武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

夏バテ気味、毎日、冷や奴の巻

2010-08-28 12:51:54 | Weblog
毎日新聞夕刊(東京都内版)2006年6月20日(火)掲載のえ

清々しい日本の料理、冷や奴です。

こう毎日暑い日が続くと、暑さのせいか物忘れはするし、部屋の中を歩いて何かしようとしていたのに、「何だったけ?」となり、「まあいいわ、そのうち思い出すよね」。という具合。今日の夕食の献立だって、スーパーをグルグルと回っているだけで時間が経つ。そんな時は、とりあえず「豆腐」を買う。
豆腐丼という、熱々のご飯に冷えた豆腐をさいの目に切ったものをのせ、ねぎ、鰹節、好みでしょうがの摩り下ろしをのせ、醤油を好みの分量をかけて食べる丼をご存知だろうか?熱いご飯と冷たい豆腐の部分を食べるのが美味しい。1人で、ひっそり簡単に食事をすませたい時にお勧め。美味しい豆腐屋さんを見つけるのも楽しみの1つになります。


以下は、以前書いたものです。
日本文学研究者のE・G・サイデンステッカーさんは、冷や奴にはどこかしら品があり、日本料理の中で一番好きなものの一つと語ります。簡単で、素朴で、それに安いものでいいですと。反対に、東京の六本木ヒルズは、品のない嫌なシンボルで嫌いだとも。それに比べると、東京の居酒屋でいただく、白い冷や奴はとてもいいと語ります。
日本人以上に、日本の文化を愛してくださってるのだなと、その気持ちがつたわります。

ヒロク二さんは、大阪京橋の居酒屋で、冷や奴をいただきました。それを参考に、我が家で盛り付けそれを描きました。しょうがとネギをたっぷりのせて、小さなスプーンを添えて。
この絵は四角い形をしていますが、縦に長い絵を新聞社に送ったのですよ!わたしは、きっと編集委員の方からなんか言われるに違いないと思っていた。そして、すかさず答えも用意して電話がかかってくるのを待っていた。以前、ダンロップ(住友ゴム)の新聞広告の仕事でもにたような事をしたことがあったのを思い出して。電話がかかってくるとヒロク二さんは言い訳していた。電話をかわってもらい「申し訳ないのですが、そちらのデザイナーに言ってトリミングしていただけませんでしょうか?」と用意していた言葉を言った。先方は、先生という事で絵を描いているヒロク二先生にわるいなと思っていらしゃるので、いいように加工して下さいという旨を伝えただけなんだけどね。とにかく、ものごとが丸く収まってほっと一息。経験というのも捨てたもんではないと思いました。

サイデンステッカーさんが最近亡くなったのを、しあわせ食堂のお隣の連載の「今夜も赤ちょうちん」で知った。サイデンさんから、最後に聞いた言葉が「日本は貧乏が似合う国でした。」とあり、フッと田沼武能氏の写真集の一枚が思い浮かんだ。お母さんと幼い子供達(兄は小学生3年生ぐらいかな?そして弟、妹)が小さなちゃぶ台を囲んで、皆背筋を伸ばして、正座をして写ってる写真があり、ボロを着ているがきっちとしつけが行き届いている様子が見て取れる。皆、ニッコリ笑ってはいないが表情がいい。サイデンさんの言った言葉の意味は、こういうことなのかなと思いました。見た写真集は田沼武能「下町今昔物語」新潮社の中の一ページです。

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我が家は、国立民族博物館。

2010-08-24 13:43:58 | Weblog

我が家は、国立民族博物館になった。
実は、これは私達のコレクションではなく、大家さんが、40年ほど前にパプアニューギニアの原住民の人達から直接物々交換等をして集めたコレクションなのです。お面のようなものは、木に泥で彩色されている。これは、大家さんにレクチャーをさせて教えてもらったのですが・・・。奥の方にある、カバン(赤い色の縞模様)も織り方がとても複雑で手で織ったとは思えない出来栄えで、かなり大きい荷物も入るように伸びるように作られているのです。貝の首飾りは、部族の中でも位の低い人が着けるものだそうです。平べったく葉っぱのような形をしているのは、貨幣だそうです。大きな貨幣は、財布に入らないね。


