武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

懐かしい作品(作品紹介99)

2012-11-30 15:04:46 | Weblog

ヒロクニさんの絵を収納している棚を整理していた。
なんと懐かしい作品。初めて武内博洲展を見た時に見た。二十年以上前に描かれた絵ですが、「フレキシブルさは、変わらないのだなぁ」と感心した。日常生活では、都合のいい時だけ「俺は、老人なんだ」と同情を誘うが、ガスストーブと石油ストーブを焚いて、ヒロクニさんは、制作三昧の日常です。

わたしは、古びた印刷のインクのような「キッチュ」な色の具合と絵を見た時の高揚感を覚えています。色と形、野蛮と繊細、猥雑さと一種の精神性を感じたのでした。今、改めてみると、秋の紅葉の風景のようで、ホップというより、クラシカルな感じがするのが不思議。
ギャラリー島田で、初めての個展に展示してから、一度も展示することなくしまってありました。
ヒロクニさんの絵は、「外国人が描いた絵と思っていた」とか「若い人が描いていると思っていた」とか言われる事が多いのですが、ヨーロッパもアメリカにも言ったことがない、徳之島生まれの日本人です。あえていうなら、フランス文学好きで、マルセル・プルーストの「失われた時を求めて」をスイスイ読んでしまう人です。最近、新しい解釈の訳も見つけたらしく、わたしに熱く語ってくれましたが、言葉を丁寧に聞いているうちに、すっかり分からなくなってしまいました。ヒロクニさんのしゃべり方は、フランス文学か?と心の中で突っ込みを入れてしまった次第です。

額の使いまわしの為、額から取り出して、それからずっと棚の中に入っていた作品です。懐かしい!!

12月1日から企画展もありますので、良かったら足を運んで下さい。
銀座のギャラリーでのクリスマスフェアです。

◆ご案内◆
日時 2012年 12月1日(土)~12月9日(日)

時間 11:30~19:00(日曜、最終日は17:00まで)
場所 ギャラリー枝香庵
   〒104-0061
   東京都中央区銀座3-3-12 銀座ビルディング8F
   ℡ 050-3452-8627

ギャラリー枝香庵のホームページ http://echo-ann.jp/

2012年のXmas Art Festaを詳しく知りたい方は↓
http://www.ginza-galleries.com/xmasartfes.html のHPにアクセスして下さい。

ギャラリー枝香庵も参加しています。


プリムラとカルーナの花壇を作りました。
またまた、地面との格闘。穴掘るのも早くなって、「何でも慣れなのねぇ~」とつくづく思いました。
プリムラは、花色が多いので、好きな色を1つ1つ花屋さんで買って、好きな色を長い時間かけて集めたものに、カルーナを中心に植えました。
所々にブルーのような紫のヒヤシンスが地面にランダムに植え込んであるので、春を楽しみにしています。
庭は、ヒロクニさんの要望で、洋風です。和風が嫌いな武内画伯なんです。



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枝香庵のクリスマス「企画展」に参加。(東京・銀座)

2012-11-25 19:17:30 | Weblog

東京、銀座にある「ギャラリー枝香庵」での企画展に、武内ヒロクニも参加します。

素敵なブルーの作品がハガキには、紹介してあります。


武内ヒロクニさんは、クリスマスに参加した事がない人で、一度も我が家ではクリスマスの行事をしたことがありません。クリスマスにお出かけしようと誘ったこともあるが、「俺は、耶蘇じゃない」の一言で、女友達とひそかにクリスマスをしたことがあります。
しかし、「俺は耶蘇じゃない」の言葉は正しく、筋が通っている。
ヒロクニさんは、どちらかと言うと「仏教」に近い感性を持っています。

それでも、クリスマスにふさわしい、ポップでシュールな作品を選んで出品しますので、
是非、会場に足をお運び下さい。


タイトル「ドライブの記号」
サイズ:18.5cm×25.7cm
素材:色鉛筆に紙


こちらは、以前ブログで紹介した作品です。
タイトル「雨の日のささやき」
サイズ:19cm×27cm
素材:色鉛筆に紙


◆ご案内◆
日時 2012年 12月1日(土)~12月9日(日)

時間 11:30~19:00(日曜、最終日は17:00まで)
場所 ギャラリー枝香庵
   〒104-0061
   東京都中央区銀座3-3-12 銀座ビルディング8F
   ℡ 050-3452-8627

ギャラリー枝香庵のホームページ http://echo-ann.jp/

2012年のXmas Art Festaを詳しく知りたい方は↓
http://www.ginza-galleries.com/xmasartfes.html のHPにアクセスして下さい。

ギャラリー枝香庵も参加しています。



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武内家は、無言。口数すくなし!

