武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

何度見ても、難解な作品(作品紹介・色鉛筆123)

2013-06-23 20:18:57 | Weblog

ヒロクニさんの絵は、難解な作品が多い。
この作品も、そう思う。
でも、電車の絵だということは、分かる。

22日は、神戸の松方ホールへ「ノボトミー&伊藤ルミ デュオ」のコンサートへ行きました。その行き道タクシーに乗ったのですが、ちょっと古い神戸の話になって、路上電車が走っていたらしい所を通過していたらしい。タクシーの運転手と電車の話になって、お互いよく知ってるねぇ~、と懐かしそうに話していました。

電車は、郷愁の1つなのですね。
地下鉄シリーズという作品もありましたが、新しい形で電車の絵が再び登場しています。
一見、「なんだこれは?」と思うのですが、郷愁プラス、妄想、普通でない、この要素がからみあっての、武内の絵なのだと思っています。理解してくださる方は、いらっしゃるのか?と、思う次第であります。


6月22日は、梅雨の晴れ間で、とても気持ちのよい日でした。
松方ホールから、久しぶりの海を見て、気持ちよかった。

ヒロクニさんは、神戸育ちなので、神戸に出ると「俺の街、身体がくつろぐなぁ~」と、言い、少し浮かれているのか、言動が軽薄な調子で、よくペラペラ喋っていた。このある種の軽薄さが武内ヒロクニの才能の鍵をにぎっているのだが、傍にいると「なんちゅう奴」と思う。76歳にして、気持ちがハネているのです。76歳とは、思えぬウキウキ感。これに、脱帽です。(半分、あきれている)

美しいピアノと弦楽の音色を聞いていい1日だったのですが、ヒロクニさんが「お腹すいた」と言って、どこで食べるかということで、ひと悶着おこした私達。
ヒロクニさんが、「豚まん」を食べようと老詳記に行ったら、もう店が閉まっていた。そこからが、雲行きが怪しく・・・。南京町の中華街で、豚まんだけを食べに店に入るというのに、わたしは賛成しかねたのだ。
「中国産の食物は、食べたくない」とわたしは、言張った。ネットで、中国産の食品の恐ろしさを知っているので、嫌だったのだ。ましてや、若い中国人のだらしない呼び込みしている姿にも感心しなかった。南京町も前より雰囲気が悪くなっている気がしたし・・・。ヒロクニさんにも、時々ネットを見てといっても、見てくれないから、わたしとヒロクニさんは、情報の面でひらきが出来ていたのですね。
変な食事にお金も使いたくないし・・・・。気分は、最悪になり、お互いブーたれてながら、家路に着いたのでした。結局、ビーフシチュウをユーハイムで食べました。

家に帰ってから、ネットを見てもらって理解を得ました。
自分以外の人のことを考えない文化が、荒廃を生んでいる実態を知ってもらったのでした。「髪の毛から使ったしょうゆ」とか、中国産のうなぎが太っているのは、中国政府がくばる避妊薬を入れて育てると、ホルモンのせいで、あっという間に大きくなり、太ったうなぎが育つという事とかに、驚いていたヮ。「こんなことを流していいのか?」ヒロクニさんは、ネットを「地下組織」みたいに言うので、なんか疲れてしまいましたヮ。赤狩りの話なんかされて、どういう理解の仕方をしているのやら・・・・(ため息)


今年初めて咲いたダリアです。昨日の疲れを癒してくれます。
昨年より、大きな花が咲きました。
うしろにある葉は、オダマキの葉。種から育てていますが、まだ、花は咲いていません。
雨に濡れた、オダマキの葉には、丸い水滴が葉の上に乗っていて、風情があります。

東京の個展近づいてきています。


 武内ヒロクニ個展  

期間:'13年7月20日(土)~27日(土) (会期中無休)
   11:30~19:00
   日曜、最終日は17:00まで

会場:ギャラリー枝香庵[東京]
   〒104-0061
   東京都中央区銀座3-3-12 銀座ビルディング 8F
   TEL&FAX 050-3452-8627
   WEB / http://echo-ann.jp/

興味があれば、お越し下さいませ。
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雨の日は、ポエジーな気分(色鉛筆・作品紹介122)

2013-06-15 19:59:34 | Weblog

雨の日は、雫などを眺めながら、生きとし生けるものに思いをはせる。

今日は梅雨らしくやっと雨が降った。
晴れの日は、行動的に動くが、雨が降るとフッと我に返る。
雨の日は、内から外を眺めることが、多いせいかもしれない。そんな気持ちにさせてくれる作品です。ヒロクニさんのセンチメンタルな、繊細な方の部分が強く現れている作品かもしれません。

