新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
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岩湧山で出会った草木たち(1) 低い姿勢で可憐に咲くイナモリソウ:稲盛草

2005-06-27 06:10:58 | 植物観察1日1題
6月中旬泉州の岩湧山へ花を訪ねました。
山頂への木陰の道では、いろいろな花が私たちを迎えてくれました。
中でも珍しい可憐な花はイナモリソウ:稲盛草(アカネ科)です。江戸時代に名古屋の花屋の久兵衛さんが伊勢の稲盛山でこの花を見つけ名づけたといいます。
関東南部より南の山地でやや湿った木陰に生える、小型の多年草で、茎は短く5~10cm、4~6枚の葉が茎の上部につき、茎、葉ともに毛が多くついています。6月頃茎上部の葉の間に淡紅色の長筒状の可愛い花をつけます。花冠は漏斗状で先が5裂し、各裂片は卵型で、雄蕊が5個あります。
地面にはいつくばったように咲き、うっかりすると見落としそうな小さな花ですが、しっかりと胸を張って咲いていました。