何かをすれば何かが変わる

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名ばかり管理職

2008-02-12 23:26:00 | 思いつくまま
マクド裁判の教訓 名ばかり管理職、改めて新基準を 2月7日16時55分配信 産経新聞

 外食チェーンの店長が、「管理職というのは名ばかり」として、一般社員と同様に残業代を払うよう会社に求めた訴訟判決で、東京地裁は店長の訴えを認めて支払いを命じた。労働形態が流動化する中、判決は賃金制度のあり方にも一石を投じるとみられる。

 「名ばかり」かどうかのポイントは、「店長」に人事考課の最終決定権をはじめ、企業経営上の重要な職務と権限が与えられているかどうか、で決まるとみるのが一般的だろう。マクドナルドの判決もこの視点について判断した上で、訴えた店長は「管理監督者」ではないとされた。

 ただ、店長が管理監督者かどうかは、会社の仕組みで決まることがあり、単純に店長が管理監督者かどうかを決めるのは困難な点も多い。

 チェーン薬局の多くや、開設者が薬剤師でない薬局(管理薬剤師が雇われ)では、ひとごとではない報道ではないか。

 人事考課の最終決定権はあるようでないようなものだ。参考までに人事考課をしても、そこには他の目も入り、覆される余地が残されているだろう。

 企業経営上の重要な職務と権限などというのも、建前だけであって、実際は有無を言わさずにその通りスタッフを動かせと、操られているようなものだ。会社に都合が良ければ権限として認められ、都合が悪ければ行き過ぎだと批判される。要は個人として尊重などされていないのが、チェーン薬局の多くの管理薬剤師ではないか。

 薬局には法的に管理薬剤師を置かなければならないので、仕方なく置くものの、そういう点ではまさに“お飾り”にすぎない。
 仕事も、誰かがやらなきゃ始まらない以上、誰もやるとしない以上、管理者が動かざるを得ないので、必然的に管理者手当に見合わない残業がのしかかってくる。不定期に「やれ」と言われれば、諦めの境地で従わざるを得ない。

 まさに肩書きだけで、体よく残業代を支払わなくても済むうえ、管理者の人事考課を人質にとったように遠隔操作で操り人形化している、そんな様子にも見えなくもない。

 残業代や必要な手当を払えということ以前に、人間として、薬剤師としてもっと尊重された扱いをされてもいいのではないか、と思われる。

 「名ばかり管理職」、まだ今年も2月半ば、先が長いが流行語大賞にでもノミネートしたい言葉だ。
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