武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

藤色の夕焼け(色鉛筆作品紹介556)と 暑い日は、我家は天ぷら。

2020-06-24 15:06:50 | Weblog

作品というよりメモのような感じがします。

この絵の裏には、

「素描で独自器感をまさぐり出す。(フォルム)

「身体の器官を見る医者のようにではなく、

 <絵>と見て、手を描き頭を描き、

 感知しながら、スピードをつけながら認識し走らせる。」

「74才になって、解したことはそれ。

 弱点は又、力にもなる。

 気付けば、カンタンな理屈にはなる。」

と書かれています。

言葉通りに、製作しています。

この絵は、藤色と赤のようなピンクの色に驚きがあります。

夕暮れ時を思わせます。

じーと見ていると、静けさも感じられ、藤色は穏やかな海に思えてきます。

殴り書きのように思えるが、意外と優しい気持ちにさせてくれます。

 

ヒロクニさんと散歩に行きました。

散歩と言っても、駅の電器屋さんにCDラジカセを買いに。

家では、「CAN(ジャーマン・ロック)も聴けない生活に飽き飽きした。」

    「82才にもなって、俺は何しているんだ!」

    「この辺の老人は、ゴロゴロ寝てるばっかりなのか?覇気のない。」と、

思った音楽がすぐに聴けないから、お怒りの様子。

散歩がてら、CDを買いに出かけたのです。

昼間は暑かったが、夕方になると、爽やかな風が吹き、小さな路地を歩きながら、

お花を見たりしながら、ゆっくり歩いた。

アガパンサスの花が咲きかけていて、とても涼しげ。

帰りは、近所の公園で涼んで、とてもいい時間になりました。

家に着くと、凄い勢いで、CDラジカセを取り出し、音楽を聴いていました。

ヒロクニさんは、音楽なしでは生きていけない人なのです。

 

そんな日の夕食。

↑まだ、盛り付け途中ですが、

野菜とエビの天ぷら。暑い日に天ぷらを食べるのが好きなのです。

だから、夏になると、天ぷらをよくします。

今回の野菜は、さやえんどう、玉ねぎ、茄子、じゃがいも、ズッキーニ。

ささみのポテトサラダ。

玉ねぎとピーマンのスープ。

頂いたにんにくがあったので、ヒロクニさん用に素揚げしました。

にんにくを食べるとスタミナが出ると、思い込んでいるようなのです。

にんにくを見て、「さほり、気が利いているねぇ。」と言われました。

いつもウルサイから、「ちょっとは、だまっていてね。」ということなんですけど・・・。

「満足したら、ちょいと、文句はお休みなさいまし!」というメッセージが

にんにくに込められているのは、察してくれるだろうか?

 

↑庭は、段々夏に。

緑が茂っている所は、イタリアンミニトマト。

鉢植えなのですが、よく育ちます。

 

↑黒枝豆。最所は乾かしぎみに育て、

花が付き出したら、水分を欠かさないこと。

勘違いして、最所から水をたっぷりとあげていたので、後悔しています。

初めて育てるときは、いつもどこかを間違う。

 

↑庭の奥で、コレオプシス ルーレットという花が咲いています。

この花の種は、発芽率がとてもよく毎年咲いています。

勲章のような花の姿が気に入っています。

 

↑ヒロクニさんの好きなエキナセア。

オレンジの花株がとても大きくなり、花数が昨年より増えました。

ピンクの花は、ヒロクニさんがスケッチするのに適しているようで、

毎年、アトリエの中でドライフラワーになっています。

(置かれたままになっていて、ただ、枯れているだけ)

 

 

 

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独自の道を目指して(色鉛筆作品紹介555)と ルドンと象徴主義

2020-06-14 16:23:04 | Weblog

画面が2つに分かれていますが、1枚の絵です。

スキャナーでスキャンした画像を貼り合わせましたが、

色や大きさがうまく収まりません。

最近、ヒロクニさんの絵は、独特な絵が多くなり、

独自の絵画への道を歩み始めているように思います。

外へ求めるのではなく、内面から発酵させているものが、絵に出てくるということでしょうか?

ポワンと浮かんだようなひょうたん型の顔のようなものが、

非常に奇妙に思えてしかたがありません。

即物的な私は、「餅」「福笑い」という単語を思い浮かべ、

「これではいけない!もっと文章にロマンを!ヒロクニさんは、ロマンが大切なのよ!」

と思うが、うまくいかない。

 

ちょっと連想ゲームのようだけれど、

ちょっと近しい絵をとりあげます。

↑こちらの絵は、オディロン・ルドンの絵。

「キュクロープス」というタイトル。

意味は、一つ目の巨人。ギリシャ神話に出てくるそうで、

水辺の妖精、ガラテイアを描いたもの。

表情が優しそうなのが、印象にに残ります。

ルドンは、画家としてのデビューが40代と遅咲きの人でした。

印象派(ゴッホ、ピカソ、セザンヌ、マチス、ルノアール、ドガ等)が全盛の頃、

木炭で描いた奇妙な絵を発表します。

「眼=気球」紙に木炭

↑この絵はとても有名で知っていると思いますが、

印象派の時代に、モノクロームの絵を発表したので、非常に驚かれたそうですが、

受け入れられるまでに歳月を要します。

植物学者との友好から、顕微鏡の世界に興味をもったルドンの世界は、

自然観察からの賜物のようです。

ちょっと愛嬌のある、怖いような絵もあります。

↑「蜘蛛」 石版画集『夜』より

この絵の蜘蛛の表情が可愛いくて、怖さの中にユーモラスを感じさせてくれる

ユニークな画家の1人だと思っています。

印象派ではなく、象徴主義の絵の先駆けの画家に。

そして、象徴主義は、シュールレアリズム運動へと繋がっていきます。

ルドンの後半は、パステル画が美しく、色彩に溢れた非常にすぐれた作品が多くなり、

初期の頃とまったく違う画風になります。

 

ルドンと武内ヒロクニの共通点は何か?

