はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

ニュージーランド・ドライブ旅行11

2018-07-07 08:00:00 | NZ・ドライブ旅行
  準備編 ― 交通事情

  ・ハイウエイとモーターウエイ
 NZのハイウエイは日本の国道にあたり、モーターウエイは高速道路にあたるようです。
ハイウエイは国道と同じなのだから当然交差点も有り、歩行者も自転車も走っている。
また、国道なので全国各地に行き渡っており、料金は勿論無料だ。
ただ日本と違い郊外は、最高速度が100kとスピ-ドが速いので十分に注意する必要があります。

 それに対しモーターウエイは自動車専用道路で、交差点がなく出入はインターチェンジにより行われる。
また、最高速度はハイウエイと同じ時速100kで日本と同じだが、一番の違いは全線無料になっていることだ。
よって料金所が無い。

 このモーターウエイは大都市のオークランド、ウエリントンそして地方都市のダニーデンに有ったが、
ハイウエイを走っていると、知らないうちにモーターウエイに入ってしまったりする。
特にダニーデンのモータウエイはハイウエイとの差がわからなかった。

 個人的な感想として、道に不案内な者にはハイウエイ(国道)の方が走りやすい。
ハイウエイなら交差点で間違っても、気付けば直ぐUターンしてやり直しが出来る。
一方モーターウエイ(高速)は、間違いに気づいても(当り前だが)次のICまで行かなければならない。
ウエリントンでは手前のICを出てしまい、再度入口を探したが中々わからず苦労したこともある。


  ・重要な交通規則
 1.ラウンド・アバウト(円形交差点)
     
  日本のロータリーに似た円形交差点。
  NZでは信号が非常に少ない代わりに、この形式の交差点がいたる所にある。

          
 ラウンド・アバウトの交差点に近づくと写真のような標識があります。
そうしたら下記のことに注意して進行しましょう。

1・ラウンド・アバウトは時計回りに進む。
2・右から来る車、つまりラウンド・アバウトに先に入った車に優先権がある。
3・直進 自分が進む道の一つ手前を越えた所で、左ウインカーをだして出る。
4・左折 交差点に進入したら左ウインカーを出し左折します。
5・右折 交差点に進入し自分の進む道の一つ前を過ぎら左ウインカーを出して交差点から出る。
  (※ 交差点を出るときの、左ウインカーは出さない人が多かった)

          
 ラウンド・アバウトには写真の標識もあります。
見方は、直進は国道6号線で踏切を渡ってHaastに行きます。

右折は踏切を渡り、Hokitikaの街の中心に行きます。そこには観光案内所があります。
 (標識ではロータリーの一部が切れていますが、実際には切れていません。)

           ラウンド・アバウトの注意事項
 ※目的の道を通り過ぎても慌てないこと。一周すれば再び目的の道になります。
 ※間違った道に出ても大丈夫! 道は太く空いています。どこでも方向転換が可能です。
  要は慌てないこと。四辻だけでなく五辻も六辻もあるので、一目見ただけでは行先が分かりません。
  私も何回か間違えましたが戻れば済むことです。

 2・右折優先
  NZは日本と違い右折優先です。これはしっかり頭に入れておきましょう。

  信号ある交差点やラウンドアバウト以外の交差点では、右折車が優先です。
  交差点で左折するときに右折車があれば、自分は停止しなければなりません。
  このルールは日本とは逆なので左折する時は必ず思い出し注意してください。

  私はこのルールを忘れていて怖い思いをしました。
  それは1号線の信号の無い交差点を左折しようとした時、前方から右折車が急に接近してきて
  (相手はこちらが接近してきたと思っただろう)激しくクラクションを鳴らされました。
  ハッとしてブレーキをかけたので衝突は免れましたが、ゾーとしました。

 3.One Lane Bridge(一車線の橋)
          
  One Lane Bridgeとは、2車線で走っていた道が巾の狭い橋で1車線になることです。
  1号線ではさすがに無かったが、それ以外の道ではよくあります。
 One Lane Bridgeに近づくと道路に 「ONE」「LANE」「BRIDGE」 と表示されています。

 
 更に近づくと 「GIVE WAY」と書いた矢印の標識が出てきます。
これは相手に 「与える道」「相手優先」 と言う事です。
矢印の表示は、矢印の太い方が優先で、写真の場合は相手優先となる。

 更に近づくと道路に停止線が書いてあるので、前方から車が来たら停止して待ちます。
一方こちら側に優先権があるときは停止線がありません。
場所により矢印だけの標識があるが、矢印の太さにより優先を判断します。

      
  1車線の橋の中に線路があり、汽車が走っている場合もあります。
今回はOne Lane Bridgeで一度汽車と遭遇したが、先頭でなかったので不安はありませんでした。
しかし先頭だと焦るかもしれませんね。
  また、長い橋の場合は途中に退避場所があり、橋の途中ですれ違いできる所もあった。
こんな場合、日本ではどちらが優先か迷う時があるが、こちらは簡単な表示だが明確にされていたので安心できた。

  4.速度制限
  NZでは郊外は時速100kで、街の中は50Km前後のところが多い。
スピードの標識は町の出口と入口にあり、他には工事中など特別の理由がある所だけに立っていた。
また、日本では大きなカーブや下り坂になると制限速度が表示されるが、NZではそのような事は無い。
ようは全て自己責任、自分で判断しろという事だ。

 
           町の入口(50k表示)                       町の出口(100k表示)
 
  NZではカーブにスピード制限制限の表示はないが、その代りカーブの角度が大きく表示されています。
この標識を参考にして事前に速度の調整は出来るが、これをしなければ、そのまま〇〇〇行きでしょう。
    
 時速100kというと日本の高速道路と同じ速度です。
だからと云い「そんな速度で一般道を走るなんて」と怖がる必要はありません。
 一般的に郊外では片側1車線の道が多かったが、日本に比べ
 1.道が広い 2.車が少ない 3.バイクや自転車が走っていない 4.歩いている人がいない
となれば時速100Kで走っても、恐れることは余り無いと云うことです。
ただ先ほども書いたが、カ-ブや下り坂などは自分の運転技量を考えて速度を調整する必要はあります。

 現地の車は100K以上出す車が多く、時には120Kは出ていると思われる車もあった。
私はNZの運転に慣れていない1日目は80K程度で、その後は95K前後で走りました。
北島に渡ってからは流れに乗るようにしたが若干流れより遅かった。そのため時々後続車に追いつかれるので、
なるべく相手が追越しやすいようにした。
たまに120Kも出ている事もあり、そんな時は慢心しすぎだと反省しスピードを落した事も幾度かあった。

 しかしゆっくり走れば安全かというと、そんな事は無い思う。
車は少ないが殆どの車が100K以上で走っている中、日本の国道のように50~60Kで走っていると、後続車に
すぐ追いつかれてしまう。
追いつかれて後ろを気にしてばかりいれば危険だし、知らん顔して走れば後続車がイラつく事になる。
そんな事も考慮して走ったほうが良いと思う。また片側1車線の道でも、かなり頻繁に片側2車線になる追越し区間が
あるので、ここを利用して追越してもらう事も大事だ。

 町の中ではNZの人は制限速度を守るのに感心していました。
町の標識があると100kのスピードがガクンと落ちるので、私も慌ててブレーキをかけていた。
道路工事の速度制限もよく守っていた。

 感心に思いクライストチャ-チの宿の人に感想を言ったら
 「そんな事は無いですよ、罰金は怖いし、町中は警察も予算確保のために常に目を光らせている。」 と言っていた。
そう言えばパトカーが車を取調べているのを4回も見かけていたので、なるほどと納得した。
と言うわけで町の中のスピードも気をつけましょう。

以上列記した4点がNZの交通ルールで特に注意しなければならない点だと思います


  ・道路標識
 面白半分に色々な道路標識を写してきました。

   

       
 日本でも山間部を走っていると時々見かける 「動物注意」 の鹿や猿の標識。でも出合う確率は非常少ない。
しかしNZでは必ず何度か遭遇するでしょう。
但しペンギンは別! ペンギンは自生地の海岸でも余り見る事が出来ませんでした。

 
 NZの踏切は一時停止の必要がない、と事前に調べてあった。確かにどの車も一時停止をせず通過している。
それはいいのだが、では一番左の標識に 「EXEMPT」 と書いてあるのは何だ?
辞書で調べると 「免除する」 と出ている。と言うことは、この踏切は一時停止を免除された踏切なのか?
では一時停止を免除されていない踏切が有るのか? 解らない???

 右側の標識は 「線路有スリップ注意!」 なのだろう。
NZでは線路と道路と並行している所でも、その境に杭などの障害物が無い。日本の常識では危険を感じるが・・・


  長距離の車の運転をしていると一番困るのはトイレだ。

        
国道を走っていて 「500mRIGHT」 の標識を見たら注意しよう。(写真はありません)
少し行くと写真のようなトイレの標識が出てくるが、標識は一見トイレ付き休憩所があるように見えるが、日本の
道の駅を想像してはいけない。
男女兼用のトイレとゴミ籠、ベンチだけの休憩所が多かった。

        
 水洗便所もあったが、ボトン便所も多く、いつ汲取ったか解らないトイレもある。そんな時は私は外で・・・・・・・

 しかしトイレがあるだけでも幸運と思う方が良い。
北島の道の休憩所にはトイレがない所が多く、更に忘れてならないのはNZのスーパーにはトイレが無い事です。
ではどうするか。
 まずガソリンスタンドやレストランを利用したら必ずトイレに入る事です。
また街中で 「PUBLIC TOILOT」 を見つけたら、これも 「もうけ!」 と利用する。
では、どうしても無い時はどうするか? NZで見かけた方法を紹介しよう。

  南島の国道脇に小さな滝を見るための空地があり車が2台ほど止まっていた。
私が車を下りてカメラの支度をしていると、少し先に車が停まり金髪の若い女性が下りてきた。
女性は車のドアを閉めるとズボンに手をかけて、なんとスルッとズボンを下げてしまった。
スッポンポンのお尻を出した女性は、しゃがみこんで用を足すと何事も無かったように車に乗り走り去っていった。

 これを見た妻は気が楽になったのか、同じ方法をとれるようになった。
尤も妻は道の脇ではなく林の中に入りました。これは妻の誇りの為にも言っておきます・・・・・


  スピード違反と同様に歩行者優先も徹底されていて、横断歩道に立つと車は止まってくれる。
日本の調子で横断者を無視するのは止めましょう。必ず歩行者優先で。

  
   横断歩道の標識    赤白のポールの立つ横断歩道    学校有!子供に注意を       スクールバス、子供注意

 英語は読めなくても標識は絵や図で大概判断できる。左から順に
  

  大きな町には道路にパーキングメータが設置されていた。
しかしその使い方が解らず利用出来なかったので、常に無断駐車の繰り返しだった。
掴まったら 「アイムソリー」 の連発でいこうと思っていたが、幸い掴まらずに済んだ。
          
  一番左はパーキングメータ。全て英語表記のため(当り前だ)操作法がハッキリしないのを幸いに・・・・
2枚目の標識の上段は、午前8時15分から9時15分、下の段は午後3時から4時の間は駐車禁止。
下の青い標識には、それ以外の時間帯は60分間は駐車OKを表している。

   
  1枚目はバスの停留所。この程度なら大丈夫理解できます。
2枚目の小山の形は何処かの国では 「ポリス スリーピング」 とか言っていました。
道路舗装面の巾50cm程度の小山だが、スピードを落とさず乗り上げると凄い衝撃を受ける。要はスピード対策で、
日本でも団地の入口等に設置すれば効果が出ると思います。
ポリス スリーピングとは、お巡りさんは寝ていても、スピードを出さず事故が減るという事だとか、成程ね。

  3枚目の上段の標識は壜のグラスがの上に赤い車線。 「PROHIBITED」 の意味が分からなくても
 「アルコール禁止」 と判断できますね。
では下段は何の禁止でしょう? 実は帰国後調べて分かったのですが 「スケボー禁止」 の標識だそうです。

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