簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

洞ヶ峠(四国遍路の旅・高野山編)

2015-11-04 | Weblog
 男山吉井の山根街道との分岐で、右に直角に曲がると道は住宅が犇め
くように立ち並ぶ団地の中を登り始める。



 500m程の短い坂を登り、府道の高架下を潜ると周りの景色が一変した。
福禄谷と言われるところで、両側は良く手入れされた竹林が続く道となる。
京都で竹林と言えば、嵯峨野とここ八幡だと言われることが納得できるよう
な道で、観光農園らしく、タケノコ狩りの看板が掲げられている。



 坂を登りつめたところに建つのが「達磨堂円福禅寺」である。
重要文化財に指定されている達磨大師坐像が有名な、臨済宗の修行道場
として知られた寺だ。
この日は、法要でも行われているのか、門前には屋台が並び、善男善女が
群れていた。





 丁度この辺りが歴史で名高い洞ヶ峠で、京都府八幡市と大阪府枚方市の
府境にあたるところだ。
本能寺の変で信長が倒れ、光秀軍と秀吉軍が山崎で激戦を繰り広げている
折、双方から加勢を依頼されていた筒井順慶はこの地まで兵をすすめなが
ら、大局を見極めていたとされる峠だ。



 このことから日和見することを、洞ヶ峠を決め込むと言う語源にもなった。
しかしこれは史実に反していて、本当のところは峠には出陣せず、中立を
保っていたと言うのが真相らしい。



 雨は多少小降りになったようだが、やむ気配も無くいぜん降り続いている。
普段の歩きなら、首から下げたカメラを片手に持ち、目に入る何もかもを際
限も無く撮り歩くのだが、さすがにそれは出来ないが、実はこの地には、予
め調べを付けておいた他の楽しみが待っている筈であった。(続)




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