それは、読書傾向がとても近い。

「ジョリス=カルル・ユイスマンス」や、「シャルル・ボードレール」、「エドガー・アラン・ポー」の

小説を非常に好んでいたルドン。

ヒロクニさんも、この3者の小説は今でもよく読んでいます。

ユイスマンスの小説「さかしま」の話をされると、さっぱりわからなくて、

よく固まっていました。

呼吸の回数が、減っていって、気が遠くなり苦しくなるのです。

私は、フランス文学のモアモアした感じが苦手なのです。

 

 

現実を生きる私は、

↑仕切りなおしとして、糠漬けを新に1から作ってみました。

生の糠を使用してみることに。

生の山椒、かつお節、じゃこ、昆布、唐辛子を水であえて、

↑このように。

捨て野菜を入れてあります。

「糠漬けの糠を食べてみるといい」と、書いてあったので食べてみました。

先回のスーパーで買った糠漬けの素よりいい感じです。

 

↑庭は、青々としていている中に、オレンジのエキナセアが映えています。

 

 

 

 

 

 

 

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紫色の人型(色鉛筆作品紹介554)と ヒロクニさんと猫

2020-06-05 15:59:54 | Weblog

「今日は、この絵をブログにあげようと思って・・・。」と、言って台所のパネルから

絵を外していると、「そんな絵にするの?」と言われてしまいました。

ちょっと可愛らしく愉快な感じがする絵の方が、私の好みなのです。

ちょっと弾けた感じで、ひょうきんな印象もする。

ヒロクニさんに「このひょうきんな感じは、ピピちゃんの雰囲気もするのですが?」

「ピピちゃんが来てからの作品のようにも思えるなぁ~。」等と言うと、

「そんなことは分からん。」と言われてしまいました。

最近、ヒロクニさんは、「ピーは、面白いやつだねぇ~。」と、言うことが多くなり、

「こいつも、可愛いねぇ~。」と。

そう、最近、また新しい行動をするようになったのです。

私が刺繍をしていると、急に向かって来て、頭を私のお腹にグリグリと押し付ける。

そして、離れて行って、また向かってくる。

今度は、腰の所にグリグリと。

こんな調子で、行ったり来たりを繰り返すのです。

おでこを差し出すと、グリグリ、スリスリ。

頬にピーの毛が、付いたりして、大変なのです。

その間中、喉をゴロゴロ鳴らしていて、とても機嫌がいい。

それが終わるとドサッという音とともに、寝転んで、寝ます。

↑また、ひと回り大きくなったように思えます。

上に刺繍の図案がありますが、いつも横にはべる時は、図案の上に乗ります。

 

↑寝顔。目をつぶったら、顔がどうなっているのか、わかりにくい。

いつも「ピーは、顔の模様が複雑だから。」が、口癖になっています。

ヒロクニさんは、ピーちゃんの行動の雰囲気が面白いようで、

この頃、「さほり、ちょっと来て。」「ちょっと、ピー見て。」と呼ばれることが増えました。

見たら、ピーちゃんが、蚊を追いかけてちょこちょこ動いていたりして、

微笑ましい気持ちになります。

ただ、蚊を追いかける猫というのは初めてで、以前の猫は全くしませんでした。

「蚊を追いかける」そこが、飼い主としては、意表をつかれたて、とても面白い。

 

 

暑くなって、庭は夏の庭に変化してきています。

↑黒枝豆のが大きくなってきました。

枝豆の育て方によると、土を根元に盛るらしく、そのようにしてあります。

そして、摘心といって伸びる茎の先を切ることもしてみました。

 

↑イタリアントマトの小さいのも大きく葉を広げています。

このトマトは、わき目を成長させて収穫するトマト。

 

↑里芋の苗も育ってきています。

植え付けがちょっと遅れています。

どこに植えたらいいのか?スペースが足りなくなりそうです。

 

↑今の食卓の花。

紫の濃いビオラと茶と黄色のビオラの取り合わせは気に入っています。

ビオラの種を取るのに、ジーと鉢を点検する毎日です。

あまりはやく摘み取ってもいけないし、

熟してしまうとパチンと弾けて、種が何処かへいってしまう。

近所の方から、「しるしとして、リボンを付けたらいいよ。」と、アドバイスを受けました。

 

コロナで自粛中に、パンを焼こうと思いついて、小麦粉をかっていたので、

クロワッサンを焼いてみました。

クロワッサンは、というより、パンは発酵させるのがけっこう大変。

バターを、ケーキマーガリンを使ったのも良くなかった。

もう暑いから、マーガリンが溶けやすく、層にする作業の途中で出てきたりして、

作業がレシピ通りにいかなくて、大変なことに・・・・。

味もバターだったらもっと美味しかったかも?と思っています。

ヒロクニさんは、それでも感激して、どんどん食べてくれたので、

ちょっと意気消沈の度合いが減ったのでした。

 

 

 

 

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