武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

小さな空き地(色鉛筆作品紹介424)

2016-06-28 14:41:12 | Weblog



小さな空き地。
そこでの遊戯。
幼少に帰ったような・・・。
この絵をみているとそんな事を思い出します。

ヒロクニさんは、こよなく草を愛する画家であります。
草がテーマの絵も多い。
幼少の頃は、野球選手になりたかったそうです。
それを聞いた時、「えっ!」って驚いたことがあります。
野球選手から、思考を展開させて、どうやって芸術家を選んだのか?
武内曰く、「次に小説家になりたいと思ったんだけど、絵を描いてみたらこれがしっくりきたんだ。」と。
実に簡単なんです。
「しっくりきた」これが決め手のようです。

そして、中学生の頃は、幽霊生徒。
放課後に野球をしに学校へ登校。
どんな中学生なのだ?
「中学の時から、自分の勉強で忙しくて・・・」と言う。
そして、「今も自分の勉強(絵画の事)で、手一杯」のようです。
独学が心底好きなヒロクニさん。
そんな人が描いた色鉛筆画なんです。


ギャラリー島田での恒例の「ミニアチュール神戸展」のテーマは、
宮沢賢治著「銀河鉄道の夜」からの引用の「いまこそわたれわたり鳥」がテーマです。
さっそく借りてきました。↓

新編 銀河鉄道の夜 (新潮文庫)
クリエーター情報なし
新潮社



私は高校時代に読んだが、すっかり忘れてしまっている。
読み返してみると、とても澄んだ空気のようなものが全体を通して感じられ、
主人公の名前とその友人の名前が、ジョバンニとカンパネラという西洋風な異国情緒をかもし出す。
天の川のお祭りのその日、ジョバンニは銀河鉄道に乗る。親友のカンパネラは途中から乗り合わせることに・・・。
天の川を走る銀河鉄道は、生から死への途中を走る列車のようだ。
カンパネラは、列車に乗ってジョバンニに語りかける言葉が妙に引っかかる。
「ぼくはわからない。けれども、誰だって、ほんとうにいいことをしたら、いちばん幸なんだねえ。
 おっかさんは、ぼくをゆるして下さると思う。」という言葉だ。
ジョバンニが、目をさまし現実の世界へ戻ると、カンパネラが友人を救おうとして、友人を救ったあと
川からもどらず捜索している騒ぎが起こっている。その捜索も打ち切られ、カンパネラの死を知る。

カンパネラがジョバンニに何度も言った「ほんとうにいいことをしたら、いちばん幸せなんだね。」とは、
命がけで人を助けようと思い、自身が死んでしまい、それで母を悲しませることになったが、
いちばん幸せなんだという、カンパネラの思いは、「自分を取るか、他者を守るか?」との問いに感じられて、
いざという時、私はどういう行動を取ることができるのか?と自問自答します。
一応ヒロクニさんを立てているつもりでも、時にむちゃくちゃ私を優先したり、時には「あんたは黙っといて!」と、
後ろでお尻をツネッって合図を送る私は、傲慢か?悩むゎ・・・・。

ヒロクニさんも、読んだようです。
どんな絵を描くのか楽しみにしています。



我家の庭では・・・・

トマトに実が付くようになりました。
土が連作障害を起こしているような気がしていたので、土を改良しました。
実が、初めて連なってなっています。
このトマトは、ミニトマトのピンキーという種類。



このトマトはローマン種のトマトで、ソースに向くトマトです。
ちょっと細長いのが特徴。


こちらは、フランスの種のイタリアントマト。
この種類は、鉢に植えれるので毎年植えています。
赤くなる頃が楽しみです。





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家のある風景(作品紹介423)

2016-06-21 16:42:57 | Weblog



新作、完成したばかりの作品。
「家のある風景」

ヒロクニさんから聞いた言葉を付け加えると、
「これは、家があるんだよ」と。
ふむふむ、三角屋根の家があるのは分かった。
それ以上は、何も言わず、私のの目の前を去っていった。
アトリエに戻っていってしまった。

家というモチーフは、ヒロクニさんにあります。
小屋のような家に、男と女がいるデッサンを描いていた時期もあるのです。
どうもその頃は、めずらしく1人・・・独身状態の時に描かれていた。

画家は女房だけが頼りで、芸術の闘いをする男を支えれるのは女房なんだ!
こういう話を、よく聞かされたものです。
若い頃は、私は「私だって頼りたい。」などと思って、「えっ!?」と思い、「年上なのに・・・」と思い、
明石に自宅があった頃、通り道にあった「つくしタイプ」というタイプ会社の看板を見る度に、
「私ってつくしタイプ?」と自問自答した。

また、ヒロクニさんの描く家は、ちょっと古い木造の家を思わせる。
そこにひっそりといる男と女なわけ。

現在は、そのような絵はあまり描かなくなった。
思いは実ったからだと思いたい。

私は、あの看板を思いだし「つくしタイプ」の看板の下を何回も通らなければならなかったのは、
一種の禅問答であったのか?と今考えています。
偶然と必然は表裏一体の関係ではないのか?そんなことを思い、看板を感慨深く思いだしています。








