武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

旧兵庫県庁(作品紹介553)と 戦中、人気があった東條英機氏

2020-05-29 14:43:09 | Weblog

この絵は、旧兵庫県庁のことを思って描いたそうです。

「子供の頃、母親と一緒に、県庁へ行って、その渡り廊下のことを思ってねぇ。」

「渡ったことはないのだけど、それをよく見ていた記憶があってねぇ。」

「増築していた部分に渡り廊下があった。」と。

「今の建築とは違う、石作りで、建物がとても良かった。」と言います。

↑ヒロクニさんが言う、旧兵庫県庁の写真。

現在は、このような感じに。入り口の所でしょうか?

ヒロクニさんの言う、兵庫県庁は、石というか、煉瓦作りだったようです。

ヒロクニさんの絵は、今回、可愛らしい感じになっていますが、

どっしりとした雰囲気は出ていると思いますが、どうでしょうか?

ヒロクニさんは、簡単に絵の説明をしてくれたのですが、

増築した部分というのは、絵にアーケードになっている部分だそうで、

アーケードの上の2色の紫色の所が、廊下だそうです。

「この建物は、昭和20年に戦災で外壁を残して全焼するが、修復・改修され分庁舎として引き続き使用された。」

と、記されているので、その頃の記憶のようです。

今は、「兵庫県公館」として使われていて、国の文化遺産になっています。

だだ、現在は増築された建物の部分はなくなっているようです。

 

ヒロクニさんは昭和12年生まれで、終戦が昭和20年なので、

9~10歳ぐらいの記憶と思います。

子供の頃の記憶を鮮明に覚えているようで、いつも驚きます。

覚えている時期というのは、戦中、戦後なんですね。

私がパソコンを見ていると、「何をみてるんだ。」と、言われることがあり、

人の人相を見るのが好きな私は、「東條英機」の顔の画像をみていたことを言うと、

(先入観なく写真を見て、この人はどうゆう感じがするか?ということを考える)

「東條英機?東條英機は当時凄い人気だったよ。俺の弟の名前は、東條英機の英機からつけたんだから。」と。

確かに、漢字も同じなのので、そうだったのか・・・・。と、私。

「そんなに人気があった。」というのが、当時を知る由もない私には、驚きだった。

東條英機氏の人相を見ていると、どの写真も意外に優しそう。

あまり知られていないが、政府として「ユダヤ人を引き渡せ!」とドイツから要求されても

断ったのは、東條英機氏なんです。

この時に、「我が国には、八紘一宇の精神がある。」と言ったとも。

これは、ユダヤ人である、ラビ・マーヴィン・トケイヤー氏の著書で書かれていたことなのですが、

杉原千畝氏がユダヤ人を救ったと有名ですが、何故、東條英機氏はゴールドブックにのらなかったのか?

ユダヤ人個人の知り合いが回りにいなかったからだそうです。

ゴールドブックには、ユダヤ人個人が要請して成立するものらしく、

声明を発表しても、個人的な知り合いがいなかったから、記されることがなかったと。

マーヴィン・トケイヤー氏の本では、ユダヤ人を通して、日本人とは何か?を語る部分があって、

ユニークな著書が多い。とても、いいラビなんでしょうね。

東條英機氏は、「A級戦犯」と言われています。

「Aが一番思い罪で、Bがその次、Cが軽い」と思い込んでいる人が多いけれど、

Aは、「平和に対する罪」という抽象的なもの。

Bは、「戦時国際法に対する罪で、交戦法違反。と、軍機違反者」

Cは、「国家もしくは集団によって一般の国民になされた謀殺、絶滅を目的とした大量殺人、

    奴隷化、追放や非人道的行為」まあ、ただの犯罪です。

日本共産党のチラシに、「私は、B、C級戦犯です。」と書いて、自慢している人がいて、

たぶん、Aが一番酷くて、BCは罪が軽いと思いこんでいるのでしょう。

最悪じゃないか?と、苦笑い・・・してました。

 

話が、旧兵庫県庁からそれてしまいました。

ヒロクニさんがセンスいいと感じた建物は、現在も残っているようで、

1度連れていってもらおうと思います。

この建物を設計した明治生まれの「山口半六氏」の建築は、他にもあり、

なかなか洒落ています。

 

 

先回の「色鉛筆作品紹介552」では、リラ社の色鉛筆のことを書きました。

↓この色鉛筆は

ヒロクニさんのアトリエでは、箱に収納されています。

もう、残りわずかになっていて、短くなったものばかり。

残念なことに、廃盤なのです。(毎回書く)

こちらの色鉛筆とガランダッシュの油性高級色鉛筆で、今回の作品は出来上がっています。

 

気に入ったカーネーションがあったので、買ってしまいました。

こちらのカーネーション、ちょっと変わっていて、以前した刺しゅうの花を思い出し、

いいなぁ~と、自然に手と身体が、レジの方へ・・・・。

何かうっとりすると、「節約」の文字も頭の中で溶けるようで、

この状態けっこう怖い。

家の庭で咲いているのを見つけたヒロクニさん曰く、

「それ、いいじゃない。」

ホッとした瞬間でした。

「また、買ってきたのか!?」と言われたらどうしようと思ってましたから。

↑頭の中にあったカーネーションの刺しゅうの1つ。

この感じを出すには、刺繍糸はいつもの25番ではなく、5番か、8番太い糸ではないかと?

