はぐれ遍路のひとりごと

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運転免許証の更新その2ー認知機能検査

2019-03-19 16:02:43 | 躄日記
運転免許証更新時の認知機能検査とは、公安委員会から送られてきた案内によると

  検査時間30分 手数料750円
あなたの「記憶力・判断力」を検査して
   〇「心配ない(第3分類)
   〇「少し低くなっている(第2分類)」
   〇「低くなっている(第1分類)」
の区分に判定し、その結果に基づく講習を実施します。
また、「第1分類」と判定された方は、医師の診断を受けていただきます。(費用は自己負担)

認知機能検査結果に基づいた講義、運転適性診断、運転実技、個人指導などを行います。
検査結果によって、講習時間と手数料が異なります。
  検査結果  講習時間  手数料
 第3分類の方  2時間   5100円
 第2分類の方  3時間   7950円
 第1分類の方  3時間   7950円


特段の根拠は無いが、まだ認知症は大丈夫だと思っている。
今年だって確定申告を自分で行ったし、日曜の新聞に掲載される数独も、一応最高レベルまでクリアできる。
確かに毎日が日曜日で曜日の感覚は薄くなっているが、これも必要ないからであってボケたからではないだろう。
確かに時折人の名前や花の名前を思い出さないことが多くなってきたが、これも後期高齢者になったのだか当然な症状だろう。
なんて自分に都合よく解釈して気楽に検査日を待っていた。

ただ問題は静岡の自動車学校まで行く 『足』 のことだ。
自動車の運転は発病後もしていて、支障のあるのは車の乗り降りだけで運転席に座ってしまえば特段の支障は無い。
だが発病後運転している距離は短距離ばかりで旧志太郡内しか運転をしていない。
長距離を避けていたわけではないが、特段遠くに行く必要がなかったので近距離ばかりになっていた。
なら、心配せずに車で静岡まで行けば良さそうなものだが、ここは病気のせいか弱気の虫も湧いてくる。

何しろ発病以来常に感じているのは手足の痺れと、常に感じる疲労感だ。不調なときは靴下1枚履くだけで心拍数は上がり
動悸がしてくる。そんな時に階段を上がろうとすると、杖に頼っても手摺に縋り付いても上りきる事が出来ない。
若し長距離運転をして疲労か酷くなったら、例え自動車学校へ行き着く事が出来ても、認知症の試験を解く力があるかどうかだ。
それも困るなと、悩んでいると藤枝に住む娘が自分から 「送迎する」 と言ってきてくれた。
これには助かり二つ返事でお願いした。


機能試験の受験者は13名で、当り前のことだが全員が年寄りだった。その所為ではないだろうが自動車学校の職員は
中々威張った態度で客に対する話し方ではなく、一段上から物申すと言った感じだ。
中でも各自動車学校に予約が殺到していて、予約ができない状態になっていることに関し
「今頃になって静岡市内の自動車学校に予約をしようと思ってもできません。静岡が駄目なら焼津、藤枝、島田と連絡し
それでも駄目なら掛川、磐田、浜松と予約を入れる事です。前回の人は浜松でようやく予約が取れたと言っていた。
ともかく免許証の更新日を1日でも過ぎれば免許証は失効してしまうからね。」


こんなシステムを構築した公安委員会が悪いのに、弁解は一斉言も言わず、唯々自分でさっさとやれって感じだ。
一言言いたかったがまだ試験前、ここで余計な事を言って採点時に手加減をされたら困るとグッと我慢をした。

集合場所と試験会場は別の場所で13人の受験者には広すぎる感じの部屋だった。
会場に入り携帯電話と時計はポケットに仕舞い見る事が禁止された。これだけでも問題の予想は付いてしまうが
案の定1枚目の問題には ・今日の年月日 ・氏名 ・生年月日 ・今の時刻等を書くようになっていた。
生年月日なら昭和などの年号を入れるが、今日の日付となると年号を入れないことが多いので注意して “平成” を入れた。
次に今の時刻を記入する欄には 「 時 分」 しか書いてない。しかし時計は閉まってあるので正確な時間はもう分らない。
で、「1時40分」頃 と書いておいたら、巡回してきた検査官が 『頃』 は消せと指示を出す。
納得は行かなかったが指示に従っておいた。

次の問題はランダムに書かれた「0から9」の数字の中から、指定された2数字に斜線を引く物だった。
10行ぐらいあったのだろうか、でも全部はやり切れず2行ほど残ってしまった。
マ~100点を求めているのではないので無理して全部やる事は無いと、この辺りまでは余裕があった。
次の問題も今と同じだったが、文字が小さくなり行数も増え、消す数字が三つになっていた。
勿論優しかった前問が完了しなかったのだから、今回も当然残ってしまった。しかも3行も残った。
確か運転免許試験は60点以上が合格だった筈だ。この手の検査も同じような物だろうと気を楽にすることに。

次の問題は4種類の絵が描かれたボードを順番に4枚、計16種の絵を見せられた。次にボードを仕舞ってから、解答用紙に
覚えている全ての絵の名前を書きだす問題だった。
ウーンどうやらこの問題が一番難しく、私はどうしても4枚の絵を思い出す事が出来なかった。
それでも多分60点以上は行くだろう、と諦めた。

最後の問題は今見た16枚の絵の名前を書くのだが、今度はヒント付いていて、「動物  昆虫  果物  乗り物  道具  ・・・・」
などなっているので 「動物 サル 昆虫 カブトムシ 果物 バナナ 乗り物 ヘリコプター 道具 ノコギリ ・・・・・」と
記入していく物た。ヒントがある分優しかったが、どうしても一つ思い出せず、百点を取るる事ができなかった。 

これで認知機能検査は全て終わり、集合場所に戻り採点結果を待つことになった。
点が良ければ次回の講習は金額で2850円、時間は1時間短くて済む。ここは矢張り第3分類の記憶力、判断力に心配ないになりたい。

結果はこの後検査官が 「認知機能検査結果通知書」 なる物を手渡してくれるそうだ。

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