2012-11-20 10:16:55 | Weblog

残り毛糸で編み編み、あみぐるみ。
テディベアが出来上がりました。
素朴な感じのクマさんを作ろうと思った思いは、少し果たされた。
クリスマスに向けて、内職している。

ヒロクニさんは、今日は口数が少なく、「口から生まれてきたのか?」と思う程よくしゃべる人が、あまりしゃべらず静かでした。
わたしは、花の水遣りの点検で庭に出る以外は、あみぐるみに格闘していたので、もちろんあまりしゃべらない。
気を使って話しかけても、「何でそんな事いうのだ?」と意味のない声かけに、疑問を投げかけられたりするので、「気を使うのも、あまりよろしくないような?」と思って、ぐるぐる細編みを編んでいました。

今、3個目のベアを作っているが、これがうまくいかなくて、「気にくわない」。
口数の少ないヒロクニさんに見せると「さほりらしくない」と一言。

又もや、シーン。
食事中も、シーン。

その後、編み編みした、黄色いベアのパーツを組み立てたり、目をどれにしようか?とあれこれしてみるが、今ひとつ気に食わない。
こういう日は、一旦やめて、次のに取り掛かる方がいいかもしれない。
不器用なのに、「まあ、とても可愛い」「いい感じ」を目指して、編み編みしています。

2人とも、それぞれに鬱屈してしていた一日でした。
ヒロクニさんの鬱屈原因は、「寒さ」「冬」だろうと思っている。

夜寝る前にも、いつも少し話すのが、日常なのですが、
夜も、シーンと就寝しました。

それとも、あみぐるみバリヤーが、わたしを支配していたのかしら?
編み編み。シーン。編み編み。シーン。編み編み。シーン。食事の支度より、編み編みしたいよ~。
こんな妻を持って、ヒロクニさんも可哀想。ヒロクニさんと同じように、子供じみた一面を持っています。
出来上がる度に、「これどうかしら?」と意見を求めるのです。
大の男が、あみぐるみの感想をいちいち言わないといけないなんて、可哀想だなぁと思いつつ、やめられない。

コメント (1)
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我が家の食卓・牡蠣の味噌鍋

2012-11-15 10:01:18 | Weblog

寒くなってきたので、「牡蠣の味噌鍋」で暖まりました。香りに三つ葉を最後に入れました。

今日は寒くなった。手袋こそしないけれど、冬の入り口を感じる寒さだ。
我が家も冬支度の初めとして、「石油ストーブ」がアトリエに導入されました。ストーブの為なら骨身を惜しまないのか、わたしの知らぬ間にストーブは配置されていました。

ヒロクニさんは、寒いと人格が変わるというのは本当で、話しかけても返事をしない。「聞こえていないのかなぁ?」と思って、真後ろで大きな声で話しかけても返事をしない。「ふうむ?」と思って、あきらめる。それよりも、嫌なのは「不機嫌な顔」である。ニコニコしろとは言わないが、「怒っているのかしら?」と思ってしまう時があって、それが嫌なのです。

冬になると、お金のことを考えるらしく、絵が売れないのを気にするのだ。(夏は、全然考えない)
わたしは、「今は不景気なんです」「そんな事を考えるより、一日一日大切に過したらどうですか?」等と言って、考えるのは無駄だと諭す。わたしは、「お金を生み出すには、行動しかない」と思っている。口で金のことを言ってもどうにもならない。ヒロクニさんは、口が忙しい人なので、無駄な行動の1つとして、認識している。
「ヒロクニ先生は、いい絵を描くしかないでしょ!!」「今は、ゆっくり絵を描いていてもいい時期と思えば幸せじゃない」。等と又諭す。
いい奥様ゴッコのように、「今にきっとそういう時もきますよ」と言って、まじめに演じていると、だんだんさまになってきて、今、編んでいる「あみぐるみ」を取り出し、内職に励む妻のように、ぐるぐる細編みをあみあみして、「クリスマスのプレゼントにいいと思わない?」とバラバラになっている「クマ」を見せる。

そしたら「さほりは、素晴らしいよ!」とか言うのです。
「布団はベッド」と言って、めったに布団を上げない妻のことを、「素晴らしい」と言ってくれるのです。
なんか、トンチンカンな気分になって、ふふふと笑います。

節約タイプの、「牡蠣の味噌鍋」です。

レシピ
①土鍋に水を入れます。昆布を適量いれます。
②沸騰してきたら、昆布を取り出し、白菜を入れます。
③白菜がしんなりしてきたら、八兆味噌の溶かしたものを入れ、次にとうふを入れます。
④豆腐が煮えてきたら、牡蠣と豚バラを入れ、次にえのきを入れる。牡蠣と豚肉が煮えたようなら、三つ葉をざく切りにしたものを入れて、火を止めます。
出来上がりです。
◆牡蠣を一パックしか買わなかったので、豚バラを足しました。
 牡蠣と豚バラはよく合うのですよ!!
 あまり具沢山ではありませんが、あっさりして美味しいです。
 わたしは、食べる時に「七味」をかけて食べます。(お勧め)山椒も合います。

夕食の片付けが終わった、お膳には「パンジー」を飾っている。

ヒロクニさんは、パンジーを見るたびに「岡鹿之助」「岡鹿之助」と言うのだ。
あんまり言うから、「岡鹿之助の画集」を眺めて過しています。(家に画集がよくあったもんだと感心する)
岡鹿之助氏の絵を久しぶりに開けました。静かにパンジーの花は咲いている絵が沢山ありました。
こうやって、いろいろな絵を見て、絵画オタクになっていくのです。

岡鹿之助氏の絵は、上品な絵です。
こういう上品な絵は、あまり見られなくなった。
点描のような不思議なマチエールが魅力的です。






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バリバリ、ゴロン。(作品紹介98・色鉛筆)

2012-11-11 10:31:01 | Weblog

色鉛筆作品
リラ社の太巻き色鉛筆使用

11月4日(金)、ヒロクニさんは、独りで京都へお出かけ。
その間わたしは・・・・。

ヒロクニさんが出かける!やったー!!
久しぶりに息抜きができるゾー!!と喜んでいました。

ところが、ヒロクニさんが出かけて、ホッと一息ついたと思ったら、硬くなっていた身体が、内から膨張して、バリバリと音を立てて崩れ、ゴロンとヨコに・・・・。頭がフワフワしてきて、ズーと寝てしまったのです。やはり、気を使っていないようで、気を使っているのネ・・・。トホホ・・・・。事切れたように寝てしまった。


ヒロクニさんは、ギャルリー宮脇(京都)で開催している、フランソワ・ビュルラン展に行ったのです。
記念対談を聞きに行きました。対談は、鈴木創士(フランス文学者)×朝吹真理子(小説家)。

家に帰ってきてからは、朝吹真理子さんのことを綺麗な子でねぇ~と言い、鈴木も女にモテモテでさぁ~と軽いノリでのたまってから、急に「小牧源太郎」の話するようになった。わたしは、小牧源太郎と言われても、いまひとつピンとこなくて、分からないまま、今日までいました。小牧源太郎氏は、日本のシュールレアリストの巨匠だというのを、ネットで調べて知りました。

画像を検索すると、ヒロクニさんの世界と共通するものがあり、とても不思議な絵。若かりし頃、ギャルリー宮脇で小牧源太郎の絵を見に行ったことが、頭に強烈によみがえって凄く興奮して、熱く語っていたのが、やっと理解できました。なんせ年の差婚なので、ネットで調べてから理解出来ること多し。フランソワ・ビュルランの事は、大きな作品でも、キャンバスではなく、ペーパーバックの紙などを接いで一枚の紙にしている事ばかり言っていました。

