新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
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天橋立に咲く(5)トベラ:扉の木

2005-06-16 06:22:50 | 植物観察1日1題
海岸などによく生える高さ3-4mほどの常緑樹のトベラ:海桐花、扉木、扉の木(トベラ科トベラ属)は、昔節分や大晦日に戸口に挿して鬼払いした風習から“扉の木”から転訛してこの名があるといわれます。枝先に集まってつく箆のような葉が裏側に巻くことが多いのでわかりやすい木です。
最近は、公園や道路わきの緑化樹として街中で普通に見られることから格別の注意を払われることがないようですが、写真のように、海岸で樹一杯に花をつけた成木を見るとなかなか美しいものです。
枝や葉に独特の臭気があり、これが魔よけの使われた理由だと思いますが、枝先にびっしりつく5弁の花は咲き進むにつれ白から黄に変化し、強い芳香があって捨てがたいものがあります。