今回から、少しずつ、竹バッグや花かごができるまでの作業手順や道具などを紹介していこう。前回の菊割りにかなり問い合わせがあったからだ。
丸い竹をそのまま割っていき、作品つくりに入ることもあるが、ほとんどの場合表面のガラス繊維を磨き取ることから始まる。竹の表面には硬いガラス繊維で覆われていて、それが竹の持つ艶を出しているのだが、ガラス繊維のお陰で染料とか漆がしみ込み難い。そのため、竹細工独特の道具である「磨き包丁」を使ってガラス繊維を削り取っていくのだ。少しずつ、幅3mmくらいずつ竹を回しながら磨いていく。面白いものでこの最初にする作業が作品を仕上げるときの最後の艶出しに答えが出てくる。まるで、人生教訓のようだ。
丁寧に少しずつ、女性を扱うように!力を入れすぎて削り過ぎると艶がなくなってしまう。均等の力で!力にばらつきがあると、表面に凸凹の傷ができてしまう。磨く音を聞きながら、磨かれるときの熱を感じながら!均一に均一に!
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