武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

2010年2月6日(土)~17日(水)の個展のご案内

2010-01-28 11:43:40 | Weblog

個展の案内状が出来上がってきています。シンプルな案内状です。
左の写真は、昨年の12月「しあわせ食堂原画展」の時のヒロクニセンセイ。右は、色鉛筆の作品。この作品をはじめとしての色鉛筆作品、また最近作、ブログでご紹介した作品を展示します。

武内ヒロクニ色鉛筆画の世界
 <案内文>
「しあわせ食堂」が出版され、好評であったことは、本当にうれしいことです。破天荒な挿絵とカット、幸穂里さんの裏話、わたしも気合を入れた文章を書き、出版社も次々とアイデアを出して素晴らしい本ができました。しかし、ヒロクニさんの真髄骨頂は本来の色鉛筆による都市曼荼羅です。若き日のロック・メディアスポット「Voxヒコーキ堂」を主宰した頃から、一貫して先端に視座を据え、孤塁の城塞から美術界に異彩の弾丸を撃ち込んできた。今回の個展は、3月に念願の銀座進軍の前哨戦である。

     ギャラリー島田  島田誠

日:2010年2月6日(土)~17(水)
場所:ギャラリー島田1F deux
住所:神戸市中央区山本通2-4-24 リランズゲートB1F 〒650-0003
TEL&FAX 078-262-8058
HP:http://www.gallery-shimada.com
OPEN 12:00-19:00 ※火曜日は18:00 最終日は17:00

 東京展のご案内 ギャラリーゴトウ、ギャラリー枝香庵 同時開催3月15日(月)~27(土)
ギャラリーゴトウHP http://www.gallery-goto.com/
ギャラリー枝香庵HP http://echo-ann.jp/

毎日新聞夕刊で3年間掲載された絵と文が50選で本になった。それが「しあわせ食堂」です。ヒロクニセンセイは、どの食べ物の絵も小手先で描くことが出来ず、体当たりで描いた。「きんぴら」の絵の時は、ごぼうの花まで調べて描いた。色鉛筆の絵もまた体だ当たりだ。街に身体をすりつけるように歩いた証が色鉛筆の作品郡。いつも体当たりの精神で挑むところがヒロクニセンセイらしい。

絵を描いてる途中で「僕は、また一年生になった」とヒロクニさんは時々呟きます。他に追随を許さない色鉛筆の世界展にてお待ち致しております。

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作品紹介40(水彩・色鉛筆)

2010-01-24 21:24:42 | Weblog

Songより 青いジャケット(BLue Jacket)と絵の下に書かれている。
この作品は、水彩と色鉛筆と6Bの鉛筆で描かれていてヒロクニさんの作品の中では珍しい。
紫のようなピンク色とブルーが恋人のような人物のまわりにまとわりつき、世界には2人しかいない。季節は冬。木枯らしの吹く寒い中をただ歩くだけで嬉しい恋人達。

そんな頃もあった。しかし今や家計も一緒でお互いの買い物を阻止しあう間柄。例えばこんな風に。ヒロクニさんは、急に風呂のプラスティックの椅子が欲しいと言い出すと、わたしは「今見たから欲しくなったんでしょう?今まで欲しいと思わなかったのだからいらないって」「そうかなぁ?」「そうだって!」「うん、やめよう」。わたしは肩こりなので肩こりをほぐす機器に弱い。「あ、これ凄く肩こりに効く」と見本を使用していい気分になり、「これ買う」と言えば「どうせ使わなくなるくせに!家に一杯あるじゃないか!!」と言われ、内心「種類が違うのに・・・・」と数々の肩こりグッズを思い浮かべながら、あきらめた。どこへ行ってもこの調子で、2人で外出すると買い物はせず、喫茶店でコーヒーばかり飲む。「独りで出た時は、欲しいものを黙って買おうかな?」と想像しながらふふふと笑う。ヒロクニさんが独りで買ってきた物は、自分が欲しくて買ったくせに「サホリにいいと思って、いいでしょ?」と言いながら、CDやら本を全て見せてくれます。買ってきてしまったものに対しては、絶対怒りません。ケチもつけません。文句もいいません。何故って、ヒロクニさんが嬉しくなって帰ってきてる事が一番重要だからです。

