武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

オンマチャーハンの巻

2008-09-30 16:38:06 | Weblog
毎日新聞夕刊 2008年2月19日(火)掲載のえ

火事か?ホラー仕立てオンマチャーハン。

作家の岩井志麻子さんが、18歳年下の韓国人の彼に「志麻子の料理姿が見たい、手料理食べたい」と言われて、作った中で彼が一番好きな料理は、志麻子風チャーハン。別名「オンマチャーハン。」過激な発言をして、無頼でなくっちゃと「エロイおばさん」を演じてきた志麻子さん。彼の一言から、余りものでチャーハンを作ったりするのが楽しい地味で凡庸な本来の自分に戻れたと語ります。

オンマチャーハンレシピ
ブタの三枚肉を薄切りにして、カリッカリになるまでフライパンで焼いて取り出します。(このトッピングが志麻子風)
残った油で適当な野菜をとご飯を炒めて、キムチをドバッと入れ、ごま油をちょっと入れる。最後にカリカリの豚肉をふりかけて出来上がり。
塩、胡椒をしないところも志麻子風ですね。

ギャラリー島田の社長は、武内ヒロク二のことを「無頼オヤジ」と呼ぶが、私にとっては、甘えん坊の「ひげの生えた赤ちゃん」。時々「靴下はかして!!」とのたまう。履かしてあげると嬉しそうだ。お気に入りの靴下は、すぐ破れる。その靴下は、今時、珍しくつくろって、新調される。そして、この靴下は「愛の靴下」と呼ばれているのである。

 
70歳にもなるのに、無頼と言われて、頑張る武内ヒロク二。

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鯨のみそ煮

2008-09-29 22:08:56 | Weblog
毎日新聞夕刊 2007年11月13日(火)掲載のえ

夕暮れ時と鯨のみそ煮。
「食べ物は、私にとっては風景なんだ。」と語る武内ヒロク二。

女優の藤田美保子さんが、山口市湯田温泉に暮らしていた頃、旅館の仕事していたお母様が、忙しい中、作ってくれた鯨のみそ煮と湯田の町について語ります。
小学校のころから中也が好きという、藤田美保子さんはとても早熟な方だなと感心しました。

この度、中原中也が湯田の生まれという事を、改めて知りました。中原中也は高校生の頃読んで、詩人と言うものに憧れました。教科書に載っていた写真は、つぶらな瞳にチョッと女性的な雰囲気で、繊細な感じ。ある世界を感じたものです。長生きしていない所も刹那的でした。読書を続けるうちに、中原中也は、とんでもない人物だと知りました。ケンカを吹っかけ、トグロを巻く。小林秀雄の本の中で、中原中也が、家にくるなり「はらがへった。」と叫び、畳のうえに寝転がり、子供のように手足をバタバタさせている描写を読んだ時は、ビックリしました。しかし、小林秀雄は、その姿に、本物の詩人を感じたのです。
最近は、元パンクロッカーの町田庚さんが、中原中也について書いていますが、なるほどと思います。

 
パンクの女王パティ・スミスのレコードを手に取る武内ヒロク二(アトリエにて)


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セネガル飯

2008-09-28 22:09:36 | Weblog
毎日新聞夕刊2008年3月4日掲載の絵

魚の赤いチェブジェ。造形的な絵。

セネガルの打楽器奏者ドゥドゥ・ニジャエ・ローズの音の背景を知りたくて、西アフリカ、セネガル共和国に2ヵ月滞在した絲山秋子さん。そこで食べたぶっかけご飯。それを「セネガル飯」と、命名。とても美味しく、種類も豊富。セネガルの人達も人が良くて、人情もぶっかけと語ります。

いろんなチェブジェがあるのですが、赤いチェブジェを作る事にしました。
セネガル飯については、調べましたけれど、はっきりしたレシピが見つかりませんでした。おとくいの勘で作るです。

まず、魚(がしら)を油で揚げ、米1,5カップを油で炒めてから、水2カップとその揚げた魚を一緒に入れてご飯を炊きます。魚の匂いがご飯にしみていい香りがします。


ぶっかける赤いルーを作る。
なす、たまねぎ、ピーマン、ホールトマトを荒く切ったものとを、油を多めにして炒めます。野菜がしんなりしたら、ホールトマトの残りのジュースとコンソメを加えます。最後に酢を入れるのがポイントです。味見をして塩を適量入れます。
魚は崩し、ご飯をお皿に盛り、赤いルーをぶっかけます。

出来上がり。たぶん日本人向けの味になってると思います。
現地では、料理に油と酢をとてもたくさん使うそうです。とにかく暑い国。
行ってみたいですね。

新聞には、絲山秋子さんが語られたレシピが載ってます。東京都内の方は図書館へ。

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武内ヒロク二 音楽あれこれ2

2008-09-27 21:51:51 | Weblog
家でこもって制作する毎日。CDをいつもかけています。
今は、ビル・エヴァンスを聞くと落ち着くそうです。

BILL EVANS TRIO/PORTRAIT IN JAZZ


The Bill Evans Trio/Moon Beams


BILL EVANS TRIO/at Shelly's Manne-Hole


ART BLAKEY'S JAZZ MESSENGERS/UGETU
アトリエでも台所でもよくかかっていた。お気に入りの一枚。


JULIAN/PEPPER ADANS WALTER NORRIS GEORGE MRAZ MAKAYA NTSHOKO
何度も素晴らしいと絶賛。


CAN/TAGO MAGO
よく飽きないなと思うくらい聞いてます。


CAN/DELAY 1968


QUIET SUN/MAINSTREAM
ロキシーミュージックのロキシーミュージックというアルバムのメンバー。このアルバムも音がカッコよかった。たまに思い出したように聞きます。


CONRAD SCHNITZLER/CONTEMPORA
コンラッド・シュ二ツラーは1960年代にヨゼフ・ボイス門下生としてアートを学ぶび、バンド活動を経てソロ活動をはじめた人。
なかなか面白い音楽です。


高倉健
台所で、急にかけるから、いつも気が抜ける。
アトリエでは絶対かけない。



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エスカルゴの巻

2008-09-26 17:05:15 | Weblog
毎日新聞夕刊2007年4月3日(火)掲載の絵

太古的なイメージのエスカルゴ。不思議な四角い人物。

歌手の加藤登紀子さんが、私とエスカルゴの関係は、私とシャンソンの関係に似ていると語ります。フランスやシャンソンへのわだかまりが溶けていった時、フランスで食べたエスカルゴ。素直においしいと思ったそうです。今では、歌を歌うときも、食べるときも、すべてが自然体。
とても素晴らしい境地ですね。

ほんのひと時の、武内ヒロク二とエスカルゴの関係。
友人のフランスレストランのマダムの所に駆け込む。
「今エスカルゴはないので、店を紹介してあげましょう。」と言われ「エスカルゴ」という店に。扉を開けると、「がんばるのよ。」の掛け声とともに、背中をドンと押され1人でたたずむ事に。冷や汗。席に案内され、エスカルゴとワインを頼む。テーブルの上をジーと見ると円錐形のものが・・。「これは帽子か?」とかぶりかけると、まわりの人はだれもかぶっていない。冷や汗とともにもとの位置に直す。ナフキンと解ったとたん顔が赤くなった。
エスカルゴがやってくると、今度は見慣れない道具が。恥をかくしかないと思い、その道具を振り回しながら「オーイ。」と店の人を呼ぶ。「これは、いったいどうやって使うんだ。」エスカルゴをつかむ道具だと教えてもらったそう。
カタツムリの殻を頂き、エスカルゴをつかむ道具もおもしろいと思ったらしく購入してきました。

ナフキンを帽子かと思うところが、ヒロク二先生らしくケラケラと大笑いしてしまった。エスカルゴをつかむ道具も手を上げて振り回すくだりも。フランス料理を1人で食べにはいって、エスカルゴだけ食べるなんて。勇気ある。



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もんじゃ焼きの巻

2008-09-24 14:06:35 | Weblog
毎日新聞夕刊 2006年8月1日(火)掲載の絵

たねがグツグツと煮えて、もうすぐ食べれます。

クレヨンとパステル、紙はフランス製のアルッシュの厚手。
そのせいか、しっとりとしたもんじゃに。

落語家の故林家三平師匠の夫人で、エッセイストの海老名葉小さんが、禁断の味、もんじゃ焼きについて語ります。子供の頃、食べたいなと思い続けていたもんじゃ焼き。お嫁さんが作ってくれたのが、初体験となりやみつきに。

私も、もんじゃ焼き初体験。
お好み焼きにて、お好み焼きとは否なるものと理解しました。
まず、どてを作るというのが、おもしろい。(キャベツと汁でどてを作る。)
どてが、しっかりしたら、残りの汁にウスターソースと具を入れる。それを、どての中に流し込み、ドロドロしてくるまで待つ。
待つこと数分、エイャと突然混ぜる。キャッベツのどて、具を破壊するように兎に角混ぜる。混ぜたら、うすく伸ばします。
それを、はがしを使って食べます。青のり、七味等をかけると、ビールにあう。
汁(小麦粉と水)はお好み焼きより、かなり薄くシャバシャバしています。キャベツは荒めの千切りがよい。

海老名さんの好みの具は、キャベツ、長ネギ、サクラエビ、豚のひき肉、さきいか、揚げ玉です。ちょっと豪華版ですネ。

おっと、描く人。ヒロク二画伯は、見てるうちに、めまいがしてきたらしく
「これをどう描けちゅうのだ。」とノタウッテました。でも、描いてしまうのだよ。絵描きの性と言うことか。
私は、残り物は捨てない性なので、1人でもんじゃ焼きを食べて、うなってました。えびせんを腹いっぱい食べたという感じか。

荒木経惟さんの東京の街の写真をながめて散歩気分を味わってる時、月島だったらしく、もんじゃと書かれた看板が、所狭しと写っている写真を見ると、走馬灯のようにもんじゃ焼きのことが・・・・。

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ナスのひき肉挟み揚げ

2008-09-23 16:11:37 | Weblog
毎日新聞夕刊 2008年9月16日(火)掲載の絵

タレントの嶋大輔さんが、大好物のナスの挟み揚げについて語ります。若い頃、ケンカにあけくる毎日の中、夜中にこっそりとナスの挟み揚げを、お母さんが持ってきてくれたそうです。優しい母親像と、ナスの挟み揚げに母の愛情を感じます。何故って、ナスの挟み揚げは、けっこう手間のかかる料理です。


まったく、料理の出来ないヒロク二画伯は、見る人、描く人専門。
昔、料理を頼んだら、豚肉のソテーにイチゴジャムが塗ってあって、こわごわ食べた記憶が・・・・。食べたら倒れそうな味。奇想天外の天才か?


いざ、ナスの挟み揚げに挑戦。

バラバラ事件にならないよう、タコ糸で結んでしまった。
ナスとひき肉が離れないよう、ひき肉が面するナスの表面に小麦粉を塗っておく。


揚げているところを描くのもいいかもと、提案。
ヒロク二先生は、横でジーと見ている。


出来上がり。天つゆで頂きました。関西風だね。
関東では、コロッケ風にパン粉をつけて揚げるようだと、後から知った。

おいしかった。手作りの味はとてもいい。愛情が混じっているのかしらん?
その反対の、憎しみが込められた料理というのは、どんな料理?興味深い。




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キタハマ猫紹介

2008-09-21 21:57:14 | Weblog

美しいきたキタハマ猫。大阪の北浜から来ました。


七輪をバックに。ポーズ。


買い物から帰ると、いつもお迎え。
「オウチー。」の掛け声とともに、いつも一緒に家へ帰る。


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鶏つくね鍋

2008-09-20 22:26:06 | Weblog
毎日新聞夕刊 2007年10月16日(火)掲載の絵

グツグツ煮たっています。

脳科学者の茂木健一朗さんが、子供の頃食べた「鶏つくね鍋」を語ります。
昭和の、一家だんらんの情景。夕暮れとともにやってくる晩ごはん。子供の頃のゆっくりと流れる時間。夕焼け。記憶。そんな時間を思い出したくなる、茂木さんの語り口が、とてもいいですね。

子供の頃、夕方になると「からすが鳴いたらか~えろ。」と大声をはりあげながら、遊び友達と家に帰ったけ?私も、ふり返ると貴重な時間だったなと、納得です。

鶏のつくね鍋の作り方
勘で作ります。
つくねの材料・鶏ひき肉150㌘~200㌘、卵一個、おろし生姜、塩少々、小麦粉

1、鶏と卵と生姜、塩少々を混ぜ合わせます。もし、それが柔らかすぎたら、小麦粉を様子を見ながら、加えていき、スプーンで丸めて落とせる状態にします。
2、鍋に出し汁を入れ、沸騰したら、白菜、春菊、えのきだけ、白滝を入れ、煮ます。白菜が煮えてきたら、混ぜ合わせた鶏のひき肉を、スプーンで丸めて、鍋に落としていきます。
3、出来上がったら、ポン酢醤油に刻みねぎ、七味唐辛子、大根おろしを添えて食べる。

※茂木氏曰く、しょうがの入れ方に秘密があるそうです。なんでも研究ですね。

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パエージャの巻

2008-09-18 17:07:11 | Weblog
毎日新聞夕刊 2008年9月2日掲載の絵

情熱の国スペイン!!の赤色?

作家の逢坂剛さんが、スペイン旅行で食べた、本場のパエージャについて語ります。本場のパエージャは、いろいろで、イカ墨や肉、魚介類、パスタのものもあるらしい。アンダルシア地方の、昔ながらの素朴な味のパエージャが、現在でも食べられるのが、なによりと言われています。

フライパンでパエージャを作ってみました。
もともとパエージャというのは、漁師たちが海辺で石を積んだ即席かまどに火を炊いて鍋をのせ、獲った魚や手近な野菜とお米を一緒に炊きこんだ、無造作なものらしい。(平野レミ・お料理大会 講談社発行から引用)

平野レミさんのフライパンパエリアを基本に具を変えて作ってみました。「漁師風魚介類のパエージャ」ということで、具はイか、タコ、アサリ、ムール貝、エビ、ひらめのアラ、野菜はトマト、たまねぎ、ピーマン、にんにくです。
米1.5カップに対して、煮汁は2カップを守れば、ご飯はうまく炊けます。


煮汁を作っているところ。


えびを入れる。


煮汁をとって、米をオリーブオイルで炒めて、さらに煮汁を戻して、出来上がり!!


お皿に盛って、アトリエに運びました。

いつも行く、魚屋さんは、ひらめのアラと、はものアラを、ただでくださいまして恐縮しています。はものアラはお味噌汁の出しにしています。骨の部分はカッリと揚げて食べました。ムール貝は売ってなかったので、イタリア食堂(西宮、苦楽園にある、フォンテガーラというお店、ピザがお勧め)をしている友人から、冷凍のムール貝を分けていただきました。いろんな方に感謝!!ありがとう。


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