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琵琶湖疎水船の航路延伸

2024年03月17日 | Weblog
 京都市は、琵琶湖疎水船の航路を延伸したと発表した。

 この春、これまで琵琶湖側の起点となる三井寺から、琵琶湖浜大津までの航路を約1.5㎞延伸したという。京阪電車琵琶湖浜大津駅から徒歩5分のところに大津港乗下船場がある。
 人工の運河である琵琶湖疎水と琵琶湖の間には、50㎝~100㎝の水位が設けられている。この水位を克服して船を通すため、水のエレベータとも呼ばれる大津閘門(こうもん)が設けられた。2つの水門を交互に開閉し、閘門で区切られた部屋の中の水位を上下させることで、水位を調整して船を通す。
 航路延伸によって、琵琶湖から大津閘門での水位調整を体験し、細微な疎水路のトンネル出入口にある明治新政府の偉人が揮毫した扁額(へんがく)や、赤レンガ造りの旧御所水道ポンプ室などを間近かに見ることができる。特に全長2.463mに及ぶ第一トンネルでは、ほとんどの作業を手作業で行った先人たちの苦労を肌で感じることができるであろう。
 琵琶湖大津港から乗船する下りルートがお勧めである。
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