はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

満観峰・初日の出ウォーク

2012-02-06 09:41:41 | 低山歩き
場   所:静岡県焼津市
歩行月日:2012/01/01
歩行データ: コースタイム
  花沢の里観光駐車場-0:35-鞍掛峠-0:25-満観峰-0:20-鞍掛峠-0:40-高草山-1:00-花沢の里観光駐車場

 歩行時間:3時間 休憩時間:20分 延時間:3時間20分
 出発時間:6時20分  到着時間:9時40分
 歩数:14,000歩 歩幅推測:0,77m 距離推測:10.8km 

 日の出前の山頂は寒いので、山頂到着時間を日の出10分前に設定して大晦日の日に予定を組んだ。
元旦の日の出時間は6時54分。この時間から逆算して起床時間を決めた。
そして元旦の5時20分に起床して6時15分花沢の駐車場に到着。例年ならスキスキ状態の駐車場が今年は満車だった。
仕方なく枠外に駐車して出発をする。ヘッドランプを付けて歩き出したが、すでに暗闇ではなく少し明るい感じがする。
変だなー 例年なら真っ暗なのにと先ほど歩行手帳に書いた時間を思い出した。
駐車場を6時20分? エッ満観峰の山頂まで約1時間かかる。ならば山頂到着は7時20分になってしまう。
日の出時間は6時54分。もうこれではどうしょうもない。
何てことだ正月早々。これでは今年の低山歩きはどうなる事やら-------------
---原因はいつもはしない時間の引き算で30分間違っていた----------

 ここまで来て引返すのも馬鹿らしい。と言って急いだって所詮は日の出時間には間に合わない。仕方ない居直って歩くくしかないか。
鞍掛峠を過ぎ蔦の細道の分岐の下で、下ってくる人に出会いだした。この人たちは今頃山頂に向かう私を見て何て思うのだろうか。きっと寝坊したと思うだろうな。全く嫌になる。
擦違う人に聞いてみた。
「初日の出はどうでした?」
「良かったですよ」

本当かよ? 天気予報は「東海地方は曇りで日の出が見られる所は限られている」と伝えていた。
曇って日の出が見えなかったなら諦めがつくが、見えたとなると無念さが募り腹が立ってくる。もう聞くのは止めた。
----どうやら何歳になっても大人になりきれないまま今年も過ごすしかなさそうだ-----

満観峰山頂にはまだ沢山の登山者がいて料理など食べたり、乾杯をしたりしている人もいる。他人の飲んでいるのを見ていても仕方ないので下山する事にしたが、さてこれからはどうしよう。実は昨晩妻に
「歩き、お風呂、お酒の3拍子で、また倒れたら困るので、お酒はお昼からにする」と宣言されてしまった。
例年ならこのまま花沢駐車場に戻り、家に帰り風呂に入ってからお屠蘇になるのだが、今年は急いで帰っても楽しみは無い。それではどこかへ寄ってから帰ろう。
だが何処に行こうか?満観峰まで来ているなら、尾根伝いに日本坂峠に行くのが一般的だが、先ほど花沢の駐車場に「日本坂峠付近は登山道崩壊と倒木のため立入禁止」と貼紙がしてあった。
正月早々無理をして怪我もしたくない。そうなると高草山しかないなー、と今登ってきた道を鞍掛峠まで戻る。

 鞍掛峠から高草山の間は誰にも会わなかった。山頂にも人はいない。この高草山は日の出は清々見えないが、元旦は地元の子供たちが登ると聞いていたが、その子たちも帰った後なのだろう。
山頂の高草大権現の祠に、今年の無事を祈ってから下山開始。石脇口を下って花沢駐車場に9時40分到着。

 アーア! これでは今年もどうなる事やら、先が思いやられる初歩きでした。

城跡ウオーク

2012-02-05 19:29:41 | 低山歩き
 「城ロマン! 久野城跡・原川城・各和城跡ウオーク」に参加してきました。
ひまわり組という歩こう会主催で、愛野駅集合の袋井駅2時解散の18kの予定でした。
なら時間が早いので旧東海道を袋井宿から掛川宿まで歩く予定で集合地に。

 途中で寄った原川・各和城跡は城跡も何もなく、ただ案内板が建っているだけで紹介のほどもありません。
それでも久野城は城跡の本丸跡や土塁、高見など発掘され、現在も発掘調査中でした。
だが一番興味をもったのが「菅谷横穴群」で、これは聖徳太子の活躍していた時代の集団墓地だそうです。
以前「静岡K」さんのブログで紹介されていた場所で、是非一度行ってみたいと思っていた場所でした。
そんな訳でこのコースも後程紹介したいと思います。

