのか?と思って観ています。

分かるだろうか?

 

渦というのは、古代美術によく表現されています。

はっきりとした形では、古代ケルトの文明に素晴らしいものが。

日本では、縄文時代。世界中の古代文明で描かれています。

それ位、何か普遍的な形である。

以前、美術家の間で、自身は縄文型か弥生型人間化か?と云うことが話題にあがる時期がありました。

随分前の話で30年前かなぁ~。

美術作品としては、断然、縄文時代の物の方が、躍動感があり面白いので、

縄文型でいたいという願望が強いので、弥生型は嫌!と云う感じでよく対談などで語られていました。

縄文時代について、あまり学校教育では深くしないような記憶があります。

最近、ちょこちょこ、歴史を自分で勉強しますが、

縄文時代というのは、平均寿命が15歳だったりするが、争いのない非常に平和的な時代だったと云うことが、

貝塚の人骨の調査で分かっているそうです。

逆に、弥生時代の方が何らかの勢力との闘いがあり、持ち物の装飾なども簡素になって行ったと云われています。

確かに、弥生時代の埴輪に武器や武装した埴輪があるので、そうなんだと頷くのであります。

狩猟、採取時代が縄文。稲作が弥生。というイメージから、縄文時代の方が気性が激しいから、

躍動感があるものが造られていたと、私は、勘違いしていたと云うわけです。

弥生時代の争いというのは、何も記録がないので、どういう争いかは、未だに謎ではあります。

現在、遺跡が見つかって、縄文時代後期には、稲作が行なわれていたのが証明されているそうで、

もっと、縄文時代について知りたいと強く思っています。

どうして、争いのない平和な時代を送っていたのか、秘訣を知りたいものです。

私達夫婦は、やっと 喧嘩が減ってきたところですが、

私は、やはり時折ムッとするときがあり、まだまだ修行が足りません。

結局、自我を抑えることに尽きるのだろうけど、自然な形で行なえるようにならなければ、意味がない。

縄文時代の人達のことをまだまだ知りたいと思っております。

 

我家の庭は、金木犀の香りで一杯です。

↑大きな金木犀の木。

↑咲きたてなので、とても香りがいい。

 

↑こちらは、育苗中のビオラとコレプシオス。

ビオラは、黄茶と食べれるスミレ。

コレプシオスは、赤茶と黄色。フランスの種。春咲く予定です。

 

 

↑頂いた普通のコスモスは全滅で、昨年買ったウインターコスモスの花が咲きはじめました。

 

これから、チューリップの球根の植え付けをします。

秋は、春の準備期間でもあり、ちょっと庭仕事に力を注がないと、

春が来る楽しみを満喫出来ません。

がんばって、穴を掘らなくては!!

 

 

 

 

 

 

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たそがれの街(色鉛筆作品527)と 刺繍のめがねケース

2019-10-11 11:45:05 | Weblog

この作品は、A2サイズよりやや小さめの作品です。

スキャナーで4枚にわけてとりこんだものを、つなぎ合わせているので、

ちょっとズレがありますが、ご容赦下さい。

まったく淡いところがなく、色鉛筆のタッチも塗りつぶされ、印刷物のような表面。

ちょっと、ウィーンの画家、フンデルトヴァッサーの影響もあるような感じでもある。

フンデルトヴァッサーは、水や植物、地層といったものが下敷きにありますが、

ヒロク二さんは、街、地下鉄、人といったところだろうか。

子供が描いたような雰囲気がするが、絶対子供が描かない絵だと思います。

 

ヒロク二さんは、私が買い物を自転車に積み、抱えて帰ってきたら、

荷物を玄関で受けとってくれた。

私は、玄関で突撃するかのように急いでヒロク二さんに荷物を渡すと、

「さほり、なんて重いんだ!!」

「こんな荷物を運んでいるなんて!!お前は凄い奴だ!!」と。

そして、かばんから荷物を取り出し、

「俺、感動した。君の馬力に。」

「俺、なんか、やる気になるぅ~。勇気が湧いてきたよ。俺は、頑張るぞー!!」と、元気一杯である。

私は、いつも「自転車に積んでいる間は、全然重くないから・・・。」というが、

目の前の荷物を見て感動してくれている。

変なことに感動するヒロク二さんです。

子供の造詣教室をしていた頃は、いつも重い荷物を運んでいて、いったい何キロあるんだろう?と思って、

体重計にのせてみたら、40キロあったことがあり、その頃に比べたら楽なんです。

本当に、たいしたことないのです。

子供のように無邪気だったり、長老のようにどっしり構えたり、

やたら不安がったり、やたら自信家であったり、

180度で行ったり来たりする性格ってなんだろうと思いながらいつも一緒にいます。

 

 

刺繍やっています。

めがねケースを作りました。

左端の小鳥が刺繍している柄は、オリジナル。

他3っは、樋口愉美子さんの刺繍。布だけの白黒のものは、ビクトリア時代の図案から。

樋口愉美子さんの刺繍は、失敗のすくない、フレンチノットと、アウトラインステッチ、チェーンステッチを

使って、美しい図案がたくさんあります。

とても人気のようで、たくさんの人が、彼女の刺繍をしています。

更沙柄は、とても美しく、まとめられていて、感心します。左から2番目の黒い布の柄がそれ。

この更沙というのは、インドのからイギリスへ伝わったようで、独自の発展をイギリスでしたようで、

更沙柄から刺繍の衣装へと。16世紀ごろでしょうか?

