何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

一流たちの修業時代

2011-03-28 21:45:30 | Book Reviews
「一流たちの修業時代」 野地秩嘉・著、光文社新書471、2010年7月20日

p.16 Be daring(勇気を持って)! Be first(誰よりも先に)! Be different(人と違ったことをする)!

p.26 失敗は大切です。仮に成功していても、ひょっとしたら自分は失敗してるんじゃないかと思わなきゃいけない。成功していると思いあがってはダメです。もっといい方法、もっといい商品がないかと常に追い続けること。成功者とは失敗を体験して、それでいて楽観的に前進していく人だと思う。

p.37-8 私は常に会社の永続を目指すと言っている。企業は規模や大きさではなく永続することに価値がある。そして、会社が長く続くためには急成長は必要ありません。低成長でいいんだ。会社の成長というと世間一般では売上高が増えることを考えている。しかし、当社の定義は違う。仮に売上高が同じでも、適正な利益があり、その利益を正しく使って外部の人も社員も「オレは成長した」と実感できれば、それは「成長」なんだ。社員全体の幸福度の総和が大きくなっていくことが成長なんだ。

p.39 つらいこと、苦しいことは忘れること。オレは昔を振り返ることは好きじゃない。それに、「おしん」みたいなドラマも見ない。後悔しても意味がない。前向きに生きられなくなるからだ。つらいことを忘れてしまえば、自分の人生は楽しい思い出で満たされる。過去のことを考えるより、夢を見る。そして、末広がりで生きていくんだ。

p.53 経営者は苦労したほうがいい。最初から順風満帆でスタートを切ったら、必ずよそ見をします。現場へ行かなくなり、部下に仕事を任せてしまう。数字ばかりを眺め、現場の変化に気づかなければ、失敗するのも当たり前です。創業経営者ならばなおのこと。自分の身を会社に捧げるくらいの気持ちでいないとダメです。

p.54 人間に苦労は必要ですが、苦労をしている最中に不遇と思ってはいけない。

p.54 行き当たりばったりでいいから、その日その日を全力で生きる。大きなことを考える前に、手を抜かずに1日仕事をしてみる。そうして、目の前の人に喜んでもらえればそれでいいじゃないですか。

p.65 バカな真似でもしない限り人は動いてくれません。

p.78 「あれは修業時代だった」と言う人は、その後、劇的な展開があって、「自分は成功した」と満足している人だから。つまり、就業時代はもう終わった、オレもえらくなったもんだと言っているようなものです。そういう考え方をする人は、その時点で輝きを失ってしまうのではないでしょうか。
 少なくとも私はそういった考え方には違和感を覚える。人間はいくつになっても、仕事に取りかかるたびに、修業は続いていると自らを叱咤するべきです。

p.86 福沢(諭吉)先生は「教育とは教えることではなく、学生の持っている資質を見つけ出して伸ばすこと」とおっしゃった。 #edu
 では、他人の資質を見つけるにはどうすればいいのか。これまた観察なんです。素直になって相手の資質を見る。それしかありません。

p.102 今の自分を修業時代だと思っている人は何でも挑戦して、何でもやったらいいんですよ、たとえ妄想であっても、いつか実現する日はくる。実現しなかったら、その時はその時でまた頑張る。

p.114 教育とは子どもたちが持っている、たがを外すことなんじゃないかな、と。そして、いいところを褒めて伸ばしてやれば無限の可能性が開けてくると思った。

p.143 修業はそれ自体が目的ではなき。自分の力を発揮するために実力を蓄えることが修業であり、大切なのは力を発揮する舞台を自分で作ることだ。
 修業の終わりを決めるのは他人ではなく、自分自身なのだ。

p.224 経験したことのないトラブルや状況に直面した時に大切なのは、ビジネスノウハウやテクニックではありません。心のなかに支えがあるかどうかです。メンタルな力がないと乗り切ることはできない。

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