武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

草の目(色鉛筆作品紹介460)とガーデニング

2017-10-31 09:42:51 | Weblog


「草の目」というタイトルが付けられた作品。
この作品、なんか風狂な感じがして結構好きなのです。
なんかごつごつとした感触が、私には感じられる。
言葉で言うと「どっこらしょ。」という感じ。
やはり目らしきものを抱えているのも、唐突でいいなぁ~と思う。
1998年とあるから、19年前の作品。

と、いうことは私が36歳のころであるから、
神戸大震災から3年経った頃で、大阪で働き始めた頃の絵。
朝から晩まで、残業がある仕事だったので、
夕食を作るのをヒロクニさんにまかせようとして、
無理やり晩御飯を作ってもらっていた頃の作品です。
「恐怖の夕食」を味わううちに、やっぱり「ヒロクニさんに料理はあわない」と、
痛感した時期でした。

料理の組み合わせが「恐怖」だった。
イチゴジャムが塗られたトンテキとか、
インドネシアの調味料乱用していて、毎日すごいスパイスやら、
嫌々作ってる感満載の野菜の切り方と盛り付け。
私も「しょうゆどこ?」と調味料の場所も分からなくなっていた。
食事に関しては、2人とも不満のかたまりになっていたし、
食べる時に、微妙な緊張感が流れて異様な時間を過ごしたのを思いだします。

まあ、そんな頃に描かれたのだろうけれど、絵はイキイキしているし、
侘しかったのか、侘び感というか一抹の寂しさが微妙に入り込んでいて
そこが味わい深い。

そんな風に思うと、今は幸せすぎるのでは?と思いました。
ヒロクニさんは、ちょっと不幸な時の方が、絵がいいんじゃないか?と・・・・。
「禍福は糾える縄の如し」という言葉をかみしめます。

そんな夕食の一日をご紹介します。

質素な我家の食卓。
庭仕事をせっせとしていたら、近所のガーデニング師匠から、
掘りたての小芋を頂いたので、小芋を煮物に。
シシャモと揚げ出し豆腐に、自家製ぬか漬け。
最後に鮭の焼いたものをフレークにして、ご飯を頂きました。

この絵が描かれた頃を思うと、私もゆっくり料理をしているので、
幸せなんだろうなぁ~と思います。
なんたって「恐怖の料理」は、インパクトがありすぎました。


庭では、チューリップを植え付けました。2種類を。

パラパラと広範囲に植えたもの。
こちらは、白とピンクのまだらな花をつける球根。



ちょっとつめて一箇所に植えた球根は、
花びらが多く、赤系の色変わりするチューリップです。

あと、鉢にムスカリが先に咲き、後からチューリップが咲くものを。
こちらは、母の注文で花が咲く頃、実家に持っていきます。

幸せな母にチューリップを!
母の究極の精神は、「ケセラセラ~」なんです。
私もそんな風に生きてみたいわ・・・・・。
「なるようになる」と「なんとかしなくては」の違いは大きい。







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「ヒロクニとサホリ」というタイトルの絵(作品紹介459)

2017-10-21 17:54:07 | Weblog


この作品の裏には、しっかりと「ヒロクニとサホリ」と書き込まれている。
「うわー、何かここまで来たのね!」と絵の裏をしげしげと見ていました。
まあ、私とヒロクニさんのコンビも、私の祖母、両親の期待を裏切り28年続いているが、
こんなタイトルを付けるようになるぐらい成熟したのであろうか?