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新しい家族ジルくん

2010-01-15 12:20:57 | Weblog

庭に捨てられていたジルくん。生まれて5ヵ月の子猫。子猫のわりに大きいしっかりした手で、パンダ猫のキタハマより大きい。もともといた猫のキタハマは、器量良しの女の猫ちゃんで、自転車で買い物に行って家にたどり着くと、外で遊んでいても走ってくる。目と目が合う瞬間にお互いに解かる。アイコンタクトが通じる賢い猫ちゃんなのです。
ジルが仲間入りしてから、猫にも性格があり、同じ猫でも随分違うのが判った。見かけも、違う。ジルは顔がいかにも男の子。暴れ方も違い家屋の破損度もひどく、ふすまはすっかり穴があいていて、通路になっている。パソコンのマウスの配線も食いちぎった。損害額を考えると頭が痛い。あとすごく甘えん坊だ。暴れる以外に、よく人を呼ぶ。「何々して」と鳴くのです。小さな蜘蛛が手の届かない所にいると、こっちを見て「届かないよぉー」「何とかして欲しいよぉー」と。暴れていない時は、わたしにびったりとくっついて離れない。キタハマは抱かれたり、膝に乗ったりしないが、ジルくんは膝の上でぐっすり眠り、寝る時もわたしの枕の左に陣取る。一番異様な姿は、興奮すると耳が内側に折れすごい様相になること。スコテッシホールドが混ざっているのが「飼う」ことの理由にもなっていたが、スコテッシホールドの耳が逆の向きに折れるとは思わなかった。
わたしは、子供がいないのでジルくんが腕の中で寝ると、「猫でも可愛いのだから自分の子供だったらもっと可愛いに違いない」と思い、周りの方から「居ない子に苦労はしない」といわれるので「そーかもしれない」と思うのであるが、ジルを飼ってから「そーかもしれない」も納得度が高まった。
時々始まる、ジルとヒロク二さんの喧嘩も見ものです。ジルは逃げの一手、ヒロク二さんは、はたきの棒を振り回しながら、追撃の一身。どちらも男です。戦争です。キタハマとわたしの女性陣は家で静かです。

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1日VOXヒコーキ堂の時にヒロク二さんが選んだCD

2010-01-13 00:49:26 | Weblog
ニューオリンズ・ハウスのホット・ツナ(紙ジャケット仕様)
ホット・ツナ
BMG JAPAN

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「死にを見た奴は、生きていけない」
「そんなCDを俺はかけたのだ」

ヒロク二さんは、らくだのパッチと綿のTシャツ姿で上記の言葉をのたまうた。夕食中に。家でもよくかけていますが、一度聞くより、何度も聴くうちに味が出てくるアルバムです。

今日のメニューは豚の角煮と煮付けたゆで卵、ひじきの煮物、明太子少量、シラス、昨日作りすぎたタルタルソースです。会話とメニューが妙な取り合わせでした。

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しあわせ食堂好評発売中!!(神戸新聞書評)

2010-01-06 18:37:34 | Weblog
しあわせ食堂
武内 ヒロクニ,毎日新聞夕刊編集部
光人社

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2009年12月20日(日)神戸新聞にて書評が載りました。


