簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

瀬田の立場(東海道歩き旅・近江の国)

2024-05-27 | Weblog
 「瀬田名物 たにし飴」の辻末製菓舗が立地する「神領」の交差点で
左折すると、建部神社の参道が松並木と共に伸びているが、東海道はこ
こで右折する。
曲がれば遙か前方に「瀬田の唐橋」が見えてくる。



 通りは県道2号線で道幅は随分と広くなり、旧東海道の面影は何所に
も残されてはいない。通行する車も増え、交差点では信号待ちで車列が
出来るほどで、心なし観光と覚しき乗用車が多いようだ。



 この辺りは嘗て上り下りの立場が有ったところだ。
石畳風の歩道に沿って、銀行や事務所、住宅などが建ち並び、それらに
混じって趣の有る古い建物で店舗を構える姿をいくらか目にすることが
出来、町並は繁華な様子を見せている。
うなぎの名店として知られる「山重」もそんな店のひとつだ。



 瀬田鰻の引き売り屋台「山形屋右重衛門」として創業以来、400年以
上の歴史を誇る店だ。この瀬田の地域でとれるうなぎは、大振りでいき
が良く、大変美味と伝えられているが、時代の流れと共に鰻が減少し、
今では獲れなくなったそうだ。
それでも伝統の瀬田鰻の名前には、拘りがあるようだ。



 うなぎは大好物で、立寄りたいところではあるが、昼食に数千円の出
費は痛く、横目で匂いだけ嗅いでやり過ごし先を急ぐ。
 唐橋東詰の交差点は賑わっていた。ここを左折すれば県道29号線で、
右折をすれば県道559号線、この南北の通りの愛称は「夕照(せきしょ
う)の道」と言うらしい。



 近江八景のひとつ、「勢多の夕照」は、瀬田の唐橋から琵琶湖の夕景
を示すものだが、それに因み湖岸道路に付けられた愛称らしい。
交叉点を越えれば、東海道はいよいよ瀬田の唐橋である。(続)





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