武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

ミニアチュール展の作品(作品紹介455) と 悪夢の物件

2017-07-26 19:29:36 | Weblog


板に描かれた作品。
タイトルは、「夏、海へ」となっています。

こちらの絵は、ミニアチュール神戸展Vol.17 ギャラリー島田にて出品中です。

詳しくは↓
 所 ギャラリー島田
日時 2017年7月22日(土)~8月2日(水)
時間 12:00~19:00 火曜日は18:00まで 最終日は16:00まで

住所 神戸市中央区山本通2-4-24 リランズゲートB1F・1F 電話/ファックス 078-262-8058

HP http://www.gallery-shimada.com/index.html

興味のある方は、是非ご高覧下さい。

この作品を見て、ヒロクニさんは海の見える所に住んでいることが多かったことを思います。
そして、ヒロクニさんと、明石の海を散歩した時間を思いだします。
明石の魚の棚で、おつまみを買って、魚な天をだったかなぁ~、そしてビールの小さいのを持って、
よく海を見た。
現在は、兵庫県宝塚市に住んでいるので、海はあまり身近ではなくなってしまった。
山の裾にいるという感じ。
水田がほんの少し残っているので、近くの水田から夜は、かえるの鳴き声がする。

我家は、まだまだ猶予はあるのですが、引っ越さないといけないので、
本格的に家探しはしていませんが、ちょっといろんな物件を見ています。


ネットで、家は古そうだけど、広くて自然に囲まれていて、家賃も私達向きのものがあったので、
取りあえず見に行きました。
そして、その家に近づくほど山奥になり、道路の舗装がなくなった。
そこで、車を降り山道を数百メートル行ったところに家があった。
2階から入るようになっていて、崖のような所の下に1階があった。
その下は、川で渓谷のようになっていて、山奥の温泉街のような雰囲気。
なんとなく崖崩れを心配した方がよさそうな感じである。
そんな事を思っていたら、「この奥は、寺があってその途中は、今崖崩れがあって通れないみたいです」と。
この家の畳は、ぼこぼこしていて、足が沈む箇所があるので、畳は新しくなるのですか?」と聞くと、
あまり良く分からないらしかった。川があるせいか、凄い湿気がある。
それと部屋匂いが鼻につき、なんか暮らすと憂鬱になりそう・・・。
駐車場が二台分あると書いてあったので、帰りがけに「何処ですか?」と聞くと、
「なんかあの辺にスペースがあった>ような」という返事。
近所の家には、「憲法9条を守れ」の看板があり、自転車が乱暴に乗り捨てたように置かれていた。
デモとかしてる活動家もお近づきになりたくないし、もういいかげんな物件なので、
どんなに安くても無理と思った物件でした。

その場所から離れると、気分は持ち直し帰路について、帰ったらヒロクニさんに話して気持ちを静めた。
やっと、我に返り、今の家よさを噛みしめたのでした。






日陰に植えたエキナセアが、今年はたくさん咲きました。
花を植えたり、手塩にかけた庭もあり、あんまり引越ししたくないのが本音。








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男の肖像(作品紹介454) と 七夕・山家集より

2017-07-13 18:06:05 | Weblog


非常に青色が唐突な作品。
どうやらネクタイを締めている男性のよう。
青色の部分は、ガッシュか、アクリル絵具で描いたようだ。
見た時に、「ブルーが好いなぁ。」と思ったので、取り上げました。

神戸での個展が終わり、9月11日~9月18日は、東京銀座、「ギャラリー枝香庵」での個展が待っている。
とにかく、一息入れ、8月中旬から次の準備へ入る予定。

一息入れていますが、なんかヒロクニさんと一緒にいると、休んだ気がしない。
いつもの事なんですが、「冷蔵庫のものが見つからない」と言っては、呼ばれる。
一日3回は、「何処に入っているの?」と聞いてくる。探している間冷蔵庫はあけっぱなしで、
ピピー、ピピーと音が何回聞こえるか・・・・。
私が行ったら、即見つかる。

また、夜就寝しようと思い電気も消し、寝かけた頃に「さほり、何か今日暑かったと思わないか?」と、
話かけてくる。私は、どちらかというと寝つきが悪い方なので、うとうととしかけたところで、
起こされるのは、迷惑きわまりない。
もう、寝たふりして起きないと、身体をゆすって起こす。
こうなったら、ゆすられても熟睡している振りだ!と気持ちを強固にする。
そうやって寝た振りを徹底すると、「チッ!」と舌打ちしているのだ。
なんか本性を出した瞬間か・・・と思い、
「チッ!」という舌打ちになんかすごく腹が立ってきて、また寝つきが悪くなるのであった。

ヒロクニさんは、基本我儘。そして思いやりがある性格なので時に優柔不断。
絵も様々な引き出しや体験の中から描かれているようだけど、性格もさまざまな要素で成り立っている。
噛めば味のある人格というべきか?