主役は破格な挿絵 美術界リードし続け

以下引用
この本は有名人たちが語る食い物談義だし、それが一種の裏昭和史になっているところが特徴なのだが、食い物の話はよしておこう。人の食い物の話はちっとも面白くないからである。まあ、食い物の恨みはそれほど恐ろしいということである。
この本の主役は言うまでもなく、武内ヒロク二氏の挿絵だ。東京版の毎日新聞夕刊に掲載されていたときから、画伯の挿絵は物議をかもしていたらしいのだが、なぜなのか私にはさっぱりわからない。もちろんこれらの破格の挿絵は普通の意味でのイラストレーションではないのだが、そもそも武内氏は「画家」であって、単に気が利いただけの挿絵などはじめから描くわけがないではないか。挿絵もまたりっぱな作品だし、画伯は全身全霊でそれに打ち込まざるを得なかった。これらの挿絵は、「武内さん、そこまでしなくても」と言いたくなるほど、画家の全感覚によって考え抜かれたタブローなのである。
もともと武内ヒロク二氏はそういう画家だった。すでに1960年代から関西のアバンギャルド・シーンにひそかに棲息してきた画伯は、日本のシュールレアリズムとポップアートの混血児たちの知られざる先駆者のひとりだった。画家のそばではジャズやロックがいつも鳴り響いていたし、指示してきたのはもっぱら周りにいた若者たち、しかもドロップアウトした若者たちだった(いまの奥さんだって若いのだ)。急いで付け加えておくが、画伯が最近まで「知る人ぞ知る神戸の画家」であったのは日本の文化の問題であって、なにも画家の落ち度などではない。
ともあれヒロク二氏の絵を眺めていると、アメリカの現代美術家たち、バスキアやへリングやシュナーベルたちも、じつは画伯に影響を受けてきたのではないかと一瞬錯覚してしまうときがある。彼らは実際には出会ったことがないのだから、それは事実ではない。だが事実などどうってことはない。影響関係というのは不思議なもので、空を電波のように飛び交い、時間だって簡単に飛び越えてしまうのだから。ちょうど画伯の生まれた奄美の庭にあったガジュマルの樹の、ねじれすぎて何が何やらわからなくなった枝や根っこのように。絵を描くことは怪物的行為であり、この樹のようになることである。それはいまでも画家のよじれた肉体であり、その肉体が行い、知らぬ間に画家の肉体に刷り込まれた、迷宮のような「街の作業」である。画家は四の五の言わずに作業している。画家は天才天気予報士や老革命家のようにいつも町の動静を窺っている。それほど武内氏の歩きっぷりはちっとも昔と変らないのだ。
「これはナンなのだ!なにか起こっているのか?」そんな風に呟きながら、苦虫を噛み潰したような顔をして、画家は今日も元気に坂道を駆け降りてくる。

鈴木創士(フランス文学者)


目次 50人の著者・食べ物をご紹介

田辺聖子さん―お好み焼き
妹尾河童さん―カステラ
元横綱大鵬―納屋幸喜さん―卵焼き
なぎら健壱さん―ナポリタン
山口洋子さん―そば
やなせたかしさん―あんぱん
西川きよしさん―オムライス
サイデンステッカーさん―冷や奴
東海林さだおさん―コロッケ
三遊亭金馬さん―ソース焼きそば
山下洋輔さん―冷やし中華
佐藤愛子―すいとん
水木しげるさん―まんじゅう
北島三郎さん―ぼた餅
木の実ナナさん―納豆
小沢昭一さん―せんべい
浜美枝さん―ちらし寿司
鎌田實さん―もやし炒め
藤田まことさん―おにぎり
宝田明さん―小籠包
荒俣宏さん―さけ缶
角田光代さん―おせち
田端義夫さん―紅しょうが
マギー司郎さん―カツ丼
千玄室さん―羊かん
雁屋哲さん―焼き芋
福原義春さん―チョコレート
中村吉右衛門さん―のり弁当
館野泉さん―ロールキャベツ
高木剛さん―魚肉ソーセージ
市川森一さん―かば焼き
酒井和歌子さん―ハンバーグ
佐藤優さん―麦めしカレー
池部良さん―すき焼き
児玉清さん―トウモロコシ
具志堅用高さん―キャベツの千切り
茂木健一朗さん―鳥のつくね鍋
三木卓さん―みかん
白石加代子さん―みそ汁
星野哲郎さん―いわしの刺身
小林桂樹さん―コーヒー
たかの友梨さん―だんご汁
伊藤四朗さん―しらすおろし
藤竜也さん―中華そば
田崎真也さん―あんず
ガッツ石松さん―バナナ
毒蝮三太夫さん―赤飯
島倉千代子さん―すいとん
金田正一さん―白ご飯


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作品38 (色鉛筆)

