武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

ダンス(作品紹介451) と 日々徒然

2017-05-22 18:00:41 | Weblog


仕事場の壁に貼ってあったものを失敬しました。
なんか激しい絵だなぁ~と思って見ていた。
ダンスと勝手にタイトルを付けたけれど、「アクロバット」とつけようか?と迷った。
ヒロクニさん風に言うと、「ドライブがキイテイル」絵だ。
何か絵を描きながら、画面をへし折ることができたという時に、こういう表現をする。
また、「ダーティな」。という形容詞も使う。

「ドライブがキイテイル」
「ダーティな」
と、説明されるがいまいち意味をつかんでいません。
ただ、こういう作品の時ダーティで、こんな作品の時に「ドライブがキイテイル」と、
言うという統計のもとに、判断しています。
あんまり聞くと、かつてロック音楽の詳しい店で、「プログレってなんですか?」って言って、
びっくりされ、かつ憐れみの目で見られたことがあるが、ヒロクニさんもそんな顔しそうだから、
適当にわかった振りをヒロクニさんの目の前では、している。

今日の朝も凄かった。
急に「澁澤龍彦」の話が出てきてから、急に錬金術の話になり、一足飛びにヨーロッパの魔女狩りの話になり、
「魔法が使えなくっちゃ。絵画にも魔法が必要だ。」と言い、そして松本俊介(洋画家)の話になり、
そして、「朝からこんな話をしていたら、師匠に『朝からそんな話すんな』って怒られてねぇ。」と締めくくった。

すかさず「私も、師匠と同じ意見ですょ~」。と着物姿で言った。

そう、今日は夏の着物にすっかりなり、アンティークの白い絽の着物に青っぽい半幅帯。
半襟は↓この色

このように玉ねぎを使って、やや茶色に染めたかったので、銅媒染にしました。
子供絵画教室の時の染色の残りがあったのです。

ログウッドの染料も持っているので、帯など染めて半幅帯を作ってみようかな?と、良からぬことも考えています。
夜寝る前は、その妄想が膨らみ頭の中で、どうやって柄を染めることが出来るのか?
あの溶液を使って・・・、とか、やっぱり型紙を作って、染色用の糊は使って・・・。
そうすると糊は買わないといけないかな?と金のかかることばかり考えてしまい、
ああやっぱりダメ・・・。と眠りにつく。
ヒロクニさんは、私がこんなに着物や帯にのめりこんでいるのは知らないのです。
ただ、むかつくのは「百姓と住んでるみたい」。と言うことだ。
着物でゴロッと寝ている姿をみてから、「今日も百姓仕事は、進んだかい?」とか、
「今日は仕事きつかった?」とか、ばかりいい、この上も無く面白そうにしているのだ。
「もうちょっと、違うこと言えないのか?」と言うと、
急に犬のまねして、「わんわん」なんて言い出す。
すかさず、「ヒロ太、お手をしなさい!」と言い返すが、
手のひらを差し出すではないか!
「おかわりは、向きが違うよ!こうだすの!」と見本を。
「ヒロクニ犬は、だめな犬だ!」と私はいい、
「おすわりは?」と言ったら、中腰で能の犬のようにアトリエへ消えた。
何をしだすか分からないヒロクニさんなんです。
相手をしている私も、何でこんな漫才をしなければならないのか?と思うけれど、
なんかノッテしまうのでした。

正気を取り戻そうと、しばらく離れていた古典を取り出した。
古典は、松尾芭蕉から、西行の「山家集」へ。
芭蕉は西行の旅の跡をたどって、句を読んだのです。西行に非常に影響を受けているのですね。
時代は平安末期にもどり、芭蕉の愛した「西行の句」を読みかけています。
ちょっとまっとうな気持ちに・・・。
やれやれです。



こちらは、ムーランフリルパンジーの種を植えてみたら、いろいろなビオラが・・・。
上二つのビオラの種からいろんなバリエーションのビオラが咲きました。
ちょっと標本ふうに並べてあります。