一番長い話は、ギャルリー宮脇が出版した“アールブリュットの画集”を持っていて、その絵について長々と熱く語るのです。
一度、緊張を解いた脳みそには、チトきつい。
寝ながら「アー」とか「ウー」とか言っといた。しかし、なんで頭元まで来て語ってくれるのかな?
こんな日の晩御飯は、滅茶苦茶です。ご飯と漬物とちくわの切っただけの物にしょうゆをかけて食べるように進めといた。




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アルベルト・ジャコメッティ 本質を見つめる芸術家 DVDを見る

2012-11-06 23:47:08 | Weblog
アルベルト・ジャコメッティ―本質を見つめる芸術家 [DVD]
クリエーター情報なし
ナウオンメディア(株)


わたしは、芸術オタクなのであろうか?と思うくらい芸術作品が好きで、ついでに武内ヒロクニという芸術家の妻になってしまった人。
ちょっとした気分転換に映画(フランス映画)を見るが、必ず見つけたら借りてしまうのが、芸術家のドキュメント。
ヒロクニさんと何気なく軽い気持ちで見ていたが、途中から目が放せなくなって、2人とも真剣に見てしまいました。その後、お互い「息を呑んだ」。

美術館などで、ジャコメッティの細い裸体の彫刻は、目にしているはずなのだけれど、ある程度規模の大きい展覧会などで見たほうが良さが分かるのでは?と思いました。ジャコメッティには、マッチ箱にはいるくらいの小さい彫刻しか作れない時があったり、その時期を過ぎると、彫刻が縦に長く長くなってきたという過程や、独特のデッサンをいつもしている。描けないときも指で、目で。

そして、貧乏な時も、ある程度落ち着いた生活が出来るようになっても、水道も電気もないアトリエに住んでいた。子供の頃の生活環境は、18世紀さながらのイタリアに近いスイス。一家は、電気も水道もガスもない生活に何の不自由感じない。父も芸術家。兄弟も芸術家。

ジャコメッティの彫刻は、細い肢体だけでなく、「顔」というテーマもある。人物画も多く、彫刻と凄い共通点があって、制作している姿と絵を見ていると「本質」「ジャコメッティにとっての本質」が浮き彫りにされて、とてもワクワクして見た。

ヒロクニさんは、「ジャコメッティの知らない部分をこの映画は語ってくれて、勉強になるねぇ」。と言って、感心していた。「偉大な芸術家だ」「芸術は、偉大でなくては!」とハートが熱くなったらしい。確かに、見終わったら、勇気が出てくる。

ジャコメッティは、難しい人でもあるが、どことなく風体にユーモアを漂わせていて、とても優しい目をしている。

最所と最後に、ブレッソンが写した「コートを着ている、頭から着ている(ウルトラマンに出てくるジャミラのようになっている)姿で、建物を背にしている写真」があって、その写真がすべてを物語っているのかもしれないと思いました。

美術家の皆様、もし良ければ一見の価値ありですぞ!!

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冬の前置き(作品紹介97・色鉛筆)

2012-11-02 18:42:08 | Weblog

不思議な、シュールな世界。
天上的な歌声が聴こえてきそうな・・・・。「雨なんだ」「話してる」と画面の左下に文字が書かれている。
絵から、言葉にならない小さなささやきが聴こえてきそうです。
「いったい何だこれは?」
と、突き詰めようとしないで下さいね。
いろんな絵の見方があるかもしれませんが、合理的な頭の働きをお休みして、感じることそのままでいいと思います。おかしなことを思ってもOKだし、変に理解しようとしなければ、絵を見る楽しみの一歩が始まると思います。

ヒロクニさんは、毎日制作に励んでいます。
外出もせず、何の刺激もなく、家の中で只ひたすら制作に没頭している。
急に寒くなったこともあり、その傾向は強まるばかり。

今日は、すっかりセーターを着込み、冬支度の一日でした。
ヒロクニさんは、セーターが嫌いだから、Tシャツの下に、綿のものを三重に着て、分厚い股引に裸足という姿でアトリエに篭っています。
寒くなったのか、2人とも夜は読書しています。


今日は、蕗の花が綺麗に咲いています。
夕方に写真を撮りました。

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