はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

大谷嶺 2

2016-11-03 12:00:00 | 低山歩き
歩行記録   H28-10-31(月)
歩行時間:4時間20分   休憩時間:1時間15分   延時間:5時間35分
出発時刻:7時45分     到着時刻:13時20分
歩  数: 10、296歩(推定距離7.3km)    GPS距離3.0km
行程表
 大谷崩P 0:20> 扇の要 1:20> 新窪乗越 0:50> 大谷嶺 0:40> 新窪乗越 0:50> 扇の要 0:20> 大谷崩P 

 
                 山梨県側の山                                 山 伏

 遠くに見える山の名前は分からないが、唯一分かったのは昨年登った隣の山伏だけだった。
山伏の標高は2013mで大谷嶺の2000mよりは高い。名前のイメージからすれば大谷嶺の方が高そうに感じるが意外な感じだ。
2000mとか2013mならその年の年賀状の写真に使えたのに惜しい事をした。来年は2019年なので2019mの山が近くにないかしら。
いやいやそれより喜寿に合わせて770mか777mの山があればもっといいのだが、近くにないだろうか。

 
                静岡県側の山だが・・・・                          竜爪と花沢山が見える

 山梨県側の山には色が付いていたが、静岡県側の山はすべて墨絵のような黒っぽい色だった。
遠いからなのか、それとも光線の加減か?
 
 新窪乗越で聞こえてきた女性2人を含んだ4人のパーティーが登って来た。山に詳しい人がいるようで山を指しては説明している。
その内 「あれが花沢山と高草で、こっちが竜爪だ。」 の声が聞こえたので慌てて見たが、どこが花沢山か高草山か分からなかった。
そこで何処が高草山なのか聞いてみました。
右の写真の中央の平らな部分が静岡市街と海岸線。その左の最初のピークが高山で、次の双耳峰が竜爪だった。
更に海岸線の右に見えるピークが花沢山だが、高草山は写っていなかった。
何しろアップにすると、どちらに焦点が向いているか分からなくなるので、アップ写真はなかなか難しい。

 4人組のパーティーは焼津在住の60代で、毎日のように満観峰に登っている仲間だという。そこで思い切って聞いてみた。
 「満観峰のポストに、あの辺りの山の所要時間を書いた案内が入っていたのを知ってますか?」
 「アー知ってるよ。前にコピーしたのが何枚もポストに入っていたので1枚貰ったよ。」 
おッ ラッキー。だが違う人が
 「あれは山と山が直線で書いてあるので方向が分からないし、距離も分からない。」 ガクッ。
 「前に花沢山にも入っていたけど誰が入れたのかなぁ。俺たち仲間じゃないけど飯間山なんかもあって結構歩いている人だよ。」
 こうなると正体を明かせなくなり 「私も1枚欲しくて」 とお茶を濁しておいた。


                                  山頂からパノラマ写真

 
                 富士山が見えた                                 アップ

 山の名前を教えていた人に富士山は何処から見えるか聞いてみた。すると
 「ここから富士山は見えないよ。富士山なら山伏からのが綺麗だ。」とおっしゃる。
アレー確かネットに大谷嶺山頂からの富士山の写真が紹介されていた筈だが、変だなぁ?。
余り自信だなかったのでそれ以上聞くのは止めて、山頂付近をウロウロしながら富士山を探してみた。
先ずは東側の八紘嶺に向かう感じの良い道を少し下ったが、林が続き富士山が見える気配はない。
また元に戻り今度はロープを跨いで林の中をうろついていると、辺りと違った色の物体が目に入ってきた。オッ富士山かと目を
凝らすがハッキリしない。木の枝の少なそうな所に移動ししてやっと富士山を確認できた。
ネットに掲載されていた富士山の写真は、木の上に大きく聳えた富士山だったが、今更怖い場所に探しに行くのも嫌なので、この写真で
ヨシとしておこう。

 
                   降り口                                   巻 道

 4人パーティーに 「満観峰で会いましょう」 と挨拶をして先に下りだした。
林の中の巻道はハッキリしていて危険な所は無く、それにこのコースの危険度も分かったので安心して歩く事が出来た。

 
     扇の要への道(手前の斜面に電光形の道が見える)                  雨畑林道への標識

 崖の縁に出ても景色を見て写真を写す余裕も出てきた。扇の要からのガレ場に電光形の道が見えている。
歩いている時はそれほど感じなかった傾斜だが、ここから見るとその凄さが分かる。富士山より急かな?