今はトマトとヒロクニさんからのリクエストのひまわりの種を撒いています。
「ひまわりで一杯にしてくれ!」と言われています。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

四角い顔(色鉛筆作品紹介450) と ヒロクニさんに安保闘争の頃の話を聞く

2017-05-14 13:51:28 | Weblog


この絵は地下鉄が走っている。
度々、現れてくるモチーフの一つです。
地下鉄の上では、車や得体の知れない人物らしき人がニコニコしている。
そのニコニコしている人物の微笑みはなんと可愛らしいこと!
私は、ちょっと和むのであった。

唯一ついつも思うのは、表情のある人のような顔が四角いのは何故なのだろう?
ほんと四角く描かれた人よくみます。


何故なのだろう?と思うことはもう一つある。
これは絵に関することではないのだが、War is over!という言葉だ。
日本では、共産党がデモなどでよく上げている。
この言葉は、ジョン・レノンとオノ・ヨーコが、
70年代アメリカのベトナム戦争の介入に対して、アメリカを批判した言葉だ。
日本語訳では、戦争は終わったという意味になる。
ジョンとヨーコは、ベトナム戦争に反対したのである。
(正直に言うとベトナム戦争が何故起こったのか私はよく知らない。)

ということで、日本でも起こった「日米安保闘争」というものも知らない私は、
時代を通過しているヒロクニさんに聞いて見ました。
ヒロクニさんが、ジャズ喫茶バンビによく通っている頃だったと言います。
時代としては、ジャズが全盛期、フォーク、ロックの全盛期だった。
ヒロクニさんの周りには、安保闘争に参加していた人達は多かったようです。
自由を尊重するヒロクニさんは、自分自身は興味はないが、
そういう意見の人の自由もあるということで、
「ちょっとまずい荷物があるから・・、ちょっとの間、ここに(アトリエ)置かせてもらえないか?」と、
言われれば置いてあげていたりしたそうです。
私が「何故、そういう運動に参加しなかったの?反体制ってぴったりあう感じなのに」。と言うと、
「そんなものに参加したら、絵を描く時間がなくなってしまうし、時間を取られる」。と返事が。
「時間が取られる」と物理的な判断になるほどと深く頷いた。
自分の本分は、絵を描くこと。
芸術家が政治に関わるのは、ご法度なのである。

あと、ジャズ喫茶バンビにいると、一度だけ「デモに参加すると金が貰えるから参加しないか?」と、
声を掛けられたことがあった。と言ってました。
ヒロクニさんは、大抵貧乏なので金の為に行きそうなのであるが、
「なんでデモに金が出るんだ!!」
「それはおかしいだろ!」
「政治の問題は、もってくるな!」と、すごく怒ったらしい。
話した後に、「けがわらしい。」と当時を思いだして憤慨していた。
「デモは純粋なものじゃないのか?」と私に問い正すのであった。

日本で共産党があげる「War is over!」は、なんの戦争に反対しているか分からない。
ジョン・レノンは、明確な意見、メッセージをもって、ベトナム戦争に反対したのであるが、
共産党のは、意味不明で、ジョン・レノンの崇高な言葉を使うのに嫌悪感がある。

私も思うのであるが、どの国も戦争をしない方がいいに決まっている。
戦争はないのが一番だと思う。
たぶん、ジョン・レノンもそう言う気持ちから発した言葉だと、私は勝手に思う。

だけど、現実は今の中国(中華人民共和国)のように、イギリスから証人され独立国家だったチベット侵略し、
隣国のブータンの領土を取り、インドカシミール地方を侵略駐留し、フィリピンの領海を盗んでいる国がある。
そういう国を批判するのが筋だと思うのであるが、筋がまがっているのかとんでもない方に向かう。
(だから、賛同者が少ないのでしょう)

まあとにかく、私は、偽の「War is over!」に不愉快なのです。

ヒロクニさんが最後に小声で、「俺、実は日米安保には賛成だった」。と白状する。
そして、又、またまた小声で、「そんなん言おうものなら、袋叩きにされそうだから、黙っといた」
「俺、アメリカ好きだし」だって。



私が理詰め(ちょっと飛躍する時もあるようだけど・・・)で考えるのに対して、
ヒロクニさんは、直感型なのかも知れません。
私は、偉そうに思うことを書いてみたが、真の抜けた所もあるから、
何かあれば、ご指摘下さいね。


こちらが、本当のWar is over!


