武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

やっぱり、猫よね。

2011-09-26 22:58:29 | Weblog

キタハマとジル

我が家には、現在猫が2匹いる。
その猫2匹は、仲が悪い。
個展中、留守がちにしていたらなんとなく仲が良くなっている。
ヒロクニさんと一緒に帰宅すると、2匹が外で出迎えてくれる。その瞬間ホッとして心が和むのです。

個展中は、やや気が張っているのか、個展が終わるとホッと一息。
さらに猫達とホッと一息。

どうやってホッと一息いれるかというと、猫の嫌がることをして心を満たすのです。
やたら膝の上にのせたりして、ズーとくだらないことを猫に言う。「君達は、食べては遊び、寝て・・肩揉みぐらい覚えなさい!」とか、好物の煮干をさしだしつつ、なかなか食べさせないとか、庭につれて行ては、投げて宙返りをさす(ジルはのろまだから、着地さすと、よろけている)のを見て喜ぶとか。ろくでもないことをして愉しむのだ。さて?猫達は、こんな飼い主を嫌わないのか?2匹とも、夜はわたしの布団の周辺でぐっすり寝ている。
夜、布団の中で寝返りを打とうとすると、2匹の重さで布団が動かなくて、今度はわたしが迷惑する。
「お互いさま」精神というところか?

この「お互いさま」精神は、ヒロクニさんとわたしの間でも健在だ。


座布団に寝ている猫の絵は、ジルくん。
毛並みは柔らかく、身体もクニャクニャしていて手触りが良い上、
脱力して寝たフリするので、よく膝にのせます。

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武内ヒロクニ 2011.9.10(土)~の個展中あれこれ

2011-09-20 18:28:58 | Weblog

もっと詳しく作品をアップして欲しいという方がいたので、個展会場での作品を大きく写してみました。
左から


中央へ


右へ


右の壁。こちらは仁丹堂でのカレンダーの原画


入り口近く、中央の壁面、仁丹堂での通信販売の冊子の表紙絵


こちらは、今回買い手が集中した作品。
初日に来ておれば・・・。というコレクターもいたくらい。
初日に、売り済みで悔しがった人が多かった。(お値段は、40,000円)
古い作品で、未発表作品。30年ぐらい前の作品。
「City」という題。たぶん「世界のライトバース 神様も大あくび」という詩の本の装丁と挿絵の仕事をした頃の作品です。
ヒロクニさんのスクラップから急に出てきた作品で、
肝心のヒロクニ先生は、「そんなはずい(恥ずかしい)作品は、出したくないなぁ」と言い、わたしが「額装する」と言うと、「額代がもったいない」と怒られてしまったが、強引に額装しました。和紙にインク、ペンで描いたといいます。
この絵のシリーズのとてもいい作品は、北野坂にあるサロン・ド・ルーサロメ(風早由美さまのお店)の入り口に飾られています。


「臥して」という題の色鉛筆とアクリルの作品。
この絵の良さは、わたしは全くわからなくて、この絵がいいと言われる方々に教えてもらった。
「普通では、考えられない、線と形がいい」そうだ。この絵が、台所で飾られているのを見て、「また、貧乏に一歩つっこむのか?」つまり「喰えない方に向かう」のかと、心穏やかでなくなったが、反対に絵を見に来てくださった方は、「脳ミソが楽になる」というような感想を言われて、愉快な禅問答をしているような感じになるそうだ。そんな話しを伺いながら、「わたしは、もっとおおらかになればいい、ということでしょうか?」と問うと、「そうそう、そして、センセイは自由にほっといたらいい」と言われていました。個展は数多くしてきましたが、ヒロクニさんの絵から、問答になり、教えをうけるということは、初めてのことでした。
ちなみに、この絵もあっという間に、売れてしまいました。(お値段は、40,000円)

不況ということで、以前と比べたらとても、お求めやすい値段にしています。
武内ヒロクニをよろしくお願いします!


