街の薬局がタリウムを16才の女子高生に販売して、その女子高生が母親に対してタリウムを飲ませるという殺人未遂事件を起こした。化学部に所属する、優秀な生徒だったらしい。
タリウムは、薬局から購入したという。未成年に劇物を販売した、ということで薬剤師を咎めるのは簡単だが、薬剤師に関する謎はそればかりではない。
タリウムなんていうシロモノを求めに来て、おかしいと思わなかったのだろうか。化学の実験だか、宿題で必要だとか言う理由を述べたという報道があるが、それにしてもだ。未成年に販売できないものを、学校側が学校の都合で、生徒に買わせるのか。本当にそうかなぁ、と疑えなかったのだろうか。学校に“照会”できなかったのだろうか。
どうせ、タリウムなんて薬局に常置してあるはずがない。急遽、取り寄せただろう。その間に調査でたはずだ。
百歩譲って、いったいタリウムってどういう毒性のあるものか、調べなかったのだろうか。万一、悪用(今回のケースはまさにそう)されたら、事件を引き起こしかねないものかどうか考えて、販売に慎重になれなかったのだろうか。
以前、アジ化ナトリウムをポットに混入させる事件があった。亜ヒ酸の事件もあった。タリウムは、怪しいものリストになかったから、売ってしまったのか。
今だから言えることかもしれないし、他人事だから言うのかもしれないが、高校生と言えども、親か先生同伴でないと販売しないくらいのポリシーは欲しかった。
自分が断っても、他の薬局が販売しちゃうかもしれない。だったら同じだろう・・・とか、ここで断って、不親切な薬局だという評判にでもなったら困る・・・、といった発想が頭をよぎらなかったか。何て思われようと売らず、地域の薬局に「こういう出来事があった、みなさん注意!」的な警告を出してもよかったかもしれない。
薬剤師は街の化学者だ、といったようなことが言われるが、どうも買いかぶりではないかと思う。サリン事件のときも、薬剤師ならサリンくらい作ることできるんでしょ・・・的な言われ方があったが、全くの誤解だと思う。
薬や薬物に関する本やミステリーなどをたくさん読んでいる人だったら、タリウムということでピンとくるものがあったかもしれない。
薬剤師は、化学者はおろか、科学者でもないし、社会人でもない人種のようだ。
タリウムは、薬局から購入したという。未成年に劇物を販売した、ということで薬剤師を咎めるのは簡単だが、薬剤師に関する謎はそればかりではない。
タリウムなんていうシロモノを求めに来て、おかしいと思わなかったのだろうか。化学の実験だか、宿題で必要だとか言う理由を述べたという報道があるが、それにしてもだ。未成年に販売できないものを、学校側が学校の都合で、生徒に買わせるのか。本当にそうかなぁ、と疑えなかったのだろうか。学校に“照会”できなかったのだろうか。
どうせ、タリウムなんて薬局に常置してあるはずがない。急遽、取り寄せただろう。その間に調査でたはずだ。
百歩譲って、いったいタリウムってどういう毒性のあるものか、調べなかったのだろうか。万一、悪用(今回のケースはまさにそう)されたら、事件を引き起こしかねないものかどうか考えて、販売に慎重になれなかったのだろうか。
以前、アジ化ナトリウムをポットに混入させる事件があった。亜ヒ酸の事件もあった。タリウムは、怪しいものリストになかったから、売ってしまったのか。
今だから言えることかもしれないし、他人事だから言うのかもしれないが、高校生と言えども、親か先生同伴でないと販売しないくらいのポリシーは欲しかった。
自分が断っても、他の薬局が販売しちゃうかもしれない。だったら同じだろう・・・とか、ここで断って、不親切な薬局だという評判にでもなったら困る・・・、といった発想が頭をよぎらなかったか。何て思われようと売らず、地域の薬局に「こういう出来事があった、みなさん注意!」的な警告を出してもよかったかもしれない。
薬剤師は街の化学者だ、といったようなことが言われるが、どうも買いかぶりではないかと思う。サリン事件のときも、薬剤師ならサリンくらい作ることできるんでしょ・・・的な言われ方があったが、全くの誤解だと思う。
薬や薬物に関する本やミステリーなどをたくさん読んでいる人だったら、タリウムということでピンとくるものがあったかもしれない。
薬剤師は、化学者はおろか、科学者でもないし、社会人でもない人種のようだ。