そして、こちらは靖国神社を参詣するジョンとヨーコ。
個人的なことですが、私の祖父もここに眠っているのです。



そんな事を書いたり思ったりして庭を眺めると、物言わぬ花の成長が時間を感じさせてくれます。
そして、静けさがここちよい。



庭では、ビオラが咲いています。
これは、ムーランフリルバンジーの種から咲いたビオラです。
ムーランフリルバンジーの種は、先祖返りして、さまざまなビオラの花が咲くのです。
その中でのお気に入りです。



初めてのそら豆の収穫を楽しみにしています。










コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

色鉛筆画作品紹介449 と 不機嫌なヒロクニさん

2017-05-06 13:13:00 | Weblog


地層のような、マグマのような?
又、コウモリが羽をひろげ、擬人化しているような?

びったりとした言葉が浮かびませんが、エネルギーを感じさせる絵であり、
擬人化されたコウモリのように見えるところがユーモラス。
ヒロクニさんて何を考えているのでしょうか?

横にいてもさっぱり分からないことがたくさんあるのです。


いまから話すことは、ある程度わかることを書きます。
ここのところ、ずっと苦虫を噛んだような表情で、顔が常に怒っている。
非常に機嫌が悪く、急に「ぶっ殺すぞ!」と叫けぶ。
なんか物騒な感じで、私は、やれやれ・・・・、と嵐の過ぎ去るのを待つ体勢。
喋りかけても、返事もしない。こんどは、「あれま?」と心の中で思い、庭仕事に励む。

ヒロクニさんは、現在、6月24日からギャラリー島田(神戸)の個展と、
9月11日からギャラリー枝香庵(銀座)の個展を控えている。
その中、サマーフェスタへの出品でテーマに沿った小品の作品がうまくいかず、
あせっているのです。
また、ボブ・ディランの顔の絵を描いて欲しいと言われて描いたものが、
装丁家の方で、ダメだしがあり、書き直しを迫られている。
個展が迫ってきている状況の中なので、イライラしているのが良くわかるのです。

まあ、私は「一つづつ集中して、するしかないのじゃない?」と、言うが、
ギロと睨まれ、外野がなにぬかしとるんじゃ!!との雰囲気で威圧する。

こんな時、猫ちゃんがいれば、猫ちゃんの顔を見て「可愛い~」。という気持ちが脳に広がれば、
一気に脳がリフレッシュするのになぁ~と思うのでした。



庭では、種から植えた「そらまめ」が大きくなり、収穫できそうです。
初めて植えてみたのですが、嬉しい収穫となりそう!


チューリップが終わり、ジャーマンアイリスが咲き始めました。
ジャーマンアイリスの花の中に、ブイブイが入り込み花をすぐだめにします。
アイリスの花の中を点検はかかせません。




今は、フルーツゼリー作りにはまっています。
これで、3回目。
このゼリーは、バレンシアオレンジとイチゴ、梨(缶詰)。
ゼリー部分は、缶詰のシロップと少量のオレンジの汁、砂糖をゼラチンで固めています。
いちごの風味が意外とします。ヒロクニさんも「美味しい」とのこと。
機嫌悪いヒロクニさんが、「美味しい」と言ってくれる瞬間は、楽しい時間であります。
自家製の気に入っているところは、多量に出来ることです。


杏仁豆腐も作ってみたいと思っています。









コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする