高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

広島 3 魑魅魍魎

2008年07月31日 08時36分25秒 | 青竹箸

昨日もギラギラする太陽がまぶしい暑い一日であった。三越正面玄関に展開しているので、お客様は沢山通って下さるが、外の熱気も入ってくるので暑い場所である。

そんな中、昨日と同じくネットのお客様の「さとか」さんが来てくれた。私のブログの読者で、毎日見ていて下さる。ブログで私がネスレのエスプレッソ・マシーンを使っている事を知っているので、ネスレのコーヒーをお土産に持って来てくれたのだ。ありがたいことです。

そこで、以前から「名入れ箸」に「魑魅魍魎」と彫って欲しいと書き込みをされていたのだが、私は冗談だと思い「勘弁してください」と答えていた。果たして、この文字で彫ってくださいと差し出された文字は「臥薪嘗胆」(がしんしょうたん)、「えっ、」と思わず顔を見合わせてしまった。「魑魅魍魎は本気だったんですね?」と。

お互い顔は笑っているのだが、目の奥には小さな炎が見え隠れする。

Photo 意を決してこの二つの四文字熟語を彫り始めていると、回りに段々とギャラリーが増えてくる。小さなお箸の一面に、この文字を彫り上げるのは、力が入る。真剣勝負をしているような二人の関係を回りのギャラリーは感じ取っている。全部彫り終わった時に拍手が沸いた。「ムフフ、また、新しい1ページを開いた!」。

と劇画調に書いてしまったが、楽しい時間であった。

竹原市からも、知り合いの「森川」さんも来て下さった。この方は23年前、私が竹原市で始めて竹細工の講師をしていた時の生徒の奥さん、ご本人は2年前にお亡くなりになったのだが、「生前の主人に、生きがいになっていた竹細工を教えてくれた先生」ということで、今でも良くしていただいている。毎年、広島三越で展示会をしていると、竹原市から沢山の竹関係者が押し寄せてくる。

8月4日までやってます。みんな、顔出してね。

竹工房オンセ

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