 さてゴールは袋井ならず愛野駅で時間も2時前。しかも歩行距離は13km。
しかし愛野まで来ていては旧東海道を歩くのも面白くない。とは言っても昨年の歩き納めに歩いたばかりの愛野掛川間を歩くのも気が進まない。
それじゃ思い切ってその時歩いた尾根道を、前回と逆に138°展望台まで歩いたらどうだと思いつつき、エコパから山の中に向かいました。
その詳細は後として、実は歩き納めに歩いた展望台からエコパまでの写真が消えてしまい、ブログで紹介するとき時系列が混乱して三ツ峰分岐と送電線分岐を混同していたことが分かりました。
これは困った。もしあのブログを見て歩く人がいたら困るかもしれない、早く訂正しなければ-----

 そんな訳で申し訳ありませんでした。歩き納めの3回目のブログは訂正しました。おまけ(?)に今回の写真も入れておきました。

城跡ウオーク

2012-02-04 07:39:37 | 低山歩き
 新聞のイベント欄に掲載されていた「城ロマン! 久野城・原川城・各和城ウオーク」に参加してきます。

各城跡で説明をしてくれるのを期待しての参加ですが、どうなる事やら。
興味を惹かれた物がありましたら後日報告します。

歩き納めの小笠山-3

2012-02-02 12:19:49 | 低山歩き

犬戻り-掛川駅

 犬戻りを過ぎると右に左にと分岐が出てくるが、次の目標地は138°展望台だ。途中の標識には展望台と書かれたものは無かったような気がしたが、138°展望台は法多山やエコパへ行く途中にあるので、その表示を目指して進めばよい。
そして四辻から1時間ほど歩いて12時25分に138°展望台に到着。
 そうそう前回ここを歩いた時のブログを見ていない人は、138°って何だ?と思うでしょうので簡単に説明します。
写真にあるようにここは日本を東西に分ける中心線の、東経138度線上になるそうです。東経138度線はここを北上して伊那市、諏訪湖、上越市付近で日本海に抜けているらしいです。マーそんな講釈はともかく、ここの展望台は小笠丘陵の中で随一の眺めの良さだと思います。
袋井市、掛川市、菊川市の展望を楽しめ、その後ろには南アルプスや富士山も眺められるそうです。とは言っても私はまだ一度もその恩恵に属していません。
今日も富士山や南アルプスは見えなかった。それでも一人でこんな景色を眺めていれば時が経つのも忘れてしまう。

     
  138°の標識                            展望台から掛川市街と粟ヶ岳
 
 展望台から更に西へ2~3分進むと左下に降りる道がある。ここには直進の「法多山・エコパ」の標識しかないが、この左に下る道を行けば1~2分で小笠トンネルの南側に出る。、そのトンネルを潜り富士見霊園を通り掛川駅までは50分程度で着いてしまう。そのルートが今日のコース予定だったのだが今の時間は12時50分、このまま下って行けば2時前には駅に着いていしまう。
それでは早すぎだ。もう少し尾根歩きを続けよう。

 マップを見るとここから三ッ峰分岐までは一般ルートになっていて、その先のエコパや法多山方面は「経験者コース」「迷いやすいので注意」と書かれている。
だがここまで歩いて来る途中には法多山やエコパの標識は沢山あった。この先は更に法多山やエコパに近くなるので標識はもっとあるだろう。大丈夫!サー歩こう。

 
  トンネル上部の分岐

 分岐の所でしばし悩んでいたあと標識の後ろを見て驚いた。木が生えていたので気にもしていなかったが標識の後ろは絶壁になっていて落ちたらただでは済みそうもない。また恐怖感が戻ってしまった。

 稜線歩きを再開するが、時折崖が出てくる右(北)側はなるべく近づかないようにして歩く。
そのせいでバランスを崩したり、倒木を越えるに大変な思いをしたりした。全くだらしがない事だ。嫌になるなー。
そんな事を繰り返して腹摺(はらすり)峠に到着。マップには腹摺峠ことを、こんな風に説明してあった。
「かっては掛川城下と横須賀城を結ぶ重要な道が通っていました。樹林に覆われた峠に残る石仏や茶店(昭和30年代まであった)の跡が賑わいを忍ばせます。茶店跡の東側にある道が、馬の横腹を摺るほど狭い峠というのが名前の由来です」と書かれ大きな岩に挟まれた道の写真が掲載されている。
 折角ここに来たのだからその狭い道を見てみたいと探したが見つからなかった。石仏はあったのだが茶店跡が分からない。峠付近は平らになっていて茶店は建ちそうだが、肝心の大岩が無い。
北に下る道を少し行ってみたが、それらしき物は見当たらなかった。
 
