隊長のブログ

元商社マン。趣味:ヒップホップダンス、ジャズダンス、日舞(新舞踊)、旅行、映画、スポーツ観戦。阪神タイガースのファン。

映画 Film232 『ターンレフト ターンライト』

2021年07月16日 | 映画

隊長が、これまでに鑑賞した「映画」を紹介するシリーズの第232作品目は、『ターンレフト ターンライト』をお送りします。

 

 


『ターンレフト ターンライト』(原題:向左走・向右走、英題:Turn Left, Turn Right)は、2003年9月公開の香港映画。(日本公開:2004年10月)。


尚、「隊長のブログ」では、合作を含む香港映画を、これで16作品を紹介したことになります。詳細は、こちらの記事一覧をご参照下さい


製作会社:銀河映像(香港)有限公司、華納兄弟電影公司(ワーナー・ブラザース)、他。オリジナル言語:中国普通話(北京語)及び広東語。上映時間:99分。


原作は、台湾の絵本作家・幾米(ジミー)の作品《Separate Ways》(邦題:君のいる場所)。


監督は、香港出身のジョニー・トー(杜 琪峯)と、ワイ・カーファイ(韋家輝)。


脚本:ワイ・カーファイ。


主演は、金城武と、香港出身のジジ・リョン(梁詠琪)。


金城武さんが出演する映画を、これで13本を取り上げたことになります。詳細は、こちらをご覧下さい 。


ジジ・リョンさんは、主題曲「向左走・向右走」を、北京語と広東語で歌っています。


共演者:エドマンド・チェン(陳之財)、テリー・クァン(關 穎)、ほか。

 

 

あらすじ:売れない若手バイオリニストのジョン(金城武)は、レストランで演奏する仕事をしながら細々と暮らしていましたが、公園で翻訳家のイブ(ジジ・リョン)に出会います。二人は、子どもの頃サマーキャンプ中に出会い、お互いに好意を抱いていましたが、相手の学籍番号しか知らずに、その後音信不通になっていたのでした。


噴水で広い物をしているうちに、子供のころのサマーキャンプを思い出します。そのサマーキャンプでも同じように、噴水に物を落としていたのでした。そのことを話しているうちに、二人は同じサマーキャンプに参加していて噴水で出会った相手だったことに気が付きます。


お互いが初恋の相手だと知った二人は、また会おうと夕立で大雨の降る中、電話番号を交換して別れました。しかし翌朝、紙に書かれた電話番号が雨に濡れてにじんでしまっており、判別不明になってしまい、連絡手段がなくなってしまいます。覚えているのは、お互いの学生時代の学籍番号のみでした。


実は、二人は壁1枚を挟んで建てられたアパートの隣同士に住んでいたのでしたが、それぞれのアパートの入り口は離れていて、アパートの門を出るといつも右に曲がるジョンと左に曲がるイブは、運命のいたずらですれ違ってばかりで顔を合わせることがありません。


そんな中、ジョンに一目ぼれをした食堂の娘・シャオホン(テリー・クァン)が押し掛け、イブのところには学生時代に告白を断った医者・フー(エドマンド・チェン)がアプローチを始めます。


それでもすれ違いを続けるジョンとイブでしたが、、二人に転機が訪れます。ジョンには欧州行きの話しが、イブにはアメリカ行きのチャンスが舞い込みます。このまま、初恋の相手に会えないのならば諦めて、海外へ行こうと考えていた矢先、大きな地震が発生します。。。

 

 

感想:製作は、香港の映画会社。原作が、台湾の絵本作家。監督・脚本は、香港出身。主演が、日本人の父と台湾人の母を持ち、国籍は日本ながらボーダーレスに活躍する金城武と、香港出身のジジ・リョン。さらに、二人の恋敵役が、シンガポール出身のエドマンド・チェンと、台湾人のテリー・クァン。


撮影は、室内シーンを香港で、屋外シーンは、台湾台北市と雲林県にある劍湖山世界主題樂園(テーマパーク)で、ロケを行っています。


まさに、国際協業の映画作品です。そして、配給されたのも、日本以外は、香港、中国、シンガポール、マレーシア、台湾と、中華文化圏です。


簡単に言うと、幼い頃の初恋相手に告白出来ないうちに、別れた二人が大きくなり、偶然再会したものの、すれ違いを繰り返すと、いうありふれた物語ですが、金城武とジジ・リョンの演技力と、演出により飽きさせません。


すれ違い物語だと、悲愴感があるのですが、ラブコメディーなので、余裕を持って、観ていられます。いまなら、セクハラ、ストーカー行為と非難されるであろう、シャオホンとフー役の二人のエキセントリックな演技には、笑いが止まりませんでした。


ジミーさんの原作を読んでいないのですが、唯一、ストーリーで気になったのが、ラストの、地震で二人を隔ていた部屋の壁が崩れ、再会するシーンです。日本と同様、台湾もこれまで大地震の被害を経験しているので、“笑いのネタ”にするのは、考えられません。原作には、このシーンがなかったが、地震が起きない香港出身の監督・脚本のアイデアだったのでしょうか。

 

 

 

 


==「映画」バックナンバー ==
http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/226e9f0193a60e6a012384176360666f

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