今年度、大半の薬局は昨年度に比べ、経営に苦慮していることは業界の誰もが認めるところだろう。薬局を続けることをギブアップする店舗も加速すると聞く。
どうしてそうなったのか、いきなりこうなったのではなく、少し前からその予兆はあった。そのなかでも応需処方せんの枚数が減った原因として、長期処方(長期投薬)を挙げる人が少なくない。たしかに処方せんは薬剤師が書いたり、勝手に変更できないので、それが原因ではない、とは言わない。
しかし情けなく思うのは、いまだにそれを挙げて理解や同情を求めようとしていることである。現在のように、一部の薬剤を除いてほぼ解禁状態になる前から、拡大の動きはあったのである。その時から「さらに拡大したらどうなるか、今後どう対応すべきか」という考察と行動が欠けていたといえるからだ。
・これまで持ち込まれなかった処方が、持ち込まれるようにするには、どうしたらよいか
・今来局してくれている人も、他に移ってしまわないためにはどうしたらよいか
といったことが、未来を予測しながら考察されていなければならなかったと思う。よって、単純に長期処方が増えて処方せん枚数が減少したのは仕方ない、と嘆いているのは、自らの無策を示すようにも映るのである。
長期処方の増加を持ち出せば、誰からも咎められない言い訳として通用すると思っているのだとしたら、今さらながらもはや見当違いであるとはっきり言っておきたい
どうしてそうなったのか、いきなりこうなったのではなく、少し前からその予兆はあった。そのなかでも応需処方せんの枚数が減った原因として、長期処方(長期投薬)を挙げる人が少なくない。たしかに処方せんは薬剤師が書いたり、勝手に変更できないので、それが原因ではない、とは言わない。
しかし情けなく思うのは、いまだにそれを挙げて理解や同情を求めようとしていることである。現在のように、一部の薬剤を除いてほぼ解禁状態になる前から、拡大の動きはあったのである。その時から「さらに拡大したらどうなるか、今後どう対応すべきか」という考察と行動が欠けていたといえるからだ。
・これまで持ち込まれなかった処方が、持ち込まれるようにするには、どうしたらよいか
・今来局してくれている人も、他に移ってしまわないためにはどうしたらよいか
といったことが、未来を予測しながら考察されていなければならなかったと思う。よって、単純に長期処方が増えて処方せん枚数が減少したのは仕方ない、と嘆いているのは、自らの無策を示すようにも映るのである。
長期処方の増加を持ち出せば、誰からも咎められない言い訳として通用すると思っているのだとしたら、今さらながらもはや見当違いであるとはっきり言っておきたい