武産通信

東山三十六峰 月を賞で 雪を楽しみ 花に酔う

平安京の女

2023年12月17日 | Weblog
 平安京の女

☆光源氏
 『源氏物語』の主人公。桐壺帝と桐壺更衣の間に生まれた光源氏は、幼少の頃から才能と美貌に恵まれ、「光の君」と呼ばれる。さまざまな女性と恋に落ちるが、最終的には最愛の人を亡くし、孤独に満ちた晩年を過す。

 藤壺
 三歳で母親の桐壺更衣を亡くした光源氏の前に現れる。桐壺帝の妃となった藤壺だったが、更衣と容姿が似ていたことから、光源氏は心を動かされる。紫の上は藤壺の姪になる。

 葵の上
 葵の上は、左大臣の娘で光源氏の最初の妻。美しく教養のある女性として描かれる。光源氏との間に男子の夕霧をもうけるが、葵祭での車争いがもとで早世する。

 空蝉
 光源氏は中流階級の女性を知るべく、空蝉に求愛するが、身分の違いや夫がいたという理由から空蝉は拒み続ける。光源氏を拒絶した女性として描かれる。

 六条御息所
 光源氏の愛人の一人で、年上で嫉妬深い女性として描かれる。光源氏に求愛されたことで恋に落ちるが、葵祭での車争いを発端に生霊となり、光源氏の正妻の葵の上を死なせてしまう。

 夕顔
 頭中将の元恋人で、彼との間に娘がいた。光源氏は夕顔が詠んだ歌に魅了され、互いに好意を寄せるが、ひと気のない院での逢瀬の最中に突然原因不明の死を遂げてしまう。
 
 紫の上
 幼い頃から光源氏に引き取られ、理想の女性として育てられる。正妻であったが、光源氏との間に子供はおらず、正妻の座を他の女性に奪われ、人間関係に悩み病死する。

 朧月夜
 光源氏の政敵の娘。月がかすむ夜に光源氏と出逢い、その後も関係を持ち続けたことで、光源氏は波乱の人生に巻き込まれる。積極的で高貴な女性として描かれる。

 末摘花
 光源氏が求愛した際も、その容姿に衝撃を受ける。一方で、哀れみを感じた光源氏は、彼女の世話をすることとなる。

 明石の君
 朧月夜との密会がばれた光源氏は、須磨、そして明石へと身を隠す。そこで出会って恋に落ちたのが明石の君。身分の違いがあるが、光源氏は彼女の聡明さに惚れる。

 女三宮
 晩年の光源氏の正妻。稚い高貴な女性として描かれる。

 浮舟
 他の女性たちと異なり、実の父親から子と認知されなかった、身分の低い女性として描かれる。薫に囲われるが、薫のライバルである匂宮とも関係を持ち、悩みの末に入水を決断する。

☆頭中将
 光源氏のいとこ。光源氏に引けをとらない容姿と高い教養を持っている。恋のさや当てもしつつ、須磨まで光源氏に会いに行くほどの仲であった。

☆薫
 表向きは光源氏の息子だが、実は柏木という男性の子供であり、世間体を気にする繊細な一面がある。女性関係に悩み、優柔不断な描写がなされる。

☆柏木
 頭中将の息子。光源氏の正妻、女三宮と密通する。
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