ヒロクニさんは、梅雨の日は好きなんです。
バスに乗った時は、アジサイが雨に濡れる風景が好きだったりします。「綺麗と思わない?」と聞かれた経験があります。わたしは、巨人の星じゃないが「思い~込んだら~」と、1つのことを1つづつ片付けていくタイプなので、頭の中で「思い~込んだら~」と考え事をしている時は、まわりの景色なんか全然覚えていなかったりするような人なので、ヒロクニさんのように風景について、「綺麗と思わない?」と、初めて言われた時、「何て叙情的な人なんだろう」と、新人類のような感じを受けたことをよく覚えている。ヒロクニさんの絵は、すべて風景画かもしれない・・・・と思うこともあります。
「えっ!?」と思う独特の画風なんですが、繊細なところもあるのです。

それから、わたしもヒロクニさんの影響で、アジサイをよく目にするようになりました。
さすがに「綺麗と思わない?」というセリフはいえませんが・・・。


今日、雨が降ったことで、そんなことを思いだしました。

そんなこんな思い出がありつつ、1013年7月に、東京(銀座)での個展があります。

 武内ヒロクニ個展  

期間:'13年7月20日(土)~27日(土) (会期中無休)
   11:30~19:00
   日曜、最終日は17:00まで

会場:ギャラリー枝香庵[東京]
   〒104-0061
   東京都中央区銀座3-3-12 銀座ビルディング 8F
   TEL&FAX 050-3452-8627
   WEB / http://echo-ann.jp/

興味があれば、お越し下さいませ。



ちゃぶ台には、花のカレンダーを飾ってあって、小さな瓶に入れた花を飾っています。
ヘリクリサム(貝殻草)の赤い花とアキレア・プタルニカ・ダブルダイヤモンドという小花とイタリアン・パセリの花をアレンジしたものを飾っています。

ヒロクニさんが、1房、花を取ってくる習慣があったのですが、他人が植えている花を取って来いとか命令するのに、閉口していました。今は、ガーデニングで育てた花を飾るので、めでたし、めでたし。




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一枚の絵から思い出ボロボロ・・・。(色鉛筆作品紹介121)

2013-06-10 11:45:45 | Weblog

サイズは、18.3cm×24.1cmと小さい作品ですが、ぎっしりと描きこまれています。
右上の山の所に、「電機代 5月 7300\」と描きこまれていて、「5月の電気代高いんじゃない?」と思ったわたくしであります。

この絵は、今日何気に見かけたが、フト気になった作品です。
見ながら、この絵の描かれた背景を思いだした。
現在の家ではなく、以前住んでいた宝塚市小林3丁目の家で描かれたもの。
ヒロクニさんも膀胱癌になる前で、わたしは毎日「生活費」のことを真剣に思い悩んでいて、「どうしたらいいのか?」「とにかく働け、サホリ」と自分に鞭打っていた。その家は、いまから考えると家賃が高かった。80,000円の家賃なんですけれど・・・・。

その家を引っ越して、現在の家に移るのですが、今の家に落ち着いてから、ヒロクニさんは「小林3丁目の家の頃は、楽しかった」云うのです。「えっ!?」と思いました。
「楽しかったのかぁ・・・・・」。と口をあんぐり開けていました。そうか・・・・、女房が必死で、生活のことにかまけている間、ヒロクニさんは、絵画三昧だったのね・・・。わたしは、反ノイローゼというか、気持ちも思いつめて毎日を送っていたのに・・・。そのせいか、夫婦喧嘩(大抵精神にゆとりのないわたしが、口火を切る)にしても、シレ~と交わすヒロクニさんに、激怒していたことを思いだす。
わたしは、全然楽しくない歳月を小林3丁目で送っていたのでした。
きっと、夫婦って、片方が苦労している時、片方は楽だったり、逆になったり、そういうバランス感覚で生活しているのでしょうねぇ~。一番いいのは、お互いが共通の目標に向かっている時、又はそう錯覚している時ではないか?と思ったりする。お互いの認識度を確かめあう、分かりあう等は一歩間違えば、喧嘩の元だったりするのではないか?と思うのです。正直、ヒロクニさんの話すら、わからないことが、多いのですから・・。「理解できなくても、一緒にいることが大切」となるのです。

今の家に移ってから、ヒロクニさんは膀胱癌で苦しむことになるのですが、それも一山超えて、東京での個展のきっかけをつかみました。夜道で「ワハハ・・・、ワハハ・・・」。と笑い、「笑うと良いそうだ」。と落ち込みなどは、見せなかったのは、ヒロクニさんの偉いところだった。(但し、病院に入ると我侭大王なので、振り回されて困るのですが・・。)

