はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

疲れ果てた高山・竜爪山

2011-10-09 16:51:55 | 低山歩き
 昨日は静岡市の高山と竜爪山に行ってきたが疲れ果ててしまった。
静岡市の北にある竜爪山を知っている人なら「そんな馬鹿な!」と思うだろうが真実疲れ果てている。
それも昨日より今日の方が疲れの出方がひどく、腰、脹脛が痛くて仕方ない。頭もフラっとする事もあるから、かなり重症だ。
歩いた距離は特に長くなく29kmしかなかった。そろそろ歳の影響が出始めたのだろうか?

       

草薙―梶原山―一本松―柏尾峠―高山―穂積神社―薬師岳―文殊岳―測沢―草薙
7:00   8:40    9:00   9:25  12:00   13:20   14:10   14:25  16:00 18:30
     3.8k    4.6k   5.9k   10.0k  13.2k   13.9k   14.4k  17.0k 28.5

 最初の想定外は梶原山への上りだった。先週山原から梶原山を歩いたとき尾根筋に「大福寺へ」の道しるべを見ていたので、今日はその道を登ろうと大福寺に向った。寺に着いて山に行く道を探していると地元のが来て教えてくれた。

       
        大福寺からの狭い舗装道

 その道はこれで車が登れるのかなと思う程の狭さで更にジグザクしていて、とても車は曲れそうもない道だった。歩くには特段支障はなかったが、終点にあったのは既に放棄されている茶畑とミカン畑だった。茶畑は私の背より高く伸び、小枝がはびこり中に入れる状態ではない。と言ってもミカン畑も木の間は無理なので枝の下を這って進むしかなかった。そこが終わると今度は葛の蔓が縦横無尽に延びていて横切る事は出来ない。仕方なく靴先を手で持って蔓の上に足を上げて渡るのだが---大変だった。
ただ全てがこの調子ではなく、状態の悪い場所の5mほど先には歩けそうな道も見えるので先に行きたくなる。また上を見れば尾根も近くに見えるので、どうしても上に進みたくなってしまった。
なんとか尾根道に辿り着いた時はホッとすると同時に心身ともに疲れてしまった。

 今計算してみると草薙から大福寺まで1分間に100m弱だった歩行速度が、寺から尾根までは分速12mしか進んでいない。それも舗装部分を抜かせば10m以下の速度だったろう。
 薮漕ぎを終え尾根に出た場所は大福山の直下で、山頂にはすぐ着いた。前回道しるべを見たのは、もっと先だったので矢張りあの舗装された道は間違いだったのだろう

 最近では自分の歩きに制約を付けていて
1.シュラフや炊事道具は持たない  2.鎖場が無い 事を行程の条件にして歩いている。
しかしこれからは 3.薮漕ぎがない ことも条件に加えなければならなくなってしまった。

     
      梶原山山頂

 梶原山は人気がありいつ来ても登山者がいる。麓の人は運動代わり山に来ているようだ。
そうそうこの山は以前にも紹介したが、鎌倉武士の梶原景時が鎌倉から逃げてきて、地元の地侍に追い詰められ自害した山です。標高は279mと低いが静岡と清水が良く見える山です。

     
      梶原山から竜爪山

 写真左に見える双耳峰の山が竜爪山で、左が文殊岳(1041m)右が薬師岳(1051m)です。そこから右の尾根伝いにある双耳峰が高山(836)です。
この時点では竜爪山には行く予定はなく、高山から先週行った山原に登ろうと思っていました。

     
      一本松公園

 名前が山なのに公園と付いていて非常に言いづらい山の一本松公園ですが、ここも標高304mと低いのに眺めが良く、特に清水市街が良く見えます。

ここから柏尾峠までの尾根の山道は先週歩いたので、今日は農道を歩いてみました。すると

     
      土砂崩れの農道       

 台風15号にやられたのか農道が完全に遮断していた。写真では良く分らないでしょうが白い部分がガードレールです。
今更戻るわけにも行かず山側に登ってみると、私のような物好きがいるのか踏跡があり無事渡る事が出来ました。
 先週来た柏尾峠からは山道になります。道しるべには「山原90分」となっていました。先週山原から農道を一度麓のまで下り、再度農道で柏尾峠まで来て80分でしたので、少し時間が掛かりすぎの感じがしました。
 柏尾峠までと違い、こちらの山道は余り人が入っていないのか、蜘蛛の巣、山林内の倒木、竹林の中の倒竹(?)が多く歩きにくい状態でした。倒木などを見ても今年の倒木とはとても思えないような物も多く、行政もこのハイキングコースには力を入れていない感じです。
 山原への分岐へ1時間で着きました。思ったより遠い感じです。
道はここから更に悪くなり山林の中は枝折れが多く道が判然としません。山林を出て日向になると今度は雑草が生茂っていて草を掻き分けながら進みます。倒木も多くなりました。

     
     倒木地帯

 綺麗に枝打ちされた山林に入ると踏跡は殆ど見分けがつかなくなり、所々の木に巻いてある赤や黄色のテープが目印になる。見つけたテープの木の下に来て次のテープがすぐ見つける事が出来れば問題ないが、殆どがそうはいかない。そこで勘を働かして今までのテープは頂上に向って直登の状態にあったので、頂目指して直登して行く。
これが下りだったらどうしよう。登りなら頂を目指して上に上に進めば頂に着く。だが下りは全てが下りで少し方向が違えれば飛んでもない方向に行ってしまう危険性がある。

     
      綺麗な林だが

 そんな不安を感じながらピークに出る。どうやらここは高山の山頂でなく双耳峰の一つの峰のようだ。眺望は何も無し、苦労させた割には面白くないピークだった。
柏尾峠から既に2時間以上、山原分岐からも1時間以上経っている。帰りはこの道を下り山原分岐から山原無線中継所を経て清水駅に戻り予定だったが、しかしこの林の中の道を下る気はなくなってしまった。だが高山からの眺めはきっと素晴らしいだろうと期待を先延ばしにして気分を盛上げる。

 ピークを過ぎてからの道は何故か分りやすくなった。10分ほどで麓からも見える送電線の鉄塔の下に出る。鉄塔の上が山頂と思うが、道しるべには高山山頂はもっと先に分岐があるようになっていた。素直にその指示に従い鉄塔には寄らずに前進する。そのうち山頂と思えるピークが過ぎてしまった。これはあの道しるべの分岐は鉄塔経由を意味してたのではないかと思い出した。そうなると前に進む気は失せてしまったが、かと言って後戻りも癪だ。山林の中は幸い歩ける状態だったので鉄塔を目指して進みだした。だが急な斜面を斜めに進むのは中々歩きにくく、足首をぐらしてしまう恐れがある。そこで鉄塔させ見失わなければ大丈夫と直登に変えた。
12時丁度高山山頂に着く。麓から正午を知らせるサイレンの音が聞こえてきた。

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