特に祖母は、「離婚して欲しくないものが離婚し、離婚したらいいと思う方が別れない。」と、
私の目の前で言ったものだ。
祖母にすると、可愛く思っていたサホリが、美術大学へ行かしたと思ったら、あんなおっさんとくっついて、
苦労しているという姿を見るだけで、血圧が上がっていたみたい。
ちょっと一息入れていいかという時期が来た頃は、「お前もちょっとゆっくりせんと・・・・」と、
言ってくれた。それから祖母は、あまり私になにもいわなくなったのです。

今日は、母が電話をかけてきて、「あんたも自分で苦労する道を選んで・・・」と、
電話の最後につけたしのように言い出して、周りはそんな風に思っているらしい。

しかし、祖母の言葉のように、今はゆったりとした時間を送っているし、人が思う程大変だという感じはないのです。
それより、猫ちゃんがいない方がなんか大変。
猫ちゃんを飼っていると、一緒にじゃれたり、可愛いと思う気持ちが脳で一杯になると、
脳にいい刺激をもたらすようで、それがない方となんか張り合いが出ない。
こっちの方が深刻なのである。

絵の話にもどります。
ヒロクニさんらしい人物の絵に、空洞になっている窓のような所に、葦の葉のようなものが茂っている。
なんかこの部分が男を象徴しているように感じられてしかたがないのです。
お隣のわたしらしき人物は、独楽のように廻っている。ここが面白いのです。
ヒロクニさんらしい「男と女」。
ちょっと「古事記」の現実版のような感じで神話的な作品ではないかと、
私は感じます。

しかし、右の女性が「サホリ」すなわち私なんか?と思うと違和感が・・・。
私は、この女性像見て、自分とは思わないのだ。


きのうヒロクニさんが、私の後姿を見て、「髪が横にはねていていいね。」と・・・。
そして、「サホリは、可愛いね。」だって。
そう、クルクルパーマをしていたはずなんだが、カットしているうちに、髪型がヒロク二さんの描く絵に、
近づいているのだ。絵そのものに自分の姿が近づいている。
なんか、この事実が怖い。

しかし、55歳のおばさんにいつまでも「可愛い。」と言ってくれるヒロク二さんは凄い。
ロマンティストのヒロク二さんは、ちょっと歯が浮くようなことを平気で言えるのです。
いつまでも可愛いと思ってくれるのは、年の差婚ならではの、利点かもしれない。

付け足すと、ふざけて呼ぶ時は、「こけし」と呼びます。
ものすごく面白くてたまらないという表情で、「こけし」と呼ぶ。
そういうヒロク二さんの様子が、こちらにとってはひどく面白くその様子を見ると笑えるのだ。
お互いに愉快な気持ちでいるようのだが、これってほのぼのする?





天気のよかった頃撮った写真。
彼岸花があちらこちらに咲いていた頃です。
写真を撮っていたら、「俺の手も一緒に撮ってくれ!」と言われて撮った写真です。

今は雨続きで、本当に長い雨で、ちょっと疲れますね。







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我家の食卓・豚バラブロックと大根の煮物

2017-10-15 16:39:50 | Weblog


久しぶりの我家の食卓です。
質素な我家の食事。一品だけを頑張って作りました。
この作った「豚肉と大根の煮物」は、ヒロクニさんが好む料理の一つ。

作るのは、すごく簡単なのですが、煮込むのに2時間かかる。
この料理のいい所は、大根がとても美味しい事と、豚のブロック肉が「豚の角煮」とは違って、
さっぱりしたかんじに感じられる事です。

2人で美味しいとちょこっと一杯とご飯が進むのでした。
写真では、あまり綺麗に盛り付けられていないし、茶色くなってしまっているので、
いい感じはしないと思うが、とても美味しい里子に出したい料理の一つです。

ヒロクニさんは、最近出来上がった料理を出していくと、すぐ自分の方へ引き寄せてしまい、
さっさと食べるので、私も早く合わせて食べようと思い、盛り付け等を気にかけないようになってしまって、
写真を撮るのを思いつくのは並べてから・・・・。
なんか取り繕うことが面倒くさく、そのまま写真を撮ってしまっています。

それでも美味しいのは、確かなのでレシピを紹介します。

レシピ(2~3人分)
材料:大根(700gぐらい、だいたい大根の1/2本)
   豚肉ブロック400gぐらい
   しょうゆ 大匙2.5
   砂糖 大匙1
   塩 茶さじ1/2
   しょうが汁 こちらは出来上がって盛り付けしてからかける分 適当

