縦向けなのか、横向けなのか?と分かりにくかった作品。
紙を切り張りしたような絵ですが、1枚の絵。
画面の区切り方にハッとさせられます。
赤と黄のせめぎあいが、新鮮。
昨今、ヒロクニさんは、温度が下がると体調を崩しやすく、食欲がなかった。
胃カメラを飲んだら、胃潰瘍が出来ていたらしく、胃薬を処方して貰いました。
この作品は、体調が悪くなってきている過程の時に描かれたものなのですが、
作品は別物のように出来ている。
武内は、時々こういうことを言う時があります。
「作品は、落ち込んでいる時に、意外といい絵が描けるときがあるのだよ。」と。
体調のせいか、怒りっぽくなり、台所で寝るようになり、私は疲れるなぁ~と思っていたのですが、
「僕の部屋(アトリエ)から、めがねを取ってきて。」と言われた時に、この絵を見つけました。
ヒロクニさんの色鉛筆画は、筆圧をかけ、印刷物のように見えるくらい塗りつぶすので、
目もかなりの老眼なので、肩が異様に凝るようです。
(眼精疲労と肩こりから、胃にいくのでは?と、思っていますが・・・。)
あと、ピロリ菌というのもいたらしく、ピロリ菌を退治する抗生物質も処方して貰いました。
医者嫌いのヒロクニさんですが、年齢もあるので、たまには病院へ行ってもらわなくっちゃ!と。
しかし、食べてなかったので、病院で点滴をして貰いました。
ちょっと寝てから起き上がると、元気が復活したらしく、「お腹すいた。」と。
そして、アトリエへ行って、紙の整理整頓やら、大掃除を始め、
「ゴミが一杯出た。」と、自慢げです。
点滴って、すごく効くのだと実感しました。
大げさに苦しいと言うが、回復力も非常にあるので、不思議な人と、よく思います。
我家では、モーツアルトの魔笛と、ライトニー・ホプキンスのアルバムが交互にかかります。
↓ライトニー・ホプキンスは、こちらのアルバム
クラッシックとブルースを行ったり来たりする、我家。
ライトニン・ホプキンスを聴きながら、コロッと寝転がり、
「本物の孤独は深いねぇ。」と。
「深い」は、精神性のことで、奥が深いとのことを言っているのだと思いました。
我家は狭いので、一緒に聴いてしまいます。
私もヒロクニさんに鍛えられているのか、哀愁と淋しさが、リズムと共に。
哀愁や寂しさは、辛気臭くなく、聴いていると果てしなく楽しい。
↓モーツアルトはこちらのアルバム
30年前くらいに買ったCDです。
最近、またかけられています。
ヒロクニさんと結婚してから、すぐに購入したと記憶しています。
あまりクラッシクを聴いていなかった私が、急にクラッシク漬けにされたのでした。
(こうして、教育されるというか、ヒロクニさんもビギンズ教授に・・・・・)
魔笛は、ストーリーは、寓話で、日本の王子とか、鳥刺しとか、普通のオペラと違って、とてもユーモラス。
鳥刺しのパパゲーノと恋人のパパギーノの歌のやり取りの曲は、すぐ頭に浮かんでくるくらい。
じめじめと雨の降る天気の中聴くと、一筋の風が吹く。
このオペラは、当時自主上演がなかった時代に、はじめての自主上演という形でモーツアルトが行なった。
劇場主にお金と興行を見込んでの上演だったのです。
モーツアルトは、当時前衛最前線の音楽家だった。
もちろんテーマも、英雄とか時の権力者に合わせたテーマでもなく、「愛」がテーマでした。
モーツアルトには、いろいろなエピソードがありますが、それは置いておいて、
妻、コンスタンツェは悪妻とよく言われているが、私はそうは思えないなぁ~とよく思う。
モーツアルトもある意味むちゃくちゃな一面がある。
貧乏であったと言われているが、まあまあの収入があったにもかかわらず、大変な浪費家で、賭博でも散在している。
天才がゆえに、宮廷でいい子に出来ず、当時の価値観との問題になったりと、破格の人だったわけです。
ある意味、コンスタンツェにも同じようなところか、モーツアルトの欠陥を気にしない人でなければ、
一緒にやっていけないと思うのです。
悪妻の1つに浪費家で、家計を省みなかったと言われているが、モーツアルトも浪費家だった。
享楽的な性格とも。これは、家計が苦しいのに、湯治に行っている費用をモーツアルトに要求していたことかな?
また、貧乏で暖を取れないときに、夫婦でダンスを踊って身体を暖めたりと。
陽気で、享楽的な性格でないと、こういう行動は出来ないと思う。
「ある種の陽気さ」は、モーツアルトの音楽に流れているの要素みたいなものなので、
これが、壊れない限りモーツアルトにとっては、いい奥さんだったのでは?とよく思います。
たぶん、作曲に悪い影響を与える人物とモーツアルトが判断したり、本能が判断すると、
モーツアルトは、毛嫌いしてお払い箱に迷わずすると思うのです。
モーツアルトの使命は、音楽なので。
そして、その使命を果たしたモーツアルトの音楽は、現代でも演奏され続け、癒される人や、感動する人がいる。
モーツアルトは、35歳の若さで亡くなったが、残された音楽は、いつも輝き、人を魅了する。
コンスタンツェは、モーツアルトに感化され、冗談好きなモーツアルトと同じような感覚になり、
モーツアルト向きな人になったのだと思います。
魔笛は、数あるオペラの中でも、個性的なオペラです。
楽しい。
ブログは、ひたすら刺繍をしてしまい、更新が遅れています。
やめられない、とまらないなのです。
デザイン画は、下田直子さんの「刺繍のバック」より
一刺し、一刺しが、まだ勉強で、刺繍の奥深さも痛感する毎日。
柳の木が風流で、気に入りました。
↑ヒロクニさんが、「刺繍にいいから。」と貼ってくれている中世のレリーフ。
「素晴らしいだろ。」と私に迫ります。
刺繍にどういいのか聞きたいのだが、「分からんのか!」と言われそうで聞けないよー。
右は、ヒロクニさんのメモ。
↓私が刺繍をしている時に机の下で、熟睡のピピ。
写真ぼやけてますが、パソコンの画面を角度を変えて見ると、見やすくなるようです。
時々、ムニャムニャというときがあって、
見つめてしまいます。
刺繍をしていると、ピタッと、くっ付いてきます。
何故か、くっつき魔に成長しています。
雨がひたすら続きますが、気分転換をうまくして、過ごしたいと思います。