武産通信

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浅野温子 語り舞台「日本神話への誘い」

2009年02月20日 | Weblog
俳優 浅野温子さん

                     地域と作る一人舞台

 日本最古の歴史書「古事記」を現代風の仮名遣いにし、独自の解釈を加えたストーリーを読み聞かせる「語り舞台」を始めて7年目を迎える。5月、府内では初めて、石清水八幡宮など4神社で上演する。「京都の歴史、いい気の中できっと初めての経験ができるんじゃないかと期待してます」と意気込んでいる。

 嫉妬(しっと)、恋愛、憎悪――。「すごく赤裸々で内面をえぐりまくる」と語る世界を、様々な声色、スピード、抑揚を駆使して演じる。盛り上がる場面では、まん丸い目をさらに見開いて一気に読み上げる。

 一番の教訓は「一人舞台は一人でやると思ったら大間違い」。年間30~40回はできると思っていた舞台は、多くて年10回程度。一昨年は1カ所でしか開けなかった。「もうダメかなあ」と思う一方で、「自分の思いだけでは舞台はできない。賛同してくれる神社、地域の人あっての公演」と改めて気付いた。

 舞台は03年に伊勢神宮(三重県)から始まり、すでに全国40の神社で上演された。立ち上げには石清水八幡宮の宮司が尽力した。6年を経て、舞台にかかわりの深い土地にかえったことになる。

 「どれだけ成長したのか試される。『怖い』と『楽しみ』がない交ぜです」

 京都での上演は5月2、4、6、16日の4日間。問い合わせは石清水八幡宮内の京都公演実行委員会(075・981・3001)へ。 (朝日新聞 2009年2月19日付朝刊)

写真:平野神社/5月6日に語り舞台「日本神話への誘い」の上演が行われる。
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