作り方
①豚肉を6cm角に切ります。
②大根は良く洗って、皮のついたまま3cmぐらいの厚さに輪切りします。
③厚手の鍋を用意して、豚肉と大根を入れ、水をちょうどひたひたになるくらい入れます。
 落し蓋をして強火にかけ、煮立ってきたら中火にしてコトコトと1時間は煮ていきます。
 途中で水が減ってきたら、水を足すこと。あと時々灰汁をすくいます。
④1時間煮て、豚肉にハシを刺してみて、すぐ通るくらいやわらかくなったら、砂糖、塩、しょうゆを入れ、
 つづいて煮ていきます。汁が煮詰まってきたら出来上がりです。
⑤器に盛ってから、おろししょうがをしぼって、料理にかけます。

ヒロクニさんは、家で作った煮物料理を食べると、必ず言うのです。
「ホッとするな~」と。
そして「さほり、ありがとう」と言う。

料理に関して言えば「このありがとう」と言う言葉が、すごく励みになるのですね。
それに本当に感謝しているようなのです。
ヒロクニさんの素朴な面というか、素直な性格を発見して、意外な気持ちになります。





庭では、今年は柿が実を付けたようで収穫出来そうです。
昨年は、数える程しか実を付けなかったので、だれにもおすそ分けが出来ませんでしたが、
今年は出来そうな感じが嬉しい。
実りの秋を、このお家で感じることが出来るのもあと少し。
そう思うと感慨深いのであった。

庭は今閑散としていて、秋の準備が雨の為はかどりません。
チューリップの球根を20個だけ用意しているだけ・・・・という。
春の喜びは、秋に準備しないといけないのに、遅れております。






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東京銀座展での思い出・ちょっと一杯

2017-10-06 16:08:51 | Weblog


東京での武内ヒロクニ展で、ヒロクニさんの古い友人が上京してくれました。
個展会場を離れてから、3人で「ちょっと一杯やろう」。ということになり、
銀座の中心から離れた所で、こんなお店に入りました。

色あせた大きなのれんがあり、ちょっとお店を覗くといい感じである。
いい感じというのは、ヒロクニさんにとって落ち着きそうな店である。
幸い、席が4席あり入りました。

店内に瓦の屋根があり、生まれてはじめて味わう店の風情。
なんとはなしに東京、関東の雰囲気をかんじつつ席に着く。
お値段も財布に優しい。


ヒロクニさんと友人のM氏。

近況やら、個展のことや、絵画のことで話しが弾んでいる横で、
メニューを見る私。
「紙カツ」というものを見つけ、初めて見るお品に目がいく。
注文してみると売り切れであった。
男2人は、「ハムカツみたいなもんじゃないの?」と言う。
そうなんかな?と思う。
そうしている間に、男2人は、「ル・クレジオ」の新刊の話をしていた。
楽しそうである。
その間、私は興味あるお品を見て、お隣の方に「これは何なのですか?」と聞き、
注文した。そうしたら、またもや売り切れである。
そんなこんなでしたが、寝場所へ帰ると、M氏が美味しい珈琲を立ててくれて、
ちょっと贅沢な気分になった。
ヒロクニさんの友人は、皆優しい人が多い。感謝!



帰ってからは、本当に日常がもどった感じで、
お手製のサスペンダーをズボンに付けていました。
ヒロクニさんの着なくなったシャツを裁断して紐を作り、
ズボンに縫い付けています。4本の紐を作って、ズボンを着るときに、
好きな長さに2本の紐を結び調節します。
ストーマを付けているので、ベルトは無理なんですね。

発案は、ヒロクニさん直々によるもので、安物のサスペンダーはゴムがすぐ伸びるし、
それなら・・・・と考えたようです。

着物を時々着る生活をしていたら、お針仕事が楽しくなった私。
最近、くけ台と生地を引っ張るくけ機を購入しました。




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