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鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

善徳寺まつりから学ぶこと

2024年03月06日 | 議会活動
令和6年3月6日(水) 

 先週日曜日、富士市今泉地区で開催された「善徳寺まつり」に来賓として出席し、法要にも参加して地域住民の皆さんと懇親を深めてきました。




(善徳寺まつりから)

 善徳寺は、戦国時代の1554年に、甲斐の武田家、相模の北条家、駿河の今川家がこの寺で会合し、「甲相駿三国同盟」という和平同盟を締結した場所とされています。

 戦国時代には、同盟関係を強化するため、政略結婚が度々行なわれました。婚姻は戦略の一部として行なわれ、同族の生き残りのために献身を強いられるのが女性の宿命でした。
 北条氏と今川氏は、長い間友好関係にありました。しかし、1537年に今川義元が武田信虎の娘を妻として迎えたことから、今川、北条両家の関係は険悪になりました。 
 その後、今川、武田、北条氏の間に戦闘が繰り広げられ、戦況は膠着状態となりましたが、臨済寺住職で、今川義元の軍師太原崇孚(雪斎)が仲介し、甲斐の武田信玄、駿河の今川義元、相模の北条氏康三者に不可侵を誓わせました。これが「甲相駿三国同盟」で、いわゆる「善得寺の会盟」で成立したともいわれています。

 相互に戦わず平和を尊重するための約束であることから、その重要な会議が行われたことを後世に残すために市の協力もあって公園として整備し、またその歴史を広め、郷土愛を育むための地域での取り組みが「善徳寺まつり」です。

 先ほどの説明に出てきたように、「政略結婚は女性の宿命」や「相互に戦わず平和を尊重」は、今の時代、世界や社会情勢を見ると、考えさせられるものがあります。
 現在では、女性の力は世の中を動かしていくことは当然のことであり、主体性を持ってその存在感があります。男女の差はありません。
 そして、今誰もが一番痛切に感じていることは、平和のありがたさです。世界各地で戦争や紛争など続いており、多くの市民が犠牲となっています。こんなにひっ迫している情勢に大きな危機感を抱いています。リーダーの話し合いによる判断で争いは避けることができる。昔、この地で実現できたことを忘れてはなりません。

 良いこともそうでないことも歴史から学ぶ。地域にある史跡を活用して、まちづくりの糧とすることが大切と感じました。
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