鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

簡易水道組合の総会

2018年05月06日 | 議会活動

平成30年5月6日(日)

 

 今日で連休も最終日。天候が崩れたのは5月3日だけでしたから、天候に恵まれた連休をどのように過ごされたでしょうか。

 

 私は各地の行事にお声がけをいただき、そこに足を運ぶほかは、一日だけ自宅で過ごすことができました。行事の中には総会が何カ所か含まれ、充実した連休を過ごすことができました。

 

 そのなかから簡易水道組合の総会について触れてみたいと思います。簡易水道組合の総会は、連休のはじめに一箇所、連休後に一箇所が予定されています。3月からを含めればまだ数は増えます。

 

 簡易水道組合は地域住民が立ち上げた上水道運営組織で、市などが運営する上水道事業と基本的には事業内容や責務については変わりません。

 総会に出席した簡易水道組合の事業内容の例では、水源は地下水であり、それをポンプで汲み上げて高台にある配水タンクに貯め、供給エリア内の一般家庭や事業所などに水を供給します。どのくらいの水道を利用したかは、供給先毎に検針器があり、検針員が隔月で確認し使用量に応じた水道料を請求して、利用者が支払います。

 供給は主に飲料水のために、安全で安心、かつ安定的に供給しなければなりません。安全と安心は法律に基づき、定期的に第三者機関による51項目の水質検査が行われ、この水質基準が守られることで確保されます。衛生上の管理のためには、法に従い消毒液の投入なども行われるなど、常に対策が講じられています。

 安定的に水を供給するためには機器類の保守が欠かせません。また、漏水などには即応することも必要で、これらに対応できる技術も取得しています。

 さらに、施設は老朽化による更新や延命化も必要となり、設備投資に見合う事業を水道料金で賄っていくことが求められます。

 これらが遵守されているか、運営に問題がないかなどの検査を行うのは県の役割です。

 

 さて、富士市の簡易水道の現状を見てみましょう。

 多くの市民にとって、水道事業は市が運営するものと理解している人は少なくありません。それは、簡易水道事業が富士市東部に集中し、市の総人口が25万人に対して供給人口は1万人余という現状があります。

 簡易水道の歴史を語る時に必ず触れることは、昭和40年代の高度成長期に、揚水型企業の過剰取水による地下水位の低下があり、全市的に発生した異常事態に対して、自衛手段として地域の有志が私財を投資し設置したもので、このまちの発展を支えてきた地域住民の崇高な郷土愛の賜であることを忘れてはなりません。

 時が経ち、運営者の高齢化や巨大地震に対する防災・復旧対応などを考えると、この先、脆弱な簡易水道組織が富士市営水道との統合は避けて通れないものとなっています。

 運営者の皆さんは様々な統合課題を克服しながら、普段の水道事業者としての責務を果たしているもので、そのご尽力には心から感謝するものです。

 

 簡易水道事業を巡り、今後も運営者はご苦労が続くと思いますが、水の利用者であり組合員である住民も、総会の折に簡易水道事業の運営について関心を高める必要があると感じました。

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