 「林道 井川・雨畑」 と書かれた標識が建っていたが雨畑林道に行く道なのだろう。
踏み跡はついているが、ここを歩く人はどんなコースを取るのだろうか? 雨畑に行くにしろ、井川に行くにしろ、長い林道を歩かな
ければならないのに何が面白いのだ。など考えていてハタと気がついた。
そうか、林道に車を置けば大谷嶺には一番短い距離のコースになるのではないかと。(想像です)
こんな事を考えなら歩くので一人でも全然淋しくならない。

  
               ルビーのような木の実                               リンドウ
  
 余裕が出てくると植物にも目が行くようになった。だが紅葉は終っていて花も少ない。
時折道に落ちていたルビーのように赤く輝いている実は何の実なのだろうか?
リンドウも一輪づつ淋しく咲いていた。

 新窪乗越からの最初の小手調べと感じた場所が、帰りにはどう感じるか興味があって、まだかまだかと思っているうちに
新窪乗越に着いてしまった。何でしょうね一体。恐怖感は自らが作りだす部分もあるのですね。

 新窪乗越で休んでいると4人組が下ってきて、休みもせずに扇の要に向かって行った。
そう云えば駐車場から大谷嶺迄2時間25分で歩いたと言っていたが、さすが毎日のように満観峰に登っているだけの事はある。

  
     マムシグサの実                行きに撮った場所から                       標高表示

 扇の要への下りで単独の男性2人に追い抜かれる。彼等の足取りはまるでステップを踏むようにヒョイヒョイと下って行く。
私も若い頃は上りよりガレ場などの下りが得意で、岩から岩へピョン、ピョンと渡ったものだが、今は既に夢のまた夢。
それどころか扇の要に着く前に休憩をする始末だった。

 去年山伏の下りでは、新窪乗越から西日影沢の駐車場まで一度休んだだけだったのにえらい違いだ。
因みにその時のデータと比べてみると、山伏の帰りの時の新窪乗越までの歩数は19、378歩で、今回は4、652歩だった。
そして乗越から駐車場までの所要時間は去年が1時間丁度で、今回は1時間18分。
昨年の1/4しか歩いていないのに今年は3割も増えてしまった。これが悲しい現実か、それとも今日の体調せいか。

 マムシグサの実は緑や赤は見た事はあるが、こんなのは見た事はない。
よく見ると赤い実が落ちた後のようだが、何れにしろ珍しい姿だった。

 行きには青空だった景色が、帰りにはどんより曇って乗越辺りは雲に隠れている。
今日一日半袖の下着に、上は長袖のYシャツの腕まくりで過ごしたが、風のあった乗越では少し寒く感じた。ガスが出始めた
今はきっと寒くてジャンパーを着こんだことだろう。何は兎も角早いゴールで良かった。

 駐車場近くに 「ここは標高 1247m」 の標識が建っていた。今日の最高峰の大谷嶺が丁度2000mなので、その差は753m。
持っているGPSの距離計はたったの3.0kmと悲しい数値だが、これは多分上り下りを無視した平地を歩いた距離なので
標高差の行き返りの分を加算すれば4.5kmになる。それでも短い距離なのにフ~疲れた。

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4 コメント

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Unknown (松理)
2016-11-03 18:00:23
 自分で作らない人は,言いたいことを言うものです。気を落とさないでください。
  『安倍山系』もどれだけ陰口を叩かれているやらです。
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Unknown (あや)
2016-11-03 19:48:14
はぐれさん、アクティブですね!
安部奥は私の好きな山域です。今よりもっと初心者でどこの山にも行けなかったころ、独りでせっせと安部奥の山々に登っていました。
読図練習も安部奥の山でやっていました。
大谷嶺の頂はすごく好きな場所ですよ。
はぐれさんにとっては、厳しい思い出の山域のようだけれど、ぜひとも仲間ウォークでも登ってほしいな。
安部奥の山は冬が特に良くて、大谷崩も冬に来ると、そこそこの高度感も味わえて「なんちゃって雪山」(笑)の雰囲気が楽しめるのでぜひぜひ。

ところで、安部奥の山に来るのにいつも新東名を使うの?
私なんて瑞牆山あたりまでなら、もったいなくて高速は使わないんだけれど^^;
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松理さん (はぐれ)
2016-11-04 08:46:45
ハハハ そうですよね。
使ってくれる人もいるのですから、それでヨシ!とします。
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あやさん (はぐれ)
2016-11-04 09:11:40
またまた凄い所を歩いて来たのですね。
S字峡、十字峡は私にとってはTV、映画の世界です。
まさか単独行? 
もう “あやさん ” なんて気軽に呼べません。 “あやさま” と呼ばなければ。

「老人クラブの無謀登山」 なんて見出しの新聞記事を読みたいのですか。
仲間ウォークは、安全・安心がモットーです。

高草に雪が降っても出かけない私ですが、樹氷は一度見て見たいと思っています。
本栖湖の竜ヶ岳はどうでしょうね。

新東名は安倍奥や甲府、富士五湖方面には、ICの場所が北にあり便利です。
ただ今回の新東名・藤枝-静岡とバイパスとの時間の違いはたったの8分。
これじゃお金を払って通る必要は無いかも。
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