  
  腹摺峠                             腹摺峠の北(掛川)への道
 
 腹摺峠からも同じような右手が崖の道が続いた。谷底を写真に撮ろうとするが怖くてあまり近づけない、ようやく撮った写真も高低差が表現されず怖さが出ていなかった。
そんな中ようやく崖の全貌が見える場所に出た。高さは20~30mはありそうな崖で、登山道はそのヘリにある。
結局素人の悲しさで手前の木が大きく映ってしまい、崖が低く見えてしまった。

 右側にエコパの運動場なのか芝生が見えてきた。あれが運動場ならエコパは近い

       
     20m以上ある崖                  エコパの運動場か

 三ツ峰に向かう分岐に着いた。標識には三角点まで5分と書いてある。どうしようか迷ったが行くことにした。行かないで後悔するより行って後悔する方が良い--------
結局行って後悔の方でした。ものの1分で着いた三角点はは林の中で視界はゼロ!三角点マニアの人以外は行く必要のない所だった。
さらに地図には三ツ峰の先も経験者コースと表示されていたが歩けそうな踏み跡は見当たらなかった。

  
  三ツ峰分岐                          三ツ峰の三角点

 腹摺峠あたりから登山道に2種類の標識が頻繁にある。一つは「V25」と数字が刻印されていて、その数字が徐々に増えている。
もう一つの標識には「公園 4-85」書かれこの数字も増えていく。公園と書いてあるからにはエコパのある小笠公園の敷地内の表示なのだろうか? もう一つのV25は何のためか想像すらできなかった。

  
  標識1                             標識2

 右に行く道が出てきた。木の根の横を通っていくようだが、その先の方の道が見えない。崩れているのだろうか?何か怖そうだ。いつものなら覗きに行くのだが今日は止めておこう。この辺りから高御所にある正法寺に行く道があるらしいが、この道だろうか?
一昨年遠江33観音を遍路したとき、この正法寺をお参りした。次の札所が小笠山の山中にある法多山だったので山道を地図で探したのだが見つけることができなかった。
アー良かったな、あの時なまじこの道を見つけいたらきっと来ていただろう。あの頃は小笠山なんて丘に毛が生えたようなものだと馬鹿にしていたのだから、もし来ていたらどうなっていたか---- ゾーとする。
「君子危うきに近寄らず」とその道を確認もせず立ち去った。

 木に「この先 ガケ注意 エコパ」の貼紙が巻きつけてある。その先を見ると木は生えているが、その下は何もない。要は雪庇状態になっている。ウヘ!これを知らずにあの上に乗ったら---------

  
  右手に行ったら----                      あの上に乗ったら-------

 今度は北側の下にエコパの運動場や芝生広場が見えてきた。こうなればエコパは近いと思うのだが、さっき運動場が見えてからだいぶ経っている。
運動所の直線の道を歩くなら大したことはないが、尾根道は北に行ったり南に行ったり大きく回り込むこともあるので中々目的地に着かない。今度も余り期待せずのんびり構えて歩こう。まだ時間は2時ごろだ

       
          エコパスタジアム

 送電線の点検路の案内票が立った分岐は、一本は右に少しカーブしながら西に向かい、あと一本はガクと南方面に曲がっていく。そのどちらの道にも道標は無いが赤い布は両方に付いている。さてどちらに行ったものか。
地図は三ツ峰分岐から先は表示されていない。ただ気になるのは三ツ峰分岐の先に分岐かあって、その右の道には「この先痩尾根危険 通行禁止!」となっている。
サテサテ困ったものだ。右に行くべきか左に行くべきか。地図には三ツ峰分岐の先は「経験者ルート」「迷いやすい道」となっている。
地図に迷いやすい道と書くなら、ここに「エコパ方面」の案内標識が一つ付ければ悩まないで済むのに。展望台からここまでは迷う場所は無かった。と少々八つ当たり気味に。
しかし大丈夫です。ここの分岐には中部電力の送電線の点検路なっていて右に行けば14号、左に行けば16号鉄塔に向かうようだ。ならここは一先ずエコこへの確率の高い右に行って駄目ならここに戻ってくれば良い。
恐怖には弱いが、こういう事には比較的強く、勘も冴えていると自惚れている私は右の道を歩き出した。