右上にあたりにある、先が尖ったものに頭のようなものが付いてるのは、野豚を突き刺すもので、実際に使っていたものだそうで、小さい人間の頭が付いている。とても凝っているのです。


これは、木に彩色されたイカリ型をしたもの。目が貝で出来ている。
またまた、大家さんに質問して、聞いたのです。こういう物を作ったりしているのは、部族皆で作っているのか?と。返事は、皆ではなくて、こういう物を作る専門の方がいるのだそうです。彫り物から彩色とする人が。ワニの彫り物を見て、大家さんが「これは、練習でもしていたものじゃないかな?あまり彫られていない」。それを見ると、「修行がなっとらん」と若者が師匠に言われている姿が浮かんでしまった。


これは、わたしのお気に入りで「可愛い!!」と一目惚れ。「写真、撮らせて貰っていいですか?」と言って撮らせて貰ったのです。
「わたし、今Tシャツ作ってるから、角がある扇肩の柄というのは、Tシャツに生えるんです」とか口走り、写真を撮らせていただきました。
ちなみに、これは身分の高い人が見に付ける首飾りだそうです。付けたら似合うかしら???

大家さんが帰られた後、素敵なご夫婦だなぁといつも思う。
そのパブアニューギニアのコレクションも、品があるものが多くて、素朴でプリミティーブ。見ていると、この部族は、あまり戦闘的な感じがなく穏やかに暮らしていたのではないだろうか?と想像します。
コレクションの虫干しは、わたしにとってもイベントです。

大家さんは、キリマンジャロとかパキスタンで、テントを張ってする旅行をされているのです。ホテルに泊まらない旅行ばかりで、凄いなぁー。といつも感心している。ヒロクニさんは、テントも張れないし、料理もできない。荷物だってそんなに持てない。一度、淡路島でテントを張って旅行をしたことがあるが、散々な目にあった。動くのは、口ばかり。しょうがないから民宿に泊まったのです。
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涼しげな絵(作品紹介45)

2010-08-19 10:34:37 | Weblog

汗だくのヒロクニさんがアトリエから出てきて「出来た」と渡された絵。
色鉛筆作品。大きさは、27cm×39cm。シンプル・イズ・ベストな作品で静かさが感じられるので、珍しい。

うだるような暑さのアトリエの中で、制作している。
「暑さで興奮している時こそ、制作のチャンスなんだ」と言って、朝から晩まで絵を描いている。「忙しい」と毎日、毎日言う。ヒロクニさんは、まめというか、いつもジッとしていなくて「ああ、忙しい!」と言いながら茶碗なども洗ってくれる。わたしも忙しく動いている時は、ぶつかったりしてお互い「もぉう~」とムカついたりしてしている。夕食の支度の時も、後ろや、隣りに居たりして暑苦しいこと。いつも「この暑いのに、何で2人はこんなに至近距離でいるのぉ」と言い、「私達は、仲良しなのよネ」とニコニコして言ってやる。内心は、まわりでちょろちょろされると気が散るので迷惑なんだけど、「仲良しね」と言うと、ヒロクニさんは、照れて笑いながらプイと顔をそらすので面白いのです。わたしは、単純な奴だと思い、クールな気持ちになる。ここで、ベロ出し女になるのである。

