何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

二宮金次郎のエライところは

2006-03-15 23:05:07 | 思いつくまま
 二宮金次郎だなんて、小学校か近所のお宮にあった石像から受ける印象で、働きながら勉学も怠らないイメージであったが。勤勉はともかく、倹約という感じではなかった。

 二宮金次郎 天保の大飢饉を救う その時歴史が動いた(NHK)より・・・・・

 今の世の中、大飢饉が起こるとは思わないが、不況続きで出口も見えず、バブル崩壊後の苦しい生活を強いられているといえば、飢饉にも通じるところがあるようだ。

民が安定しなければ国は繁栄しない

 そうねぇ、社員をしいたげておいて、会社が良くなるなんてありえない。そういう会社はどこにでもあるのでは? そういう会社に限って、えてして「社員を大切にするのがわが社のモットー」のように言っていたりする。あぁ、大矛盾。

政治が行き届かず、飢饉に及んで民を死にいたらしめるとすれば、一体なんと言って天に謝罪するのか

 経営者が適切な手を打たず、チャンスをみすみす逃しておきながら、社員が疲れ果てているのを、いったいどう説明するのか。苦しい時代は、時が経てば春が必ず訪れるのとはワケが違う。苦しいからと、皆が余計に身を固くしているからこそ、動くことに意味があるのだ。

現場で苦しんでいるのを知らぬフリをして、自分の立場のことだけを守ろうとするヒラメ族、与えられた範囲の中でしか考えようとしない

 周りがどうあろうと、自分の職務を遂行することがミッションだと思っている。自分さえ良ければ、他は他の問題だと切り捨てる。縦割り行政か。

 結局、そういうダメ役員やダメ上司に惑わされず、冷静にやるべきことは、
・第一線で働く、現場から必要と思われること
・現場の苦しさを救う働きをすること
・苦しいながらも、現場に安心感を与えること

 危機に瀕して(どれだけ危機感を持っているかは、感性に差はあるだろうが)、何が必要かを説いてくれたのが、二宮尊徳翁だったということのようである 

 地縁や利益による共同体のほか、使命による共同体というのもあるのではないか、という考えも重要だと言う。今でいうNPO、NGO、協同組合のようなもの。狭い了見の戒めなのだろう。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジェネリック使用促進に臨むにあたり

2006-03-15 13:54:50 | くすり雑感
 薬局が、あるいは薬剤師が、今春のジェネリック使用促進の時代を迎え、何を“楽しみ”や“やりがい”、“使命”と思えばいいのか。

 ジェネリック化が進むほど、直接その恩恵を受けるのは国と患者さんである。医療費を下げたい国の思惑通り進み、患者さんも自己負担金額の軽減が期待できる。それは別に否定もしないし、それが根底に流れているのだから、それはいい。

 では薬局はどうジェネリック化を受け止めればいいのか。国が医療費を下げるって言っているんだから、黙って収入を下げられて、打たれるがままに打たれていればいいのか。単純にこれまでと同じことをしていたら、平行移動するがごとく、そのまま収入は下がる。

 1人の患者さんに「新たに」何らかのサービスを提供して、それがそのまま加算となってマイナス分を補填するものは何もない。何もないからといって、手をこまねいていればダメだし、だからといって薬剤師が薬剤師の専門性や領分を外れて、全く別の事に手を出すのも考えものだ。薬剤師をマットウするだけでもたいへんなのに、与えられた時間は1日24時間しかないのだから、新たなことに手を出して、本分を削ったら本来の責務手薄になり、質を下げざるをえなくなるからだ。

 すべきことは他の手を出すのではなく、薬剤師の仕事をもっと高めることだ。ただでさえ、十分できていないのだから。特指算定だって汲々としており、誤魔化して算定している向きさえあるのだから。

 ジェネリック化によって得られる自己負担金軽減は、患者ニーズでもあった。そのために在庫も増やさなきゃいけない、説明も増える、薬局はマイナス改定のうえやらなきゃいけないことが増えるという、いわば「泣きっ面にハチ」のようにとらえていることはないか。

 確かに準備も含めてしなければいけないことは増える。でも、先発品は時間の経過となって一種の「公共的財産」になったのが「後発医薬品」だと考えたら、そのような仕組みが社会の中にあるとしたら、マイナス改定だなんてわめいているのではなくて、いかにジェネリックを希望する患者さんに対して、薬の専門家として前向きに対応して、薬局を頼りにするといった評価を得るべく、かかりつけとして認めてもらうべく、ファンを増やすがごとく、ジェネリック化をそのネタとして、「これはチャンスなんだ」と受け止めてはどうだろうか。

 少しでもジェネリックに対して否定的な情報を与え、不安をかきたて、これまで通り先発品でやろうとか、うまいことを言って儲かるジェネリックを探して、それでマイナス分を抑えてやろう、なんて姑息なことを考えずに・・・。
 患者さんとの接点は増えるわけだし、これまで以上に薬局や薬剤師というものを理解してもらって、存在を認知してもらえるよう、ピンチをチャンスに変えてはどうかと思うが、いかがだろうか 
 
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする