武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

食パンの頭をしたヒト(色鉛筆・作品紹介362)

2014-12-22 17:02:35 | Weblog


「食パンの頭をしたヒト」というタイトルが付けられています。
この絵って、タイトルがないと何?と頭を抱えそう・・・・。(それは私の事でありますが)
この絵を観て、ある絵を思い出した。

アイルランド出身のフランシス・ベーコンの絵です。
この絵を初めて観たのは、小学生の頃。百科事典で観て恐怖にで心臓がバクバクした。
人が処刑されている瞬間の恐怖のような感じがして、直視出来なかったのを思いだします。
「何故、こういう絵があるのか?」と考え、
暫くしたらそんな事を忘れ遊びに埋没してすっかり忘れた小学生でありました。

ヒロクニ版は、戦慄した恐怖とは違い、武内絵画は「自由すぎて怖い」という恐怖を私に抱かせました。
私は、ヒロクニさんの絵は日常的に見ているので、いきなり食パンの形を描いた訳ではなく、
何度もフォルム(形)を描いているのを知っているので、形が出来上がった上での、変容であると知っています。
旧作を知っているファンの方は、この作品を見たら180°作風が違うから驚く作品の一つになりそう。
ヒロクニさんは、あるスタイルが出来上がったら、急に方向性を変えたり、また戻ったりとよくします。
作品に対しても、同じスタイルをなぞるようになったら嫌なんです。
「退屈だ」と言います。フワフワと感覚を模索しながら毎日制作しています。朝から晩まで。


夕食の準備が整うと必ずカリカリがあっても、私の顔を見るキタハマ。
ジルを見て、キタハマを見ると「キタハマは美猫」といつも思います。


私達がちゃぶ台を囲むと、にゅーと台に手をついておかずを見つめます。
どれを貰おうか鼻をクンクンさせ、焦点を定めているのです。
最近、言うことを効かなくなって、台の上に上がろうとするので、よく怒ります。
ひつこく欲求すれば、貰えるという知恵がついて、困ったちゃんになったキタハマであります。
いろんな味が好きらしく、執念深い。


そんな日の夕食。
国産牛肉が半額だったので、ステーキにしました。
人参のグラッセとジャガイモのフライに、手作りカボチャのポタージュスープ。
クルトンも食パンの耳を揚げて作りました。多量入れてある。あとは、漬物。
手順としては、肉を焼くのは最後にします。

キタハマは、ポタージュを貰い、その後、食べ終わった皿の肉汁をゲットして、ちゃぶ台から離れていきました。




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武内曰く「俺に馬鹿をやらせてくれ!」作品紹介361

2014-12-06 15:28:55 | Weblog


ヒロクニさんの描く地下鉄の入口
クレヨンと色鉛筆で描かれています。

今日の朝いきなり「サホリ、俺はまだまだ挑戦してみたいことがある。俺に馬鹿をやらせてくれ!」と、言われたのです。
一瞬「馬鹿」と言う言葉だけが頭を駆け巡り、「誰が観ても理解不能な絵を描く気なんだろうか?」と、
そんな風に受け取れてしまいました。しかし、顔を見ると真剣なのだ。
よーし真剣勝負ならOKよ!「やっておくんなまし」と励ましたのです。
なんかワクワクと愉快な気持ちになりましたの。

ヒロクニさんに勧められて健さん主演の映画をたくさん見た。
高倉健氏が亡くなったことで、見た映画の数々を思い出していました。
昭和残任伝シリーズ、網走番外地、幸福の黄色いハンカチ、居酒屋兆治、ジャコ万と鉄、あなたへ等・・。
「昭和残任伝唐獅子牡丹」は何度も見た。これは、ヒロクニさんのお気に入りで、一緒に何回も見てしまった。
ヒロクニさんは、いつも同じシーンで泣き、それを見ているのが面白かった。
「幸福の黄色いハンカチ」では、黄色いハンカチが羽ばたき、女が待っていてくれたという所で、怒号する。
そういうヒロクニさんが面白かった。
私が好きな映画は「ジャコ万と鉄」だ。
一本気な風来坊の青年を演じていた役。命がけで鰊漁をする物語。
これがすごく好きだった。映画を自体力強さがみなぎっていてお気に入りなのです。
無欲恬淡とした健さんの生き方が、演技と存在感に出ていてそこが魅力だったなぁ~と思う。
心からご冥福を祈ります。

親授式後の記者会見で高倉建さんは、「日本人に生まれて本当によかったと、今日思いました」と述べています。また、この受章については親授式前の10月にも「今後も、この国に生まれて良かったと思える人物像を演じられるよう、人生を愛する心、感動する心を養い続けたいと思います。」とのコメントを。
やっぱり健さんは、いいなぁ~。素敵な人でした。

ヒロクニさんの「馬鹿をやれせてくれ!」と真剣な顔に「やっておくんなまし」と答えた背景には、
昭和残任伝シリーズの見過ぎが原因か?
男の行く道を遮ってはいけません。
そう思った妻であります。


我が家の門の近くに咲いている菊の花。
最初はピンク色していますが、時間が経つと白色に変化してきます。
もう、菊の花は終わりかけです。


そして、収穫を終えた柿の木が紅葉して出来た落葉。
踏みしめるとカサカサと音がします。



コメント (1)
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