あまり本を落ち着いて読むことができなくて、ちょっとしか進まない。
西行の「山家集」を何回も借り続けています。

七夕の句がありました。
子供の頃は、七夕も楽しみにしていましたが、七夕も素通り状態で「そんな日もあったんだ」という感じの
日常でしたが、「山家集」にちょっと心を引かれる句がありました。
ちょっと紹介します。

■船寄する 天の川辺の 夕暮れは 涼しき風や 吹きわたるらん

 意味:彦星が舟をこぎ寄せる天の川の岸辺の夕暮れは、涼しい風が吹きわたっていることであろう

 注:上の句の解説に、中国の伝説では、天帝の娘織女が車騎を整え鵲の橋を渡って牽牛を訪れたとされるが、
   日本では、『万葉集』以来、当時の風習により、彦星が、鵲橋や紅葉橋・舟・徒歩などの方法で
   天の川を渡り七夕女を訪れる詠まれている。

   唐の時代(後半)と平安後期とは同時代ということを考えると、遣唐使などを通じて日本に入ってきた
   風習と考えてもよさそうである。中国では唐の玄宗の時代にさかんになったといわれている。
   唐の時代は、日本が大陸文化を取り入れていた時代でもある。そして、古典には、中国の歴史や話を
   非常に美化し、尊崇の念が書かれています。七夕も大陸からやってきた風習だとつくづく感じさせて
   くれるこの句に感銘しました。

■ささがにの 蜘蛛手にかけて 引く糸や けふ七夕に かささぎの橋

 意味:蜘蛛が糸を四方八方にひきわたして巣をかけているが、あの糸は今日鵲(かささぎ)の橋を
    渡っていく織女に貸す(供える)ための願いの糸であろうか。

 注:七夕は乞巧奠(きこうでん)とも称され、音楽・裁縫等技芸の上達を祈り、また願い事を梶の葉に
   書きつけて祈り、また願い事を梶の葉に書きつけて祈り、五色の糸(願いの糸)や衣を供える風習が
   あり、また供物に蜘蛛が糸をかけると願い事が叶うと信じられていた。この歌はそれらを踏まえて
   詠まれたもの。

   我家は蜘蛛がすぐ巣をつくる。蜘蛛の糸はどちらかというと疎ましいものと感じていました。
   それが非常に好ましいものと感じる句に出会い感激しました。蜘蛛の糸に願をかけているところが
   なんとも風流で、ユーモラスに感じたのです。また、音楽や裁縫(美しい衣装を作る)などの
   上達を祈るということも風流に感じたのです。


  ところで梶の葉というのは、こんな葉です。↓
  
  折り紙ではなく、平安時代は、この葉に願い事を書くのだそうです。
   


 七夕の句を読むことで、子供の頃のわくわく感を少し思いだすことができました。




庭では、黄色の百合が終わり、赤い百合が咲きました。
我家の近所では、同じ百合の花をよく見ます。
昨年、分けて頂いた百合の球根なのですが、近所の中で分けた百合をさらに誰かが分け、それを繰り返して
我家にもやって来たのだと思います。








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神戸での個展を終えて一息。(作品紹介453 と 個展会場にて)

2017-07-06 18:07:53 | Weblog


会場風景です。



その中の一枚。
この絵は、細かい作品なので、とてもじっと見ている人がとても多かった。

この度は、ヒロクニさんの絵のお客様は、一風変わっている人が多いなぁ~とつくづく思いました。
いつも来てくださるお医者様のコレクターの方は、「私は医者はやめたんよ」とおしゃる。
「何でやめたかというと、別に病気は直さんでいいんやないか?と思うことがあって、
「癌です。どうしましょう?と来られてもある程度の年齢だったら、直してまで長生きせんでいいんと違うか?
と思ってしまってな」。と言う。
「医者が、病気を治療しなくていいと思ったら、医者ちゃうやろ」。と。
「しかし、医者には時々、哲学がいるんよ」。
「今日も相談の電話があったけど、家族におばあちゃんは呆けてるということを家族が納得しないんや」。
「周りは、現実を受け入れなしゃあないねん。それが出来なくて電話がくるんや」。
という話をされる。
 
その先生も癌でいらしゃるが、「もうほってるねん」。
「人間よけいに生きて廻りに迷惑かけたらあかん」と言われる。
私は、なんか叡智というか、その覚悟に「サムライ」を感じました。

独学で和食のお店をしていらしゃるペコ様というお客様は、普段は仕事姿で現れるが、OFFの時のファションが、
ヒロクニさんより奇想天外である。
しかし、お料理は私好みで、非常に美味しい。

ヒロクニさんと古い友人の禅寺の和尚は、すっきりとして非常にまっすぐで、会っていると気持ちのいい人である。


この3人には、共通することがあって、仏教に関して身を寄せていることだ。
最所に紹介した医者様は、仏教哲学に非常に興味があり、それをなんとか実践できないか?
ある境地に到達できないか?という問いかけを感じるのです。

独学で和食の店をしている方は、お茶の精神を学んでいらしゃる。
お茶は禅から派生したものである。「お茶は男性ファースト」と教えてもらった。

そして、長年のヒロクニさんの友人の禅寺の和尚の登場。
和尚は、「心身脱落と言葉で言うのは簡単だが、実際にそうなるのはなんと困難なことか」とおしゃった。


ヒロクニさんの個展会場は、ポップな絵とは裏腹に、何故か仏教が引っ付いてくるので、
面白いなぁと会場にいて思いました。
不思議な現象でしょう?


仏教関係でなく、いい笑顔で「ヤァ!」と来てくれたヒロクニさんの古くから友人の笑顔。
それもまた、素敵だと思いました。こちらは剣道である。

珍客も・・・・。


絵本で有名なスズキコージ氏も個展に来てくださったのです。
(左がヒロクニさん、右がスズキコージさん)
6年前から、神戸の北野に住まわれいたと聞きました。
こんな感じの絵と絵本(スズキコージさんの)↓


ちょっとダーティーな猫がいいですね。

ヒロクニさんの親戚の方も来てくださったり、こちらは女性なので、女子会ができそうで、
これからの楽しみです。


最後に、頑張って一日だけ着物姿でお手伝いに行きました。
ギャラリーのスタッフが撮ってくれましたの。↓

なんか袖が短いような・・・。
体当たりで着物を着ているのだから、これでいいのだ。
全部我流で、着物の掟は知らないのだ!




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