はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

サッタ峠

2012-02-29 13:06:55 | 低山歩き
場   所:静岡県静岡市清水区
歩行月日:2012/01/25(水)
歩行データ: コースタイム
  興津駅-0:40-薩埵峠-0:40-由比駅-1:00-公衆トイレ-0:25-野外センタ-0:30-浜石岳-1:10-
  銚子口の滝-0:50-本陣公園-0:20-由比駅

 歩行時間:6時間35分 休憩時間:1時間55分 延時間:7時間30分
 出発時間:8時50分  到着時間:16時20分
 歩数:32,800歩 歩幅推測:0,77m 距離推測:25.3km (GPS距離 26.0km)

興津駅~浜石岳-由比駅

 今日のコースは何度も紹介しているので少々端折って紹介します。

 今日の予定は薩埵峠から尾根伝いに浜石岳に行き、あわよくばさらに東にある大丸山に登り新蒲原駅に下る予定だった。だが興津駅を出たのが8時50分と遅い出発になってしまった。
冬の朝は朝起きるのが辛く、布団から中々出れなくて遅くなってしまう。しかも今日はタイミング悪く、来た電車が静岡止まりで、興津行きは次の電車に乗る羽目になってしまった。
それでも歩き出せば体は温まり調子が出てくる。

  
   興津駅                              身延道入口
 
 興津駅を出ていつかは歩いてい見たいと思っている身延道の入口を過ぎる。興津川を渡り近道の国1から踏切を渡る「中官道」を行く。
薩埵峠からの富士山は期待通りの姿を見せていた。平日といえど写真を写している人や東海道を歩いている人などで結構な人と峠道で出合った。だが薩埵峠の駐車場から旧東海道と別れ、東に登る農道に入ると途端に人影はなくなる。多分今日は浜石岳まで誰とも会うことはないだろう。

 登山道入口の標識に何か貼紙がしてある。まさか!慌てて近寄ると貼紙には
「立入禁止 倒木があり、危険なため立入らないようお願いします 静岡市」とある。さらに手書きで
「浜石山頂、但沼、立花 倒木約300本」とも書いてある。
行くべきか、止めるべきか。ウーン! 確か前回このコースを歩いたとき薩埵峠から山頂まで3時間かかったはずだ。それが倒木が300本もあればどの位かかるだろう。4時間?5時間? そうなると今10時だから浜石には2時を過ぎてしまうことになる。
止めた、止めた。このコースは次回にして、今日はオーソドックスの青少年野外センター経由の道にしようと今来た道を薩埵峠まで戻ることに。

        
     薩埵峠                             証拠の枇杷の花

 途中に由比名産枇杷の花が咲いていたので写真に撮っていると「ミカンは盗らないでください」との声が聞こえてきた。自分に言っているとは思わなかったので、そのまま写真を撮り続けると、また「ミカンは盗らないでください」との声が。声の方を見ると工事の車両誘導員が私の方を見ている。「ミカンなんか盗ってませんよ」と言い返す。しかし周りにミカンがあれば疑られと仕方ない、李下に冠を直さずの譬えもあると周りを見るが、幸いの事にミカンは無かった。誘導員に近づき「写真を写していただけですよ」と言い返してしまった。
それにしても枇杷の花はきれいでない。蜘蛛の巣が絡んだようであまり好きにはなれない花だ。
まてよ、そんな事を思いながら写真を写していたので、罰が当たって注意を受けたり通行止めに出合ったりしたのかな、くわばら、くわばら。

 由比駅に10時45分到着。再度ここから仕切り直しだ。
桜エビ通りの看板の上に富士山が白い頭を見せているが、手前の山が無ければもっと綺麗に見えるだろうに何とも邪魔な山だ。多分あの山が大丸山なのだろうか。
今日の目的の一つに、この邪魔の山の上から見える富士山を確認する事もある。もし山頂から富士山の眺めが良ければ「富士山絶景ポイント」に加えてたいと思っていた。
 歩き慣れた農道を登って行くと駿河湾越しに昨年末登った沼津アルプスが見えていた。低いのにかかわらず中々存在感がある山だ。今年は桜の頃に奥沼津アルプスを含めもう一度縦走しようと思っているが、歩きたい場所が多くどうなる事やら。
 急坂な農道はいつ歩いても結構大変だ。なまじ知った道なので、あそこまでは頑張ろうなどと思うので余計疲れる感じがする。今日も公衆トイレまで由比駅から1時間弱。タイムは変わらないが疲れはいつもより多いような感じがする。
 