家では、最近ジルくん(新参者の猫)が頭角を出し、やっとジルはヒロクニさんを虜にしたのです。子猫の頃は、うんこたれで見かけもいまひとつだったジルが、おっとりした性格で、近所の猫とも仲良し精神で、ほのぼの性格な猫ちゃんなのがはっきりしてきたのです。毛並みと体型がいいので、「ジルは、ゴージャスでいい猫だ」といつも言うようになった。暑いのに、毎日外で過ごし、夜も外で過ごすジルが好きみたいです。ジルは、ちょっと変人みたいで、孵化した蝉の幼虫が好物で日が暮れると、それをムシャムシャ食べている姿を何度も見た。鳴き声にも特徴があり、しわがれた声で「ワオワオ」とか「ウナウナウナ」とか「アン、アーン」という2連打鳴きで声で直ぐ分かる。庭には、こおろぎがワンさといて、ジルは毎晩大忙しなのである。

この絵には、生活の中のほのぼのムードが入り込み、それが具現化したのかもしれない。絵を描いている時は、何を考えているのか?また、どんな感じなのか?と、ヒロクニさんに聞いたことがあるのですが、答えは「何も考えていない」「手が動く、頭は後から」だそうです。ちょっと新境地の作品です。この夏は、「描きどき」だそうで、汗かきながら制作に励んでいるヒロクニさんであります。
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我が家は、動物ランド!?8月15日編

2010-08-18 10:34:38 | Weblog

暑い日が続く中、夕方から夕食を作り始め、ヒロクニさんの話を聞き流しながらご飯を食べ、ホッと一息入れた瞬間、外でジルくんが寝そべって真剣にあるものを見つめている。それが、コレ。「ねずみ」。
家の猫は、すずめはよく捕まえてきたが、ねずみは初めてだったので、写真に撮ってみた。ピーターラビットに出てくるねずみのようだったので感心したのです。ねずみは、すでに死んでいた。キタハマは、捕まえると「ご主人様、見てください」という風に口にくわえて足元にポンと放り出すが、ジルくんは、必ず庭に獲物を溜め込んでいて昼間に庭へ出ると蝉の残骸が固まっているという具合で決して持ってこない。


これが、大きくなったジルくん。
じっと見ているのは、さすらい猫の巨体猫のガギーくん。
この猫は、キタハマの4倍、ジルの3倍の大きさがある。抱くと重くてずり落ちるのだ。きっと、20キロ近くあると思う。


これがさすらい猫のガギーくん。1ヵ月か2ヵ月に一度、ひょこっと家へ来る。
ジルは、オラオラと鳴いていたが、じっと見つめる事に作戦変更の様子。以前は、ガギーが来ると、すんませんという風に借りてきた猫のようにすっこんでいたが、ジルも大きくなり、6キロになったせいか気が大きくなったのか、ひたすらガギーを見つめていた。

そんな日の夜10時、いたちが家へはいってきていたのだ。ヒロクニさんのアトリエから細長い生き物がシュッと出て行った。ヒロクニさんに「いたちが入っていたよぉう」と慌てて言うと、ヒロクニさんは、「おるんやねぇ」と変に感心していた。すると、今度は納屋の方でバタバタと音がして、音の方向へ言ってみると、我が家のゴミ袋の中に細長い動物が入っているのだ。ゴミ袋から出てきて、こちらをマジマジと見ている。ねずみとリスを足して2で割ったような顔をちょと貧弱にしたような顔。目は、小さく細長い。細長い胴体に長い尻尾。写真を撮ることが出来なくて残念だった。いたちは、古い家に住むというが、それは、きっと我が家なんだろう・・・・。近所でも、築48年リホームなしの家は、ここだけ。


最後に、キタハマの写真で締めくくりたいと思います。
キタハマは、可愛い猫でしょう。外から、私達、人間を観察しているのです。

ヒロクニさんが、冷房をしたら機嫌が悪くなるから、我が家は全開状態で過ごしています。暑いせいか、頭の中が空白になって、何をしようとしていたのか、分からなくなって「何だっけ?」と部屋の中で考えていることが多い今日この頃。やたら、部屋からボールペンが無くなるのは何故?10本も買ったボールペンが消えるのだ。そして、ヒロクニさんは、「僕のめがね知らない?」と言うのが十八番なのです。