根っこの部分まで表現されていて、ユニークです。

イギリスの古い刺繍の魅惑は続きます。

 

 

*アマゾンで、マーヴィン・トケイヤー氏の本を見てみたら、値段が16万円とか、

9万円とかになっていてビックリ。

何冊か持っているので、とても驚いてしまいました。

(出品する予定はないけど・・・・・)

追記:5月31日にアマゾンをのぞいたら、本の値段が急に安くなっていました。

見間違えではなかったはずなのですが・・・。

よくわかりません。

 

 

 

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城への誘拐(色鉛筆作品紹介552)と 猫のような顔 

2020-05-20 15:39:28 | Weblog

裏に「城への誘拐」、2014と記入されています。

この色鉛筆画は、直線が多く使われており、

黒の太い線が魅力的。

厚紙のような紙に描かれているのが、いつもと違う。

普段は、どちらかというと薄手の紙を使っています。

薄手の紙の方が、色鉛筆で紙に描く時の筆圧があまり力を入れなくて好いらしい。

色鉛筆と仕事台と紙が一体化しやすくなるそうです。

色の発色からすると、リラ社の色鉛筆を使用して描いているようです。

 

現在、リラ社の太巻きの色鉛筆は、廃盤になってしまっていて、

ガランダッシュの油性の高級色鉛筆を使っています。

この太巻きの黒の色鉛筆を使うと、黒い太い線がなんともいえない絵を描いたりしていました。

その絵と同じ感じがする作品です。

異様に堂々とした印象の絵なのに驚きの妻でございます。

 

↑庭では、昨年植えたキャベツが巻いてきています。

熱くなった時に、急に大きくなりはじめました。

 

↑種を発芽させて苗を作っています。

上の方で伸びているのは、黒豆。

右に小さく出ているのは、昨年頂いた小玉スイカ。

手前は、里芋の苗を育てています。

↑今の時期は、根がまわってしまった土を乾かして、

根を取り除き、赤玉土と腐葉土で再生します。

ツルニチニチソウが繁殖している我家の庭は、どこを掘っても根があり、

この作業がけっこう大変。

土を振るいにかけていると、細かい土が顔にかかる。

ヒロクニさんは、「きたない顔していると、嫌われるよ。」「顔を洗いなさい。」という。

「猫のような顔」とも言い、「早く、顔を洗いなさい。」と。

その「猫のような顔」ってどういうことを言っているのでしょうね。

 

↑我家のアイドル。ピピちゃんです。

朝、起きて布団をめくったら、こんな顔しています。

まだ、半分眠っているような感じ。

私に、ピタッとくっついて寝ていました。

パソコンに向かっていると、後ろで、とてもよく鳴くのです。

「こっち見て!」という感じで。

そして、抱き上げると、ピタッと鳴きやむのです。

ヒロクニさんは、私がピピを、抱っこしている姿を見ると、

「さほりは、お母さんなんだよ。」と言い、「俺も同じようなものだから。」と。

猫と同じは、君なんだ!!!

 

 

 

 

 

 

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くもから雲へ(色鉛筆作品紹介551)と ドメニコ・モドゥーニョ

2020-05-12 19:28:35 | Weblog

空のような作品だなぁ~と、手にとってみた。

裏をみると、「くもから雲へ」2018と書かれていた。

爽やかな空色に、顔のようなものが描かれていて、ちょっと眉間に皺を寄せてしまった。

この顔が、私はどうやら好きでないようです。

それにしても、この顔が太宰治に見えるのは何で?

↑太宰治のポートレイト

 

コロナウイルスにて自粛している内に、ヒロクニさんは太りました。

「えっ、ヒロクニさんお腹の部分が太っている~~。」と、声を上げた。

「太ったヒロクニさんって、初めて見る。何か変な感じ。」と、言った。

返事は、「そうかぇ。」と。

冬が終わって、春になると電車で出かけて、散歩をするのですが、

自粛しているので、春が来ても、冬の状態がずっと続いているような感じの生活。

究極、楽しみは食べることに行き着き、

あれ食べたい、コレ食べたいと、食べ物のことばかり私に言う。

「ハイ、ハイ」と言って作っている。

「今日の夕食も美味しかったねぇ~。」と、満足そう。

「まだ、豚にはなってないから、あまり気にしなくていいよ。」と言うと、

「そうかぇ。」と返事。

今日は、餃子を作って欲しいそう。

茄子入りの餃子にしようかな?と思っている。

具にちょっと、とろみが出て美味しい。

2人分なのに、30個出来てしまうのでした。

 