2010-01-05 12:50:43 | Weblog

アトリエの部屋に貼ってあった小さな作品。サイズが小さいのでもしかしたらメモかもしれない。忙しくしていない時は、アトリエでゴロゴロすることがあり、部屋を眺めて過ごす時がある。良く解からないがこの絵に目がいくので、ヒロク二さんに「気になる」と言った。そうすると「ここから、大きく広げたいと思ってるのだけどね」と返事が返ってきた。左の人物は、最近よく描く「四角い顔の男性」に違いない。ネクタイをしているから。カラス天狗か?と思うがそれは言わない。わたしの頭は、昔話や童話や神話で出来上がっている要素があるから、そんな風に絵を見てしまう癖がある。兎に角、ヒロク二さんの絵は「ふ~ん?ふぅむ」の世界である。

現実的解釈は、正月は風邪ぎみで頭がボーとしていて、ちょっとしんどかった。風邪を引いてると強く主張していたら、風邪を治すのに酒が一番と言われ、朝から「お酒を飲むと早く直るよ」と優しく、30℃もある焼酎を飲ませてくれる。お屠蘇と言っては、また30℃ある焼酎を飲ませてくれる。余計にしんどくなった。肩が凝って、節々が痛いと言うと「頭痛薬」をくれる。それらが効いていると思ってるのか急に「足の裏をマッサージしてくれ」と言われ驚いた。絵の右の女性は、わたしである。左のカラス天狗は、ヒロク二さん。間違いない!!

風邪で寝込んだのをいいことに、神釈古事記 石川淳 ちくま文庫 を読んでいます。今、古事記を読んでいて思うのは、イザナギ、イザナミの男女二神の神がたくさんの子を産み、八百万の神の元となり、その婚姻の物語の人物が、日本の神々なのである。普段、深く考えてないが人類は、男と女で成り立っているという当たり前に事実に行き着く。男の神は、あっちに、こっちにと、子供(神)をを作るのに忙しい。
ギリシャ神話とくらべて読むと面白いですよ。
2つの神話の男神達は、雄々しくおろかで素晴らしい。女性は天使のように清らかな心と嫉妬というもので悪魔にもなる事が多いようです。西洋と東洋の文化の違いも感じます。



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2010年 元旦のアトリエでのヒロク二さん

2010-01-02 22:23:57 | Weblog

2010年 元旦の朝のヒロク二さん。元旦という日は、特に絵の制作に取り組む。それが、武内ヒロク二の正月の過ごし方。アトリエに入っていったら、外を見て立っていた。ナイスショットと思いパチリと写真を撮った。73歳になったヒロク二さんだが、後ろ姿は少年のような・・。顔を見なければね。


椅子に腰掛けて貰う。
絵を描いている時の表情は、いつもこんな感じ。脳天を突き刺すようなナンセンスな絵や、色彩がほとばしる絵を描いている時も、この顔で描いている。今年は、どんな絵が出来上がってくるのか楽しみにしている。

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我が家の年越し

2010-01-01 14:25:41 | Weblog

毎年、除夜の鐘が鳴ると年越しそばを作り始める。その前に猫達はお風呂に入れ、リンスの匂いとフカフカの毛の状態にしておく。作ったそばを食べ終わると、除夜の鐘が鳴る中、新たな新年を迎える儀式として、ヒロク二さんの方を向き、正座して「ヒロク二センセイ、今年もよろしくお願いしますね」と言う。そうするとヒロク二さんは、「僕こそ、よろしくお願いするよ」と言って、大きな手を前に差し出して、握手を求めたりするので、面白い。ひとしきり2人でお願いしますを言い終わると、お風呂に入れた猫達の登場で、まず、キタハマがヒロク二さんに「今年もよろしくお願いします」と言い、わたし達は「キタハマ、今年も一緒だね」と言い、新入りのジルは「これから末永くよろしくお願いします」と言い、また、わたし達は、「お前はこれからは、もっと賢くなれよ」「外で遊べよ」とか言って、新年の挨拶をする。猫の言葉は、わたしが代弁している。本当に猫達がそう思ってるのかは、知らないけど。毎年いつも盛り上がってます。


お風呂に入れられて、毛を乾かすのにアトリエにある石油ストーブに集まっている猫達。左が新入りのジル。右の奥がキタハマ。天使のようなキタハマと悪ガキジル。
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