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「絵に生きる 絵を生きる」五人の作家の力

2011-09-16 21:21:22 | Weblog

島田ギャラリーのオーナー、島田誠著・「絵に生きる 絵を生きる」表紙撮影
個性的な一癖も二癖もある芸術家との葛藤と共に、芸術への愛情の深い島田誠氏の本が出版されました。
これから活躍するであろう若い芸術家達に、こんな5人の芸術家がいる。この本が真剣に芸術の道を目指す人々に勇気を与えることになれば、いい。
芸術をこよなく愛する島田誠氏の闘魂の一冊。


武内ヒロクニの見開きのページ

角をまがる◆武内ヒロクニ
目次 ガジュマルの妖怪
   神戸へ
   新進抽象画家時代
   バンビからVOXヒコーキ屋へ走りこむ
   冨士玄峰師との出会い
   糞の投げ合い
   大震災を越えて
   色鉛筆画をささえる女神
   しあわせ食堂でしたたかに喰らう


「絵に生きる 絵を生きる」(風来舎)のお求め方法について
・ 元町・海文堂書店、ギヤラリー島田、カフェMAKO、ギヤラリー歩歩琳堂でもお求めいただけます。
・ 価格:2000円+税=2100円
・ 通信販売:メール&ファックスでお申し込み下さい。送料無料、後払いでお送りします。
  ギャラリー島田への連絡は、電話/ファックス 078-262-8058 時間 12:00~19:00 火曜日は18:00まで
  住所 神戸市中央区山本通2-4-24 リランズゲートB1F・1F 
  HP http://www.gallery-shimada.com/index.html

・ 出版社:風来舎または全国の書店でもご注文いただけます。ただし時間がかかります。
・ 東京ではギヤラリー枝香庵でお求めいただけます。(9月1日以降になります)
・ http://echo-ann.jp/

 ■島田誠氏の本の中でも、1番面白い本にはいるのではと何度も読み返した。我が夫「武内ヒロクニ」もおもろい奴と思うが、いやいや他にもおもろい奴がいる。5人とも生き方とその絵の個性は、絵イコールその人。生真面目な島田誠氏が、作家にふりまわされたり、時には振り回したりと人間同士の対決とともに、芸術への情熱が語られ、芸術を愛する人の苦悩と愛情の物語。お勧めの1冊です。

登場する五人の作家は、武内ヒロクニと、

◆火が燃える 松村光秀
目次 出会い
   在日二世として生まれて
   画家として
   火が燃える
   「身勢打鈴」の時代
   身の遊
   「地に座し我れ天を仰ぐ」
   塊多庵へ
   沖縄へ

◆白に生きる 山内雅夫
目次 「この話しは、お断りいたします」
   名門の総領として
   アトリエ訪問から初個展へ
   ギャラリー島田を舞台に
   至高の絆をむすぶ
   無窮の彼方へ
   マーク・ロスコと山内雅夫

◆哀しみの人びとをうたう
目次 帽子をかぶった卯港さん、逝く
   遺書を描く
   最後の個展
   画家を志すまで
   洲之内徹にみとめられて
   「泥の河」に生きる
   群像を描く
   パリへ
   天女との出会い
   卯港さんとの対話
   哀しみの人びとをうたう

◆水がながれる
目次 一本の電話から
   アトリエへ
   二つのエッセイ
   石井さんからの手紙
   初個展まで
   現代の神様
   一九九五年一月七日午前五時四七分
   出会いが生み出したもの
   画集の誕生
   石井一男という現象
   水がながれる

です。わたしは一気に読んでしまいました。
わたしは、夫・武内ヒロクニ1人だけを相手にしていればいいけれど、個性的で屈強な作家を5人・・・と思うと大変だ。
   



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武内ヒロクニ 2011.9.10(土)~の個展会場風景

2011-09-13 11:27:54 | Weblog

入り口を入ると、正面の壁が目に飛び込んでくる。
新作がほとんど。


長年の学友?芸術家の堀尾貞治氏とゆっくりおしゃべり。
芸術友達です。
お互い作品は、全く違う方向ともいえるが、話しは尽きない様子。
芸術仲間という感じでしたよ。ヒロクニさんは、「あいつはどうしとるんだ?」「そいでさ・・・」という話し声がいかにもツーカーの話題という感じ。
後ろは、仁丹堂で制作した、カレンダーの絵の原画。