そこで、伝統的な刺繍の基礎が創られていったようで、その感じがとてもいい感じなのです。

日本にもインドから伝わってきていて、日本更沙が発展して、着物や帯などに素晴らしいものがあります。

更沙柄だけでも、楽しめそうな今日この頃です。

 

ヒロク二さん用のめがねケースの柄も思案中ですが、いろいろ言うので、

その要望に答えたいが、要望があまりにも抽象的すぎて、よくわからないのでした。

「乾いた感じ」とか、「フォークロアな感じ」もいいなぁとか、急に「適当でいい」とか、

極めつけは、「樋口愉美子さんの刺繍の柄はいけてないから、もっといけてる柄がいい」とか。

注文があるような、無いような。

ヒロク二さんの言っていることを、イメージしながら脳みそをヒロク二サイドに合わせて、

それから私の脳みそに落とし込むという回路を経て、初めて会話が成り立ちます。

人を理解するのは、本当に難しい。

とりあえず、相手に自分がなったような感じで、話を聞くようにしています。

最近、夫婦喧嘩が減りましたが、こういう聞き方をするようになったからなんでしょうか?

 

 

 

 

刺繍をしていると膝とお腹の間にやってくるピピちゃん。

刺繍をしているとこのようにやってきます。

ある日は、刺繍をしている布を手で押さえようとしにきて、

私に「刺繍をするな」という行動にでました。

もちろん膝とお腹におさまりながら。

とにかく、布の上に手をのせようとする。何度も何度も。

何でかな?と思っていると、カリカリがなくなっていたので、

入れてあげると、その手が止まったのでした。

ご飯を入れて欲しかったみたい。

なんか、しぐさが可愛くて、愛らしい猫ちゃんなんだなぁ~と思います。

ヒロク二さんも「ピーは、可愛いねぇ。」とよく言います。

その言葉を聞くと、なんか癒されるのでした。

 

窓際の風呂包みから、私を見下ろしているピピちゃんです。

刺繍、刺繍となってしまい、なんか家族から、あきれられているような感じの日々を送ってます。

 

 

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記憶(鉛筆作品紹介526)

2019-10-03 13:31:50 | Weblog

こういう絵を見たら、ヒロクニさんがいう「俺は、シュールレアリストでもあるんだ。」という言葉が浮かびます。

この作品は、昨日、簡単に額に入れて台所に飾られました。

上部に描かれたヘルメットの部分は、脳でも表現しているのだろうか?と、

現実的な絵の見方しかできないわたくしでした。

また、右の部分には、悲しげな少女がいるように思えてしまう。

ちょっと、寂しい心象風景のように感じました。

いつも思うのは、ヒロクニさんの絵って、本当に個性的で、こんな絵を見たことがないよねぇ~。

 

このところヒロクニさんにとっては、心地よい暑さのせいか、制作に気合が入っていました。

3日間くらい、非常に集中していたようで、家の中で、肩で風を切っているような雰囲気。

目は、遠くを見ていて、いつものように無駄口を叩かない。

ただ、こうなってくると食事は少量になり、夜はぐったりとなっている。

ヒロクニさんは、「腹一杯食って、制作はできない。」と云うことも、よくいいます。

こういうことなのか?と、フムフムと横にいて腕組みして頷く。

「俺は、布団で寝ないんだ!!」というヒロクニ哲学に通じるものを感じます。

要約すると、「羽布団にくるまってホカホカ寝て、腹一杯ご飯を食べて、満ち足りた状態は、堕落している」と。

「芸術家が、そんな状態にいるのは間違っている!!臨場感のない!」という事のようです。

日常生活にそんなピリリとした空気を感じながら、「ヒロク二さん、何か普段とちょっと違う?」と、思いながら

生活していました。

改めてこの作品に、私は臨場感というものを感じ、いいなぁ~と思って見ている。

いつもこんな風でいて欲しいが、それはたまに訪れる感覚のようです。

 

 

ヒロク二さんも若かりし頃、洋画家から現代美術に転向し、そのムーブに入っていたことがある。

「グループ位」という「非人称」をコンセプトにした前衛美術集団に。

■グループ〈位〉とは?
1965(昭和40)年、神戸在住の若い美術家9名(井上治幸、奥田善巳、河口龍夫、武内博州、豊原康雄、中田誠、向井孟、

村上雅美、良田務)で結成されたグループです。その後、メンバーは変動し、現在は河口龍夫、豊原康雄、中田誠、向井孟の4名です。

私たちがいま存在するこの世界とは何かという哲学的なテーマに強い関心を持ったグループ。

グループ〈位〉は、個人の感覚では複雑で多様な現代の一面しか認識することができないという自覚のもとに、

世界とは何かを、個人ではなく集団で思考するというコンセプトの団体だったらしい。

 

この頃の話として、河原で穴を掘った話をしてくれます。

「メンバー全員で、穴を河原で掘ってねぇ~。シャベルで穴掘るのしんどいのだよ~。掘ったら今度は、

土を持っていかなきゃならんからねぇ~。俺、何してるのかわからんようになったよ。(笑)

個展会場にも、土砂をは運んでねぇ~。ベルトコンベアに土をのせ続けたりして・・・。

川口にパチンコしてたら、「こんな所まで来て、君は、そんな事するのか!」と怒られてさ。

皆で同じ絵を描くとかって、なった時はやめてくれよ。と、思ってねぇ。

そんな風に思ってたら、俺を除名会議にかけるとか、云われてさ。」と語る。

ヒロク二さんが、語ると高尚さが抜け落ちてしまって、この人はあまりしゃべらさない方がいいと思うのでした。

 

 

 

 

 

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