長年、竹のバッグを生産してきた。毎日使う方も多く、どうしても磨耗や変形も起きてくる。中には、事故で大きく痛んでしまうものも持ち込まれる。
これもその一つだ。
おそらく、転倒か?何かした時、上に載ってしまい潰してしまったのだろう。
角の部分も、穴が開いてしまった。
また、こんな修理も持ち込まれてきた。この籠は、私の作品ではないのだが、・・・・
「母の形見の籠なのだが、娘が、成人したので持たせることにしました。ところが、踏み潰してしまったので、出来ることなら、この籠の使える所を使って直して欲しい!」と持ち込まれてきた。
底の力竹と巾着部分の絞りの布を新しい籠に移しました。
それで出来上がったのが、これです。以前より、随分グレードアップしました。
この籠には、成人式に頂いたお母様の気持ちが込められていたのですね、それを今度は、自分の娘さんに伝えて行きたい!
そんな気持ちの手助けが出来た事を嬉しく思います。