今回の個展は、しあわせ食堂の原画は一切なく、新作、未発表作品と充実した個展会場です。
値段は10,000円から、カレンダー絵は60,000円~
昨今の不景気からお値段も下げています。
コレクターの方々、絵画愛好家の方々、「百は一見にしかず」です。
すこし、熱い日が続きますが、神戸・北野ハンター坂を上がってみてくださいませ。

詳しくは、ギャラリー島田のブログでも見れますよ。

http://gsblog.exblog.jp/
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東京到着

2011-09-06 09:55:54 | Weblog
やっと東京へ到着した。
新幹線に乗った時は、ホッとした。
新幹線に乗るまでの道のりの長いこと!!一直線に進んでくれない。
自宅で昼寝までしてくれる。大阪へ出れば、珈琲と煙草。
朝から準備をしていて、大阪17:13発の新幹線へ乗った。のろのろした台風のように大阪にいたのです。

今日は、搬入です。
明日から個展がはじまります。どんな会場になるのか?今日決まります。

※ヒロクニさんに「人は何で生きてるのかねぇ~」と質問しましたら、「人は食っているから生きている」と睨まれてしまいました。そんなことネチネチ考えるな!って雰囲気でしたワ。
先回のブログを読み返すと自分でも何を言おうとしたのか、分かりにくいですね。
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台風の思い出(作品紹介65)

2011-09-04 15:51:18 | Weblog

「遠い海から」というタイトルの絵 鉛筆と色鉛筆

潮風を含んだ空気が立ちこめる海と、遠くに浮かぶ船のような灯火。
この絵は、発表しないうちに、人手に渡り、今はもうない。

台風12号は、ノロノロとしていて延々雨の毎日。雨と風の音を聞いているうちに台風の思い出が思いだされてきた。子供の頃は、台風がくるとワクワクした。曇った空に風が吹き荒れ、幼少の頃、大人の待っているところへ走り出すと風に押されて思った方向に進まず倒れそうになったことがある。恐怖を感じたとともに、その状態が不思議で面白かったというか、感触が心地よかったのだ。だんだん生長してその感覚が得られなくなってしまい、子供心に残念な思いがした。(単純に、体重が増えて無重力感覚が得られなくなったというコトです)

ヒロクニさんとも台風の思い出がある。
大阪の梅田にある阪急デパートと阪神デパートの陸橋から、下を見下ろし車の行きかう様子を眺め、歩く人を眺め、わたしは言った。「何か、皆急いでいるね」「こんなに風が吹いて、気持ちいいのに」と。すると、ヒロクニさんは、「せかせかしやがって・・・」「俺たちは、自由なんだ」とキザなセリフを吐き、この世を愉しむ、ふたりのセカ~イ(世界)の気分でいたら、「台風がどうのこうの・・・」と言う声がかすかに聞こえた。ちょっと首をかしげただけで、TVを見ないわたし達は、台風が来るとは全く知らず、普通に帰路についた。

JR新長田駅で電車は、止まった。運行する気配はなく、いつ運行するかの見通しもないと言う。しょうがなく降りた駅で待機するも、にっちもさっちも行かず、ヒロクニさんが、明泉寺にある資料室で絵を描くこともあったので、ともかくそこへ行こうということに・・・・。いつもはバスで行く道を歩いた。看板がバリバリ音を立ててて、落ちていく様子を見ながら、傘も差さず、ひたすら風の中を歩いた。坂を上がる途中で木が倒れていた。ヒロクニさんは、急に「この木を持って行きたい」と言う。その頃は、まだまだ従順だったわたしは、手伝った。

風と雨が降る中、「エッサ、ホイサ。エッサ、ホイサ。」と、日が暮れて真っ黒になった闇の中で、江戸時代の「籠引き」みたいに肩に木を乗せて歩く2人。
途中で「大丈夫か?」なんて声を掛けられて、遭難にでも遭ったような有様。髪も服もびしょぬれの上、木までかついでエイサッサ♪
台風の中、木を担ぐ経験は初めてのことだ。50代の男と20代の女が、台風の雨と風の中、担がないといけないような木を運ぶ様子は、美しい情景とは言いがたく、マヌケとしかいいようがない!!

「俺たちは自由なんだ」とは?こういうコトの連続なような気がする。
冒険小説は面白いが、実際に冒険をするのは大変なことだと、思い知った。
そんなコトを思いだし、苦笑しています。
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