 分岐から5分も歩くと中電の送電線14号の鉄塔が出た。別にこの鉄塔があったから道が正解になったわけでは無いが一先ず安心。
そのまま道を下る。次に出てきたのは広く平らな場所に木製のベンチが置いてある所だった。そして案内標識もある。
左に行けば法多山、右はエコパのビオソープとなっていた。フーやっと安全地帯に到着。ご苦労様でした。

           写 
            送電線下の広場

 左に行くと法多山のどこに出るのだろうと気になり行ってみることにした。広場から5分程度で舗装道路に合流。この道はエコパの南駐車場から法多山に向かう道で、今までも何回か歩いたことのある道だった。入り口に立っていた標識にはやはり「エコパ ビオソ-プ」となっていた。
 またベンチのあった広場に戻り、今度はエコパ方面に下って行く。
エコパに14時40分到着。さてこの後はどうしよう、このまま愛野駅に行って電車で帰るか。でも愛野駅にはキオスクは無さそうだ。駅の近くにコンビニはあるだろうか? ウーンもし無かったらショックで疲れが倍加してしまいそうだ。
ヨシもう一踏ん張りして掛川駅に戻ろう。あそこならキオスクがある。

 今歩いてきた尾根を見ながら今度は逆の東に向かう。それにしても低い山だ。それに起伏も少ない。こんな山なのに断崖絶壁がそこらにあるなどとても信じられない。あの尾根の下には崖があるのだからと目を凝らしてみるのだが崖は見えなかった。

 今日は色々なことを経験した山歩きで、変化に富んだ面白味が一杯のコースになった。次回は腹摺峠の腹摺岩を、もう少し丁寧に探してみたい。それに三ツ峰の西の送電線分岐に「法多山・エコパ方面」の案内標識を付ければ不安が無くなるので、それもも付けてみたいな。たまにはお礼の意味を兼ねて標識を付けても罰が当たらないだろう。ヨシ次回この尾根を歩くときは必ず標識を取り付けよう。

 今日の出発時は138°展望台から掛川駅に帰る予定だったが、それを延長してエコパまで歩いた。更にエコパに着くとまたまた延長して掛川駅に戻ることになった。
それはそれで歩き甲斐があるが、ただ距離を稼ぐだけの意味のない部分もあるので、皆様にはデルコースのタイムスケジュールを紹介します。

小笠丘陵満喫ハイキングコース

 ①掛川駅-1:15-六枚屏風-0:35-小笠神社-1:00-笠原中継所-1:00-138°展望台-0:50-掛川駅

 
 ②上のコースと展望台まで同じ 
  138°展望台-0:15-腹摺峠-0:30-三ツ峰分岐-0:40-峠のベンチ-0:10-エコパ-1:30-掛川駅

 ※1 六枚屏風の上部降り口は滑りやすいのでトレッキングシューズ等では行かない方が無難です。
 ※2 小笠池上部の痩せ尾根は非常に危険です。不安を感じる場合は止めましょう。


掛川駅に16時10分到着。こうして今年最後の低山歩きは終った。
そして今年の感謝と来年も無事歩けますように一人乾杯をしてから帰宅しました。

歩き納めの小笠山-2

2012-02-01 15:27:35 | 低山歩き
小笠神社-犬戻り

 小笠神社の参道の急な階段を下って行くと時折小笠池が左下に見えていた。
今はこうしてコンクリの階段で容易に歩けるが、ここに砦があった時はどうだろう?きっと武者は馬から降りて一頭づつ注意深く降りただろう。となると攻撃の時はこの道は使えなかったのだろうな、など考えながら下ったせいか小笠池に行く道に気が付かないまま駐車場のある車道の所まだ下ってしまった。
地図で確認するが細かい場所は分からない。古くて塗装も剥げかかった案内板を見ても分岐はあるがその場所は明確でない。
小笠池には一度行った事はあるが車道を歩いた記憶が無い。仕方ない階段のある所まで戻って確認しようと道を戻ることに。
だが下に降りる分岐は無い。と言うか下に向かう道などとても作れる状態な場所は無く、結局階段まで行き、また駐車場へ戻ってしまった。
こうなれば車道を歩いた覚えは無くても車道を行くしかない。

  
 小笠池の分岐                         小笠池

 車道を下り始めると直に右に下る分岐が現れた。分岐点には大きな案内板も立っている。もう間違いはない、ここが小笠池に行く道だろう。なんて不確かな記憶なのだ。少々自信が揺らいでしまった。
舗装のされていない太い道を下り出すとすぐ小笠池に到着。池には浮橋や吊橋があったが余り人が来ている気配はない。今は季節は外れだが行楽期に果たして人はくるか? 少々疑問を感じる所だった。
橋の上の尾根には小笠神社の建物が見えている。こうして見る限りでは急斜面には見えないのにな。