  
  桜エビ通りと富士山                        沼津アルプス

 トイレを過ぎて途中から山道に入る青少年野外センターまでの間には倒木は無かった。ただ野外センターを過ぎ、薩埵峠からの伸びている尾根に近づく森の中はアチコチに倒木が見え、登山道にも何本かの木が倒れていた。幹の途中で折れた木や、根こそぎ倒れている木もある。それにしても杉や桧の根は根っこの部分が小さい。もっと四方八方に根を張り巡らせていると思っていたが、この程度の根では強い風がまともに当たれば倒れても当然だと感じる大きさだった。杉や桧の根は雑木に比べ小さいのかな?

 登山道にある倒木を跨いたり潜ったりしたが、この程度の倒木ならどうと言う事もない。これが200本とか300本ではお手上げだが。
薩埵峠との合流地点に来たが、標識には倒木の貼紙はない。何故だろう?市役所の人が車で来られない所は貼紙をしないのだろうか?

  
  野外センターから浜石岳                            倒木

 山頂の芝生の先に富士山の頭が見えてきた。休日に来るとこの山頂はハイカーが一杯で、このような景色は中々見ることができないが、今日は平日とあって一人もいなかった。ラッキー!
一歩歩く度に富士山が少しずつ顔を出してくる。どこかで見た感じだ。そうだ思い出した。伊豆3山の発端丈山もこんな感じの山頂だった。一歩ごとに富士山が顔を出してくる。フー!堪らないな、こんな景色を独り占めできるなんて。

  
  浜石山頂                              浜石山頂
            
              清水港
 
 浜石岳の一般的ルートは、由比駅を出て青少年野外センターから山頂に登り、帰りは銚子口の滝経由で由比の本陣公園に下るコースだろう。ただこのコースは「長い舗装道路を歩くのが嫌だ」と言う人もいる。確かに山頂から10分余りで農道に出ると、後はひたすら舗装道路を2時間以上歩かなければならない。それでも途中に銚子の滝があるので何とか我慢できるが。

 今日もその道を歩く。何故なら東に見える大丸山の登り口を見つけるにはこの道しかないのだから仕方ない。だが結局大丸山への標識は見つけることができなかった。
(これは後で分かったのだが、県道76号に合流する入山親水公園の所に標識が建っていた。何故気が付かなかったかというと、その標識のある所より上で近道を歩いてしまったから)

  
  九十九折の農道                           嘉永年代の馬頭観音

 銚子口の滝に2時40分到着。たとえ大丸山への道を見つけても登れるような時間ではない。それなら久し振りにゆっくり滝見物でもしよう。
誰もいない滝への道は大人げない事もできる。いつもなら滝口の鉄製の階段に沿って滝を見るだけだが、今日は時折手すりを乗り越えて滝を覗き込んだりした。

  
銚子口の滝・上3段               4段目                        5段目

 滝見物を終え再度車道歩きが続く。県道76号に近づいた所で、急な細い道を歩いてくる子供がいた。早速「この道は近道?」と聞くと「超近道だよ」との返事。それではとその近道を下った。
近道が県道に出た場所はJA駿河路の営業所の前で、川沿いに細長い親水公園の終わりの所だった。これなら確かに近道だ。以後はこの道を利用しようと。(この近道のため大丸山への標識を見落としてしまった)

 本陣公園のトイレを利用し由比駅に向かう。道々酒屋を探しながら歩いたが見当たらない。由比には漁港もあり必ず酒屋はあると信じながら探したが、駅までついに見つける事ができなかった。そして駅には売店は無し。
由比の人は酒を飲まないのかと悪態をついてしまった。

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 今日は大丸山への登り口が分からなかったので、次回は大丸山から浜石岳に向かって歩いてみよう。そして薩埵峠の倒木が整理されていたら浜石から薩埵峠に抜ければよい。よし近いうちに実行しよう。