高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

火曲げ

2007年01月13日 16時02分09秒 | 竹細工作業工程

_008_6 今日は珍しい道具を久しぶりに使った。工房の若手の彼が作品展に出品するとため、つぼ型の花篭に挑戦している。今はなかなか手を掛けて高額になってしまう一品物の花篭は売れない。めったに作る時は無いのだが、こういった作品展に向けて頑張っている若手がいると応援したくなる。

この道具は遠目には、ケーキのような格好をしているが下から火を焚いて、鉄のケーキの型のようなものを熱くする。その回りに竹とか籐を巻きつけて整形するジグなのだ。今回も花篭の縁になる部分と高台、蓋になる部分の縁と3箇所の材料取りをした。高温で熱せられると真っ直ぐな籐がラセン型のものに変わる。ウーン、久しぶりにやったがうまくいった。

将来独立していこうという彼には、売れると売れないに関わらず一通りの技術は伝えておきたい。彼ほど根気の続く_009_6青年を見るのも珍しいのだが、着実に力を付けている。頑張ってほしい。

今度、池袋東武百貨店で行われる「伝統工芸品祭り、2007」に彼は自分の作品も持って売り場に立つ、初めて売り場に立ってどんなことを感じるのか楽しみだ。

竹工房オンセ

 

コメント (3)
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