  
  一つ目のトンネル                      三つ目のトンネルと山道

 小笠池の堤防かな?そんな真っ直ぐな道を進むとトンネルが見えてくる。蔓草が垂れ下がったりしているが頑丈そうなトンネルだ。中は当然明かりは無く真っ暗。用意してある懐中電灯を取り出して中に入る。中の道は溝ができていて、かなりでこぼこしている。
前回歩いた時は蝙蝠が飛んでいて気味が悪かったが、今は季節が冬のせいか蝙蝠などの生き物がいないのがありがたい。
一つ、二つとトンネルを過ぎ三つ目のトンネルの入り口から山道に入る。ここからが地図で「危険注意!」の山道になる。
しかし登って行っても危険そうな所は出てこない。坂には擬木で階段を作り歩きやすくしてくれてあるし、これなら朝歩いた板沢コースより手入れが行き届いている。
それに前回この道を歩いた時の事を考えても”急な道だった”事ぐらいしか思い出せない。きっと地図は大袈裟なのだ。

  
  今日一番の痩尾根                      通り過ぎて後ろ見たら
       
 一寸待て!前の道は何だ! 
道の右側は断崖絶壁で左も急斜面になっている。しかも右は今も崩壊が進んでいるようで、とても右寄りには歩けない。
かと言って、左側も近づいてみたら、決して単なる急斜面ではなく絶壁には変わりない。ウーン!
迷っていれば余計怖さが増してくる。もう思い切って行くしかない。痩せ尾根の道は平均台よりよっぽど太いし長さも短い。
四つん這いになれば時間がかかり余計怖くなるだろう。エイ!ヤー! 足に震えてくる前に歩きだした。

 何とか通過。後ろを振り返ると----- アー!怖かった。

しかし何故なんだ。前に歩いた時は怖い思いをした覚えがない。この場所は歩かなかった?そんな馬鹿な、三つ目のトンネルから山に入ったのだから、この道に間違いない。
そうか今日は六枚屏風で怖い思いをしたので、その恐怖感が体に染み付いて取れないのだ。きっとそうに違いない。
 遊園地の絶叫マシンは最初に一番怖い物に乗った方のが、後の乗り物は怖く感じないのか? それと恐怖度の低い物から乗った方のが怖くないのか?
今日の感じでは最初に怖い経験をすると、その恐怖感を引きずって、その後もズート怖くなるようだった。

     
  手入れされている山道              笠原中継所

 怖い瘠尾根を通り過ぎると道は整備されている。結局あの場所一ケ所が「危険注意!」の場所だった。
確かに前回は恐怖を感じなかったが、この道は一般道では危険すぎるだろう。ハイキングコースと紹介して、もし事故が起きた時は責任の取りようがない。やはり「危険注意!」「この先危険です!」の表示は当然だろう。
だが、なぜ途中の道が整備されているのか? これはきっと以前はあの瘠尾根の右側の崩壊が少なく、もっと太い道だったのだろう。それが徐々に崩壊が進んであんなに細くなってしまったのだ。そのうちあそこは崩壊してしまい通行止めになってしまうのだろう。

 やっと尾根道に合流した所から少し南に向かい笠原中継所に到着。しかし景色は残念ながら見えない。仕方ないここでUターンだ。
中継所から今朝歩いた赤樫のある四辻までの道は比較的平坦で道幅もある。この道なら馬に乗ったまま走ることもできるだろう。なら高天神城の攻撃はこの道を使ったのだろう。と、さっきの疑問は解決した。
 四辻からは朝来た道を小笠山の三角点を過ぎ、板沢コースの分岐まで戻ることになる。その先は久保コースとなり休日ともなれば一番ハイカーの多い道となる。
今日は今までハイカーとは一人も会っていないが、この道で親子連れ、いや違う爺孫連れに出会った。
さすがメイン通路と言うべきか、暇人が揃ったと言うべきか------ しかし羨ましいな

 三角点から15分ほど行った所に橋がある。気なしに渡ってしまえばそれまでだが、橋から下を覗くとそこも痩尾根になっていた。
さっきの小笠池の上の痩尾根と同じように一度怖さを感じたら、とても渡ることの出来そうもない。それが橋があるお蔭でいとも簡単に渡る事ができる。
マップを見ると「犬戻り」危険注意!の表示がある所が多分ここだろう。それにしても池の上の痩尾根も、このような橋を渡してくれると嬉しいな。痩尾根の前後は整備されているので誰でも歩ける周遊コースになるのだが。

 
  犬戻り?