お客様からのオーダー品のバッグを作って居ます。
今回は、「竹ヒゴの本数を 黒2:茶1の比率で、作ってほしい」というオーダーです。
お客様にとっては、簡単な事で、ただ単に、ヒゴの比率を変えるだけと思うのですが・・・・・
これが、そう簡単には行かないのです。
2:1にするということは、このバッグの全体の本数が、3の倍数でないと模様が繋がらないと云う事です。
また、角を起こす時、横向きのヒゴと、縦向きのヒゴとの模様が、繋がらないといけないのです。
すると、ちょっと専門的になってしまうのですが、長枡網代の場合、中央部分の本数を何本にするか?
角を崩してからの本数を何本にするか?
物凄く複雑な事になってしまいます。
頭の中で、幾何学模様を作って、考えて行くのですが・・・・・非常に難しい話です。
遂に、考えていても訳が判らなくなってしまうので、荷造り紐に色を付けて、実際に起こしてみることにしました。
実際に編んでみると、色々な事が判ってきます。
縦長になる、中央部分のヒゴは、「3の倍数+1」でなければならない。
角を崩してからの本数も、「3の倍数+1」でなければならない。
では、以上の三つの条件が重なり、お客様から要望のある大きさにするには、全体の本数と、1本1本のヒゴの太さを幾らにしなければ為らないのか?
そして、今回、割り出したのが、ヒゴ巾2.9㎜で210本のヒゴを使うと、全ての条件を満たしていました。
あ~~~(;^_^A
竹細工って、バカでは出来ませんね、ある程度頭を使うのね~!
ちゃんと、模様が繋がりました。
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