武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

地下水(色鉛筆作品紹介430) と「正法眼蔵髄聞記」

2016-10-28 17:03:41 | Weblog


「地下水」というタイトル。
 3Bの色鉛筆で塗り込められた所が、スキャナーで絵を取り入れたが、
 それでも光ってしまっています。
 銀色というかシルバーのようになっています。
 この絵の全体に細かい皺のようなものが見られるのは、紙がなめされているせいなのです。

 紙は、ノートなのですが、罫線がまったく浮き出ていません。
 継ぎ目は、私がスキャンした画像を貼り付け、1枚にした為に出てしまいました。
 ちょっと、画像としては、不完全で申し訳ない。

 あっという間に時間が流れるのか、随分ブログを書いていなかったのに気がついた。
 そういう時は、変化すくなく判で押したような生活というか、朝起きて、ご飯を食べて、
 ヒロクニさんは制作。わたしは、洗濯や雑事などをして、晩御飯の用意。
 そして、読書して就寝という生活。
 けっこう、単調な生活を送っています。

 わたくし的には、左下の顔のように見える部分の色具合がなんとも好きな色なんです。
 夕焼けの美しさのように感じます。

 いつもながら、ヒロクニさんの絵は、個性的としか言いようがない。
 人生を絵にかけているヒロクニさんは、いつも捨て身で、贅沢というものを生涯したことがない。
 しかし、幸せな性格をしていて、憎めないのです。
 わたしもそういう生活に慣れてしまったし・・・・・。


 最近、究極は「慣れ」と思う私。口癖のように「慣れるしかない」と度々口にします。

 ヒロクニさんの横で、赤い帯は、今だ買わず、私は、ヤフオクであれこれ「名古屋帯」を検索する毎日。
 いいなぁ~と強く思う商品は、高くなりすぎ、「あっ、こんなのもある」と思えば、迷い続け、
 「あっ、こんな色も合うかも?」と思えば、考えすぎてこれにしようという決心があやふやになり、
 考えている内にオークションが終わり、帯をいまだに買えていません。

 古典は、次は「枕草子」を読むつもり。

 読んだ古典の中で「正法眼蔵髄聞記」の一ノ七にこういう部分があります。
 
 『この如浄和尚のような心持ちでもって、衆僧をも親しく指導し、教化の言葉をも述べなくてはならないので
 あるが、住持・長老だからといって、やたらに衆僧を率い、わが物と思って責めつけるのはよくない。まして、
 それをなすべき人ではなくて、他人の欠点を言い立て、他人の過ちを悪く言うのはよくない。よくよく注意し
 なくてはならぬ。他人の過ちを見て、善くないと思って、慈悲心をもって教え導こうと思うなら、相手が腹を
 立てないように手段を考えて、その過ちに似通ったことを言うように人を導くべきである。』

 なるほどなぁ~と思いました。
 この髄聞記は、ほとんどは、禅の修業についての心得が書かれているのですが、
 「欠点を言い立てずに、もっとよい言い方をせよ。」ということが書かれていると理解しました。
 かつては、ヒロクニさんと喧嘩すれは、欠点を言い立てたものです。
 とても、まずい行為だったのね・・・と、理解しました。
 ヒロクニさんからの反撃で、「君は、そんな男と結婚して恥ずかしくないのか?」
 「今まで、楽しそうに生活していたのは、嘘なのか?」と筋が通っているような変な反撃を受け、
 よけいイライラしたことがあります。
 今回、「なるほど」と思った分、大人になったかしら?と思うのでした。
 もう、お年は十分大人なんですが・・・・・。

 「正法眼蔵髄聞記」の中で、考えさせられる箇所は、けっこうノートに書き写してあります。
 わたし、この「正法眼蔵髄聞記」すごく気にいっています。






 庭では、周明菊が咲いています。
 周明菊は、繁殖力が強く地植えにすると、どんどん広がっていきます。
 植木鉢に植えていたものが、鉢の下から地中に広がり、どんどん繁殖して増えていってます。
 3本の苗をもらったのが、こんなに・・・。
 花の少ない時期なので、見ると嬉しくなります。













―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 妻は別のブログも書いています。 
「さほりさんの自虐史観からの脱却」というブログです。
 左側のブックマークに貼っています。
 今は、フーバー大統領回顧録「日米戦争を起こしたのは誰か」を紹介しています。
 ついでに、私が良く見るブログも貼ってあります。
 よろしく。

 
 最近のマスコミの腐りようは、凄い!と感心しています。
 ネットがあって良かったとつくづく思います。
 マスコミというのは、洗脳の道具なのかもしれませんね。
 戦後既得権者の必死さが、偏向報道を生み出しています。
 仏教でいう所の執着心ということになります。






 
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分身(色鉛筆作品紹介429) やっとガスコンロ買い替えました。

2016-10-16 18:14:46 | Weblog


分身という作品です。
サイズはB4サイズ。

ヒロクニさんとは、いつもほとんど一緒にいます。
小さな家で、いつも一緒。
出かける時もたいてい一緒に。
私が1人で出かけるのは、スーパーと実家ぐらいです。
お友人の所へ遊びにたまにいくのですが、いつも「早く帰ってきてね。」と言われます。
もう慣れたので、身をまかすように一緒にいます。

この絵を見ると、私たちのような感じがしました。
分身というタイトルだが、はっきりと分かれていない所が私たち夫婦のようで・・・。
この絵をみていると、微笑ましいというか可愛い感じ。
ヒロクニさんの作風は、以前とだいぶ違う絵が出来上がるので、この変化を眺めています。


やっと念願のガスコンロを購入しました。
以前使っていたガスコンロは、火の点きが悪くなっていたを通り越して、
ガスをひねってもガスが点かず、ガスを点火してからガスのつまみを押しながらでないと
火が点かない状態に陥っていました。
そうなったまま、2ヶ月以上使っていたという・・・・。
画材代は、ヒロクニさんの横にいて、ヒロクニさんがどうせいるのに節約して、
「今回は、やめとく。」というと必ず、「買っとけ!」と偉そうにいうのです。
しかし、ガスコンロは押しながら点くのであれば、まだ使えるとケチになる。
その上、火をつけるにのコツがいるようになり、「さほり、ガスを点けて!」と、
何度も呼ばれるようになってから、決心をした。

着物にはまってから帯が少ないのに気がついて色々ネットを見ているうちに、
けっこうヤフーのネットオークションで帯が安く手に入ることに気がついた。
それでは、コンロももしかして???と思い見てみると、安くである。
なんか新しい事を発見したような気分。
暫し、どれくらいで皆さん落札しているのか?と様子を見ると7000円ぐらいが多かった。
LPガスのコンロを買ったはずが、都市ガス用のガスコンロだったから出品したというほとんど新品に近いものを
落札しました。7500円で。
到着し、コンロを入れ替えると、ヒロクニさんは「空が晴れているようだ」と言った。
違う部屋にいた、私は「確かに空は今日晴れている」と空のことを思ったけど、
台所でガスコンロを見て言っていたのを見て、あ・・・。と思ったのでした。
ヒロクニさんて、詩人か???

また、ノーベル文学賞が、ボブ・ディランが撮ったというニュースで、ボブ・ディランの写真やライブ姿が
写ったのを見て、「いい顔してるねぇ。」と言い、「村上春樹がとったらどうしようと思ってたよ」。と言い、
なんか、コンロとボブ・ディランの事で気分がいいみたい。
よくわからないが「村上春樹」が嫌いなんです。
「あの文学は、世界にコミットしてないから」と言うのがヒロクニさんの意見なんです。

ヒロクニさんにとって、2つの問題が解決したようで、気分良く制作に励んでいます。
以前は、ガスコンロの前にくると「惨めだ。」とか、
「貧乏はいいが貧乏臭いのはいかん。と言ってもこれでは貧乏臭すぎる」とか、
「悲しすぎる。」と何度聞いたか・・・・。
「私は、悲しくない。」「まだ、使える。」と何度言ったことだろう。
長年の生活から、私の方が忍耐強くなってしまったのだ。

コンロ購入してから、ヒロクニさんに「3000円ぐらいで、赤い色目の帯買っていいですか?」と聞いたら、
「赤の帯だったら、買いなさい」とお許しを貰ったのでした。
勝手に買っても、すぐばれるので、怒られるよりは許しを貰っていた方がいいと思って。
着物を着ながら、今は、平家物語の後半を読んでいる途中。
滅びの美学が書かれているところにさしかかっています。
涙、涙であります。そして、至る所に仏教的な優しさがにじみ出ている文学です。





秋空。鱗雲が延々と空に続いています。
チュウリップを植えながら空を見上げた瞬間の空。













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影と人 (作品紹介428) 秋ですね。

2016-10-06 15:51:59 | Weblog


影の中に薄っすらと人の顔が・・・。
この人物は抽象的でもあるが、なんとなくヒロクニさんじゃないかな?と思うのでした。

この絵はクレヨンで描かれています。

ヒロクニさんも12月で79歳になります。
2年後には、80歳になるのです。
そして、毎日、毎日、絵を描いています。
最近は、「俺も老人になっちまって・・・。」とこぼしますが、
身体に鞭を打つように、肩肘張っているのが、ヒロクニさんらしいなぁ~と思う。

私は「時々、身体の声を聞いて、心のゆとりを大事にしたら?」等と、声をかけます。
ほんのちょっとの事だけど、「今日は何を身体は欲しているかな?何か身体が欲している食べたいものは?」と聞く。
身体が欲しているものを食べるということは、すごく身体に良いということなのだそうで、
買い物に行く前は、必ず聞くことにしている。
「コーラが飲みたい」と言われると、非常に困惑するのだが・・・・。
「塩鯖が食べたい」と3回ぐらい言ったこともあり、非常に美味しそうに食べていました。

私は、今は「梨」がとても美味しく感じます。
そして、秋を感じている。

庭では、夜コオロギが鳴いていて、とても涼しげ。
ガーデニングの楽しさを知ったのもこの家だ。

そんな今の住まいはとても気に入っているのですが、
事情があり3年以内に、引っ越さねばならないことになっています。
今度の住居のことをヒロクニさんと話していますが、我家は高い家賃は払えそうもないし、
アトリエとして適した家が見つかるだろうか?と思案しています。
なんかめずらしく、心の中であれやこれやと考え事が多い秋であります。



雨もようが続く中、夕方、我家から見える空。
右の部分の山際のピンクが美しかった。
写真は、アングルをどうしようか?と迷っている内にどんどんピンク色が少なくなってくるのに
驚いた。地球の自転って割と早いんだと言う驚きです。



雨が上ったので、ビオラの移植を。
実は、まだまだある。












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