現在は、家賃は5万円で、ガーデニングに勤しむことができるくらい庭が広い家で、大家さんもパプアニューギニアでのプリミティーブな仮面や土器を干しに来られたりと、上品なご夫婦で、楽しい。

前の大家は、敷金を返さないし、強欲な爺で、難儀した。敷金を返してくれると思っていたのに、わたし達からふんだくったのです。しかし、人柄が悪いというか、なんとかケチをつける嫌な感じの人と縁が切れて、よかった。家賃を楽々払える対場にあれば、ズ~と借り続けていたかもしれません。

現在の家に住まれていたご夫婦は、近所の方から「特に奥様が優しい人で、敬虔なクリスチャンという感じがにじみ出ていて、何よりも人柄が素晴らしかった」と聞きます。なにか、そんな雰囲気というか、残り香に見守られて生活しているようにも感じます。わたしにとっては、その方をアリアリと具体的に想像して、自分を並べてみるということをして見て、「あー、怖い」と思います。特に、ヒロクニさんに偉そうに鬼の如く怒っている姿なんて、怖い・・・。(最近は、あまり喧嘩はしてないですけど・・・)
小林3丁目は、わたしにとっては、怒り(感情高ぶる)頃だったようです。
この絵から、色々思い出してしまいました。

そんなこんな思い出がありつつ、1013年7月に、東京(銀座)での個展があります。

 武内ヒロクニ個展  

期間:'13年7月20日(土)~27日(土) (会期中無休)
   11:30~19:00
   日曜、最終日は17:00まで

会場:ギャラリー枝香庵[東京]
   〒104-0061
   東京都中央区銀座3-3-12 銀座ビルディング 8F
   TEL&FAX 050-3452-8627
   WEB / http://echo-ann.jp/

興味があれば、お越し下さいませ。



ナスタチュームを、春に種を蒔きました。
ナスタチュームは、花と葉が食べられるのです。葉はピリッとマスタードのような味がします。






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平常心(文字・武内ヒロクニ)

2013-06-04 14:56:48 | Weblog

昨日、壁に立てかけられた絵ではなく、文字。
「平常心」とある。
東京の個展を前にしての心がけだそうです。

確かに個展の前は、期待や思惑(絵が売れて欲しい等)で気持ちが落ち着かないのは、横にいて「とても感じる」。ストレスがかかると人が見てない時、ホテルにいる時などに、わたしに八つ当たり三昧よ。八つ当たりされてもいいのですが、結構長時間なので、疲れはててしまうわたしなのです・・・。長時間は、困る。

今回の東京の個展を前にして、「ホテルで猿みたいに、キーキー怒ったら嫌だからネ」。と釘をさしておいたのです。今回は、ホテルではなく、ウィークリーマンションにして、自炊が出来る方が安心するかも?と思案中です。毎回外食すると、「高くつく」というストレスもある。いつも、食費は1日、1000円ぐらいで抑えた生活をしているので、いろいろお金がかかる上、外食までとなると・・・。
「はっきっり言って、精神的負担になるのです」
自炊できれば、2人とも気持ちが楽。

ヒロクニさんは、「平常心」を失わないようにと心がけてくれるみたいなので、ホッとしています。
個展前だけでなく、「平常心」をいつも持って欲しいけれど、あまりにも「まともな人」になると、かえって心配な要素も増えるかも?意表を突く発言や行動は、心の刺激になります。そんな、気持ちになりたい方は、東京での個展にお越し下さいませ!!


武内ヒロクニ個展
期間:'13年7月20日(土)~27日(土) (会期中無休)
   11:30~19:00
   日曜、最終日は17:00まで
会場:ギャラリー枝香庵[東京]
   〒104-0061
   東京都中央区銀座3-3-12 銀座ビルディング 8F
   TEL&FAX 050-3452-8627
   WEB / http://echo-ann.jp/


わたしの「平常心」は、お花です。
このヘリクリサム(貝殻草)は、昨年の9月に種から育てたものが、今年咲きました。背丈は1メートル~80センチぐらいあり、初めて見る「花」なのです。オランダの種でカラフルなラベルを見て買いましたが、ポップな感じで気に入っています。とても発芽しやすい種で、ビオラ等より簡単です。花の色のパターンが1つ1つ違うので、よく見ています。

食卓にも花を飾りだして一年経ちました。「継続は力なり」と思いつつ、いつも新鮮な気持ちで花を飾りたいと思っています。ヒロクニさんは、20歳から絵を描きだしたとしても、55年。この道一筋で、まさに継続は力なりを地でいっています。もう、それが自然なのです。

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