そんな具合に日々を送っているが中、ヒロクニさんが独自に録音したテープは健在で、

今日はイタリアの音楽が流れてきた。

「ドメニコ・モドゥーニョだよ。恐ろしく不良でないと、こういう音楽は聴かないの。」と一言。

「不良」と言えば、ヒロクニさんが経営していたロック喫茶に行くようになった人の話で、

「悪くなってきたら行くんですわ。」と、言っていたデザイナーが居て、

「やっぱり不良のたまり場だったの?」と、私が言うと、

ヒロクニさんは、「そうじゃないって!」と、涙を浮かべながら誤解を解こうと必死だった。

「泣かなくてもいいじゃない。」と、その当時の私は天真爛漫な感じで言ったものだ。

簡単に言うと「非行」と「不良」の間には、精神性に違いがあるみたい。

悪くというより、何かを求めるようになるという事に落ち着いた。

話はそれましたが、我家でかかっていたドメニコ・モドゥーニョは、

「ヴォラーレ」という曲で、普通にどこかで聴いたことがある音楽でした。

1958年に大ヒットしたらしく、いろんな人が歌っています。

陽気で、大らかで、現在の音楽よりゆったりと聴けると思います。

聴かれたい方は、Volare - Domenico Modugno - Nel blu dipinto di blu で検索すると、

Youtubuで聴けます。

 

ヒロクニさんのテープは、また、アマリア・ロドリゲスがかかり、

「ブルガリア合唱団の演奏です。」と言ったかと思うと、ジャズのピアノが延々とかかっています。

私は、ブルガリア合唱団ってどんな感じなのだろうと、ずっと待っていたのですが・・・、

まったく録音されていなかった模様。

 

↓我家の庭は、次々とジャーマンアイリスが、花が萎むと、新しい花が咲き出しを繰り返しています。

 

今年は、初めてバラの花が咲きました。

 

↑このバラは元々植えてあったようなのですが、こんな風にきれいに咲いたのは初めてです。

小さな花で、とても地味なバラの花。

慎ましやかなバラの花を選んだ、先住のご夫婦の人柄に思いを寄せました。

 

↑イタリアンパセリの種を撒きました。(種を採取していて良かった)

↑鉢植えで育てることが出来る、イタリアントマト。

プチトマトなのですが、これは毎年植えています。

発芽もわりと良くて気に入っている。

 

さやいんげんや、枝豆の種も蒔いています。

種を撒くのは、楽しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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歩く街(色鉛筆作品紹介550)と 庭のジャーマンアイリス

2020-05-03 14:48:37 | Weblog

街が歩いている。

路地のように見える線。

一筆書きのような線のメモを「ちょっと見て・・。」と、言われた時を思いだします。

アトリエへ行ってみると、この形の原型のメモがたくさん描かれていて、

「これをモノにできないかねぇ~、と思っているのだけど。」と言っていた。

私は、すっかり忘れていましたが、

ここで登場。

2019年に描かれていたのに、まったく気が付かなかったのでした。

変な感じと静けさがあり、奇妙な絵。

台所では、何故か、横向きに置かれています。

 

庭では、チューリップが終わって、ジャーマンアイリスが咲きました。

↑新緑の中、黄色い花と。

↑アップで。

このアイリスに、カラスアゲハが止まったのですが、

うまく写真が取れませんでした。

 

 

↑もう少し違う角度から。

手前の花は、育てて食べようと思っていた「菊菜」なのですが、

立派に成長して花が多く付きました。

とてもきれいな黄色。

 

そして、採取して種から植えた、先祖帰りしたビオラ達。

左に写っている黄色いビオラの模様と色が、従来のビオラとちょっと違う。

 

古い刺繡で、ビオラを刺しているものがあるのですが、

いつも表現が、変わっているなぁ~と常々感じていた。

ちょっと、この先祖帰りしたビオラ達を見て思ったのです。

↓こちらがヨーロッパの古い刺繡なのですが、

 

今と違って、ビオラは小さくて、この刺繡のような感じのビオラがほとんどだったのでは?

と、思いました。原種系のビオラは、とても小さいものが多い。

中世の花の刺繡は、私にとってはとてもユニークでプリミティーブな所が好き。

左の写真のビオラの花のステッチも習得したが、輪を描いているステッチは未だ分からない。

私は、左のビオラの刺繡の感じがとても好きで、感じ良く刺してみたいと思っています。

 

↓そして、コップにこれらの花を飾りました。

チューリップ、菊菜の花、ビオラ、ウインターコスモス。

詰め詰めにしました。

先祖帰りした黄色に茶色がかかる、このビオラをとても気に入っています。

来年も、種を採取して咲かせてみようと思っています。

同じものがさくのでしょうか?楽しみです。

 

昨日、2日は暖かく、「ロイヒつぼ膏」を50個ぐらい貼ったら、

知らない間に寝ていました。

起きたら、猫のピピちゃんが私に張り付いて寝ていて、

ヒロクニさんを見たら、台所で寝ていました。

老人とおばさんが寝ている我家なんて・・・・・。

でも、春なんですね。

ピピちゃんがいるから、ちょっと微笑ましい感じ。「君も寝ていたのね!」と言ったりして。

コロナで長い間、気を張っていたのかなぁ~と思うが、

手洗い、うがい、マスク、消毒は、小まめに当分しないといけないと思うのでした。

なにより、医療に携わっている人や、インフラを支えてくださっている人に感謝しています。

 

 

 

 

 

 

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