18日(土)に大学の同窓会にいきました。(嵯峨美)
京都二条の木屋町通に咲いていた紫陽花です。
京都は隠れた路地にもひっそりと店があり、早めに着いたので散策していました。
二条の方まで川床の店があり、気軽に入れる川床の珈琲店なども見つけました。
京都の街のありようは、独特で路地は特に不思議な気分にさせてくれます。



小さな和菓子屋さんで、和菓子を買いました。
紫陽花と名前がつけられていました。
その他に白い菓子とさくら餅を購入。
入ると売り切れになっている和菓子が多くあり、「わらび餅」と名付けられた和菓子が人気のよう。
地元の人が予約でその「わらび餅」を買っていっているのを目にしました。
さくら餅は、桜の葉がしょっぱくて香りがあり、もち米の感触が美味でした。
京都でのお土産は、表通りではなく、裏側の小さな店で漬物か和菓子にすることにしています。


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私は行く、空のはて(作品紹介422)

2016-06-15 16:16:31 | Weblog



この絵のタイトルは、「私は行く、空のはて」となっています。
ブルーがひときわ目に染み入る作品です。
絵がまだ完成していないパズルのようでもあり、そのせいか遊んでいる途中のような感じがあり、
絵の中にある形は、定着していないでまだまだ動きだしそう。
色鉛筆は線の跡を残さないぐらい、平に塗られている。

細かいパーツ(モチーフ)でギッシリと埋め尽くされた作品も沢山ありますが、
このちょっと肩の力が抜けたような作品もこのごろいいなぁ~と思う次第。

この絵を見ていると「青空で気持ちのいい日」を思い浮かべます。
梅雨に入り、雨が降ったり、どんよりとした天気の時に、この絵を家で見ています。
台所に絵をかける場所があり、そこにドンと掛けられています。
この絵は、パネル8Fのサイズの絵。


私はその横で、トマト作りに燃えています。
花芽が付き出し、トマトの実が小さくできかけているのを見てワクワクしています。
受粉するように、麺棒で花をちょっと触って受粉を促すこともしています。
なんか、トマトは私をワクワクさせる野菜のようです。
あと、食べて美味しければ、目標を達したことになるのです。
乾燥気味に育てる努力もしている。
いつトマトが赤くなるのか、気長にまっています。


トマトの横で育てている花。

フロックスとインパチェンス。
今年は、ピンク色が気になるようで、ピンクガーデンになりそうです。
花によって、ピンク色にもいろいろ幅あり、ピンクにピンクを組み合わせています。



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武内ヒロクニ 都市欲望曼荼羅 (神戸)でのライブペインティングの様子

2016-06-06 19:14:33 | Weblog

個展も終わり、ホッと一息。
我家の日常にもどり、何故か急に大掃除というか、整理整頓に追われています。

武内ヒロクニ個展 都市欲望曼荼羅(神戸)では、
ライブペインティングでは、とりあえず紙と太巻きの色鉛筆リラ社のものと、
6Bの鉛筆、クレヨン、その他の色鉛筆を持っていくことにした武内であります。

では、その様子を。


ギャラリー島田のオーナーでいらっしゃる島田氏と話しながら、
ライブペインティングは進むことに。
机の下にあるのが、持ち込んだ紙やら画材。
描きかけの絵など。
「机の下に置いておけ!」と指導あり。(命令?)


島田氏の顔を描くことに決める。
ヒロクニさんは、自画像をよく描くのですが、最近は私の顔も描きたいそうで
「時間があったらモデルをしてと言われています」
そんな流れがヒロクニさんの胸中にある。


途中、中腰で専念。


う~ん。と絵を見ている。

こんな感じで、途中で切り上げたようです。


一応、ライブペインティングが終わったら緊張から気分が解放されたようで、
ひとりになったら、(正確には、私と2人きりになったら)
急に、床に絵をおいて、描き出すのです。
家にいるような調子で。クレヨンの茶色を手に取りゴシゴシと・・・。
やはり、公開ペインティングというのは気が張るようです。

ヒロクニさんは、画材の中に、消しゴムを用意していたと思うけれど、
色鉛筆画は消しゴムの使い方に隠し味があります。
実は、何種類もの消しゴムを持っていて、買えない消しゴムも使用しています。




庭は春が終わり、夏の風情に早変わり。
トマトは、水を少なめにあげるのが、美味しく作るコツだそうで、
雨よけを組み立てて、実が割れるのを防ぐことにしました。
植えているトマトは4種類。連作障害を起こさないよう土も改良してみました。
トマトソースに向く、ローマントマトの大きい物も種から育てました。
はたして、うまく収穫出来るか?
40本も植えたから大丈夫よ・・・・・と強気です。



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