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銀座の個展を終えてからの作品(作品紹介44)

2010-08-12 23:59:48 | Weblog

「建築家へのオマージュ」という題の作品。
もちろん、色鉛筆作品。A4サイズよりやや大きいサイズの紙に描かれている。

3月に東京へ個展の為、上京した。もちろんヒロクニさんと一緒に。
ヒロクニさんは「冬は嫌だ」。と言って、ごねる事おびただしく、個展会場へ着いたと思ったら、珈琲を飲みに出かけてしまう。取材がはいった時に当人がいないという事態がないように気をくばっていた。ヒロクニさんをなんとか誘導する気づかれで、ストレスから又、突発性難聴になるのではないか?と思い、落ち着いてと自分を言い聞かせていた。不思議なのですが、画廊の方や個展に来られる方には、あまり気を使うことはない。ヒロクニさんのように、何を言ってるか分からないと言うような人は、まずいないからだ。
 そんな、東京行きだったが、個展会場は銀座にあり、ホテルも銀座にしたので、銀座の美しい街を堪能していた。ビルの美しいこと!!街全体が、おしゃれな感じ。それにとても落ち着いている。大人の街だなぁと感心した。

個展を終えてから、建築に興味のある方の為に絵を描いた。ポストカードか名刺のようなものに絵を入れたいということで。
その絵が上の絵。
この絵を見ていたら、そんな銀座の街を思い出してしまった。アルマーニのビルが1番気に入りでした。


ヒロクニさんの最近の息抜きは、古い日本の名作を観ることで、たまに2人でミニシアター。
銀座化粧 [DVD] COS-029
クリエーター情報なし
Cosmo Contents

この映画を観ながら、時折、「あれが目印にした、時計台だよ」。とか、「ライオン(ビアホールのこと)が出てきた」とか、いろいろ解説してくれる。銀座の街の昭和初期の雰囲気が伝わってきて、わたしのような世代が観ると、昭和の頃の人々の、倫理観が新鮮です。
ヒロクニさんは、叔母様の経営するダンスホールの2階に1人で住んだことがあるらしく、そんな自分の育った頃の昭和を振り返っているのかもしれない。この映画は、上等な私小説を読んでいるような印象が残ります。
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8月5日、午後2:34の暑い夏

2010-08-05 22:45:15 | Weblog

銀行と図書館へ行こうとしたら、ヒロクニさんの後ろ姿が外から見えた。

暑い夏だ。わたしは、正直夏バテ気味。
わたしが、堪りかねてクーラーを入れると、わたしを罪人のような目で見て「浅ましい」と言う。ヒロクニさんは、「夏の興奮が制作にいい」。と言って、暑い島生まれのDNAを主張する。その上、クーラーをかけると電気代の事をチクチク言うので、心穏やかにクーラーにをかける事が出来ない。夏の暑さについてネチネチ語る。クーラーを入れただけで、何故、そんなにたくさんのことを語らねばならないのか?暑い夏が、さらに暑い。ヒロクニさんは、性格は粘液質で、爽やかな人柄ではないよ。だけど、人間は優しい人であります。


わたしは、いつも後姿しか普段見ない。
わざわざ、庭をまわって、開いている窓から写真を撮った。だけど、いつも同じような写真になる。
絵を描いているときのフォームというのがあるのかもしれない。

何が言いたかったのか簡単に言うと、こんなに暑い夏に、クーラーも扇風機も入れずに過ごす人間がいるということだ。73歳にもなるのに、このパワー。なんだか着いていけない・・・・よ。
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武内ヒロクニ Tシャツ、第一号、決定!!

