武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

20世紀のはじまり「ピカソとクレーの生きた時代」展を見に行く

2009-05-03 15:26:17 | Weblog

パブロ・ピカソ《ひじかけ椅子の座る女》1941年
この絵は、ドラ・マールというピカソの恋人を描いた作品。ドラ・マールは《泣く女》のモデルでもある。ピカソのいろんな伝記を読んだ。それをつなぎ合わせると、ピカソという人は、女性の嫉妬や憎悪という感情の中で絵を描くのが好きで、フランソワーズ・ジローが瞑想などをすると怒り狂ったりしたらしい。男と女の濃いドラマのような日々を自分から作りあげ、それをエネルギーとして絵を描いたのが最近、ちょっと分かってきた。この作品の、ドラ・マールの怒りと共に描かれた絵は、野蛮で絵画の野望に満ちたピカソの力強い創造力によってさらに強化される。ピカソの創造力と破壊力には、いつも度肝を抜きます。ドラ・マールが描かれた絵を見ると、ドラがとても可哀想になります。

4月28日に、「ピカソとクレーの生きた時代展」を見に行きました。この日は、汗ばむ陽気で、カフェのテラスで展覧会を見たあとおしゃべりしながらくつろぎました。わたしは、落ち着くとおしりの重い人で、いい気分を楽しむのが好きなのですが、ヒロク二さんは、自分のビールも飲めとか言い始めるや、「じっとしててもつまらん」とか言って、急げコール。カルダーの作品が風に動かされ、いいなぁと時間を楽しんでいたのに・・・。黒ビールとサンドウィッチをしょうがないから、口に押し込んだ。色鉛筆の色で気になる色があるらしく、三宮まで急いで行きました。


ヴァイマールのアトリエのパウル・クレー
この写真を美術館にて購入しました。パウル・クレーはとても好きな画家です。ポエジーと色彩だけでも、感動です。とても小さな作品が多いのですが、その小惑星は、輝きを持って心に染み入ります。勝手にクレーは静かな人とイメージを持っていたのですが、「クレーの日記」を読むと、とても激しい人で絵のイメージとは全然違うのです。

展覧会は、兵庫県立美術館で5月31日までです。クレーの作品は、あまりまとまって見れませんので、この機会に興味のある方は、見に行って下さいね。

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