隊長のブログ

元商社マン。趣味:ヒップホップダンス、ジャズダンス、日舞(新舞踊)、旅行、映画、スポーツ観戦。阪神タイガースのファン。

映画 Film246 『ミスター・ベースボール』

2022年04月06日 | 映画

隊長が、これまでに鑑賞した「映画」を紹介するシリーズの第246作品目は、『ミスター・ベースボール 』をお送りします。 

 

 


『ミスター・ベースボール』(原題:Mr. Baseball) は、 1992年10月(日本公開:1993年2月)に公開されたアメリカ映画です。


配給会社:ユニバーサル・ピクチャーズ(米国)、UIP(日本)。上映時間:110分。


脚本は、ゲイリー・ロス(Gary Ross)。


監督:フレッド・スケピシ(Fred Schepisi)。


主演は、米国のトム・セレック(Tom Selleck)と、高倉健。


尚、「隊長のブログ」では、高倉健さんの出演作品を、これで22本を紹介したことになります。詳細は、こちらをご参照下さい


共演者:デニス・ヘイスバート(Dennis Haysbert)、レオン・リー(Leon Lee)、高梨亜矢、塩屋俊(とし)、穂積隆信、豊原功補、ほか。

 

あらすじ:ジャーリーグベースボール (MLB) のニューヨーク・ヤンキースの強打者で、スタープレイヤーだったジャック・エリオット(トム・セレック)は、不審に喘ぐ中で、ルーキー選手との競争に破れ、日本の球団・中日ドラゴンズへとトレードされてしまいました。


ドラゴンズの監督は往年の名選手だった内山(高倉健)です。ジャックはチームメイトのマックス(デニス・ヘイズバート)に、日本でプレーする際のアドバイスを受けるが、聞く耳を持とうとしなかった。練習初日、内山監督からスイングの欠陥を指摘されたジャック。

 

しかしマイペースで試合に臨むジャックは、弱点を知られていないこともあり活躍を続けます。記者会見で、通訳の西村(塩屋俊)が、ジャックの発言を優等生的な言葉で通訳したこともあり、”ミスター・ベースボール” というニックネームで人気者になります。


球場で知り合った内山監督の娘でデザイナーのヒロ子(高梨亜矢)に、CM出演の依頼を受けた事を機に、何かと気遣ってくれる彼女とジャックは男女の関係にまでなってしまいましたが、馴れない日本での生活を続ける中、スランプから脱出できずに日々を悶々と過ごしていきます。


その様子が心配なヒロ子は、ジャックを自分の実家に連れて行きます。ここで素麺をすする音に抵抗したり、箸をご飯に立てて叱られますが、ジャックの獲得を指示したのは球団幹部ではなく、「粗雑ではあるが最盛期は終わっていない」という判断をした自身であることを明かした内山監督のほか、ヒロ子や西村やチームメイトなど周りの人物達によって少しずつチームに馴染んでゆき、お互いを理解するようになっていきます。。。

 

 

感想:プロ野球を題材にした作品ですが、いわゆる “スポ根” ではなく、野球とBaseballの違い、日米の文化の相違をテーマにしたコメディー映画と言えるでしょう。


改めて思ったのですが、アメリカではプロ野球を題材にして映画が数多くありのに、日本では、少ないのは何故でしょうか。


米国映画は、「隊長のブログ」で取り上げたものだけでも、


『人生の特等席』  がありますが、


日本映画では、『ミスター・ルーキー』  くらいしか、思いつきません。


日米野球のスタイル・考え方の違いは、MLB出身で、ロッテ、横浜、ヤクルトで選手として活躍し、オリックスで監督まで務めたレオン・リーが、出演者としてだけでなく、監修として参加しているので、現実感があります。


レオン・リーに加え、“外国人助っ人” だったアニマル・レスリーも、キャスティングされています。さらに、後藤祝秀(のりひで)、仲根正広、など、元プロ野球選手も出演しています。どうりで、野球のプレイシーンに、迫力があるのですね。


これら、元プロ野球選手、俳優たちで、今のプロ野球では、めったにない乱闘シーンが見られたのも、面白かったです。


今では、見られない「横浜大洋ホエールズ(現・横浜DeNAベイスターズ)」のユニホームも、懐かしかったです。


懐かしいと言えば、撮影に使用された 「ナゴヤ球場」  も、現在は「中日ドラゴンズ」ファーム(二軍)の本拠地となっているので、滅多に映像が見られません。


高倉健さんの野球監督姿、星野仙一監督を彷彿とさせられます。健さんの話す英語も、なかなかのものでしたよ。

 

最後になりますが、この映画が日本で公開されてから29年が経ちました。多くスタッフ・出演者が、鬼籍に入られています;


高倉健、塩屋俊、穂積隆信、アニマル・レスリー、仲根正広、など(敬称略)。


亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。

 

 

 

 


==「映画」バックナンバー =
http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/226e9f0193a60e6a012384176360666f
Film1~230  省略

Film231 2021/6/12 『ザッツ★マジックアワー ダメ男ハワードのステキな人生』  https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/b7dd45c3e2988a5e10f89396b56cab86

Film232 2021/7/16 『ターンレフト ターンライト』  https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/f9107d043155b78160b2e3673bf00b18

Film233 2021/7/28 『蝉しぐれ』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/5b0180e3be682d458ac6d319e4c7b448

Film234 2021/8/12 『キネマの神様』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/1430ea47c71a6a1da4a662ebe7aa8f26

Film235 2021/8/25 『慕情』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/99d5e5f27218122714e8564f2f55e28c

Film236 2021/9/3  『男たちの挽歌』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/e1621c294a6f9a3bbba5821aa707f601

Film237 2021/9/19 『バニラ・スカイ』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/b66582e1e43a1910e83bd538c48a8660

Film238 2021/10/1 『ホタル』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/a7754ab0228da08b787c23e653c71acc

Film239 2021/11/8 『男たちの挽歌Ⅱ』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/ba58b588e7e11fe630936234f20943f2

Film240 2022/1/13 『こんにちは、私のお母さん』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/ab6f35c62ec1fb26a3250ae1b0460ae6

Film241 2022/1/26 『クライ・マッチョ』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/757274df8156bdb9256e9800898eb5bf

Film242 2022/2/17 『ウエスト・サイド・ストーリー』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/0ba5d415d0a79d47bb2cc6e5651f9d92

Film243 2022/3/9  『JSA』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/1df8ea4ff792addc6af7c2ea3811435d

Film244 2022/3/17 『山桜』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/705a4195432147acf188dce64b3817ba

Film245 2022/3/20 『ボヘミアン・ラプソディ』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/34dab4728c0d4aab627a3920a1f76aac

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 猛虎通信 Vol.139 『今季球場... | トップ | テレビ Vol.479 『ドラマ 「... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