2010-08-02 22:02:40 | Weblog
オリジナルTシャツのインクの色と柄がやっと決まった!!
Tシャツを刷るのは、初心者名のに・・・、いや初心者ならではこそ、怖いもの知らずで9版も重ねた多色刷りのTしゃつ。
出来あがったTシャツをヒロクニさんに着てもらった。

73歳のヒロクニさんが着ている姿です。

後ろのバックプリントは、ヒロクニさんの描き文字。よく分からない模様と線が書かれているが、装飾的でなかなか好い。

最初の試作品と違うところは、微妙だが版も書き直し作り直した。色も、白Tシャツでは、染み入るインクを使用することにして、黒ではラバーインクを。白は、女の子に似合いそうで、黒は男性に似合いそうだ。
タグも作り直し、70年のギ・ラロッシュの服の生地の上に刺繍している手作りタグ。高級に見えるのか?見えない。正直に言っておこう。だけど、このタグは、数が出来ないので、現時点をとても現しているものであります。

次のタグは、刺繍糸の色も変わるし、生地もその時ベストなものに変わる。

値段も、すでに決めていて3900円。
流行は、全く意識していなくて、ヒロクニさんの描く絵のスピリットを大切にした。
ちょっと着るのに、勇気がいるように思えるがそうでもない。着たら普通のTシャツです。
オシャレ度は、意識していて、女性は体にフィットするものもボディに取り入れるつもり。

1週間後にHPにアップ出来るのではないかと予定している。
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ヒロクニさんの78年頃の色鉛筆作品(作品紹介43)

2010-08-01 11:01:55 | Weblog

ヒロクニさんが、ロック喫茶を閉めてから、描き始めた頃の色鉛筆作品。
桜島らしき山が描かれている。カステル社の色鉛筆使用。
ローリングストーンズのロゴから足がにょっきり出ていて、この画面からは呪術的な感じもする。色も古びた印刷ようで変なキッチュさを感じる。ただ、わたしがストーンズのファンで、CDを聞いていると必ずさげずんだ目をして、「他にもいっぱいイイロックはあるんだ」。と言い、バッドカンパニーをヒロクニさんはかけたりする。わたしは、男臭いバンドだとミハーな気持ちが満たされない。
この絵を見た時、何でストーンズのロゴを描いたのか、聞いてやりたいと思ったが、機嫌が悪くなったら面倒だから聞いていない。
ヒロクニさんは、わたしがミックのファンだからか、ストーンズの話はいつも耳に蓋をしていて、話しても無反応で、話題を変えて今日の夕飯の事を言うと即座に笑顔で返事が返ってくる。「今日は、洋風がいいなぁ」とか。

ヒロクニさんは、自分の事を醜男だと思っているようなのです。
その証拠は、子供絵画教室にハーフのような可愛さとカッコよさを持った男の子が絵を習いに来ていた時に分かった。その子を見るなり「見かけがいいからといって、自惚れるんじゃないよ」。と言ったのです。わたしもビックリしたが、アルバイトで来ていたN先生もビックリ。2人で「全然自惚れてないよねぇ、○君は」と2人で顔を見合わせた。絵もうまいし、スポーツも出来て宙返りも簡単にこなし、スケボーで来ていた○君は、男の子の憧れのマトではあったが、女の子はどうも思ってなかった。(小学生だから・・・ね)小学生にまで、ガンをつけるヒロクニさんは、変でしょ。


この絵も、同じ頃に描かれた作品。
個展に来られた画家に「悪いやっちゃ」と絵を見るなり言われたそうだ。
精神の不良を自称しているくらいだから「悪い」に違いないが、悪いの意味を改めて問うてみるのも面白いかもしれない。普通の人もいい絵を描くだろうけど、何か欠落していて、必然的に絵を描かなくてはいけない原罪のようなものがある人間が命がけで描く絵は、美しさと醜悪さが混ざりあって変な威力を持つと思っている。ヒロクニさんは、凄く寂しがり屋だ。そんな人が、アウトローな仕事に打ち込んでいると言う感じがする。やせ我慢をズーとしている人です。そのわりに我侭な性格なので、変な人だ。

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