簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

一里山(東海道歩き旅・近江の国)

2024-05-20 | Weblog
 東海道は暫く草津市と大津市の市境上を歩き、月輪集落で大津市に入
り込む。道路脇に「名勝 月輪大池」の石碑が立っていた。
街道筋に月輪寺が有り、その先に枯れ池があったので、この池かと思っ
たが違っていた。



 これは、「下月輪池」で、すぐ横にも堤防を隔てて、「山の神池」が
有り、街道はこの地を少し膨らんで回り込むように進む。
この街道筋の形から推察すると、元々は一つの大きな池ではと思ってみ
たりもする。



 月輪大池というのは、約1㎞南に言った所にある大池で、街道では昔
から「左に月の輪の池といふものあり」として知られた名所らしい。
 周辺は大津市が整備する公園になっていて、大型の遊具や広い芝生の
広場があり、地元民の憩いの場となっているようだ。。



 長沢橋を渡ると一里山で、一里山二丁目の十字路の脇に「一里塚跡」
の石碑が立っていた。この地名は、一里塚が有った事に由来するという
が、塚は明治の末期に取り除かれた。当時は大きな松の植えられた塚で
あったらしい。



 道路脇には「祈 安全火車往来」と刻まれた石板の道標が建っていた。
平成22年に篤志家が建立した新しい標で、上方向矢印は「三条大橋迄で
五里余り」反対方向が「江戸日本橋迄で百二十里余り」と書かれている。
東海道の歩き旅も、残り20㎞余になった。



 右方向が「膳所藩札所より大萱港常夜塔に到る」と書かれているので、
坂を下ればJR瀬田駅を経由して琵琶湖畔の大萱港に出る旧道らしい。
反対方向は「旧朝倉道 信楽より伊勢桑名に至る」と書かれている。



 一里山のほぼ東が信楽で、そのまま東進すれば柘植から加太越えで関
に出るので、そこから東海道を行けば桑名には出られる。
それとも信楽から桑名に抜ける別ルートがあるのか、旧朝倉道がどこを
通っていたのか、調べてみたが良く分からなかった。(続)




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